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理想と現実のエントリー

「投資の学校」浅野敏郎
From自宅のトレードルームより

 
新年明けましておめでとうございます。
酉年の2017年が始まりました。

投資の学校が
昨年の年初から良く引き合いに出していた
『猿酉騒ぐ』の相場格言が、
今年の大発会で引き合いに出されていましたね。

格言にある通り、
乱高下するものの、方向性が出にくい相場が
「騒ぐ」の所以(ゆえん)だとすると、
今年の取引は、
ポジションを長く持たない方が良いようにも聞こえます。

 
しかし、2016年のように、
結果的には、行って来い相場になったものの、
なるべく長く持った方が利益を最大化できる可能性も
高かったことから、

保有期間に関しては、あらかじめ自分で決めずに、
できれば相場に任せられれば一番です。

 
 
おはようございます。

ブログの配信が遅くなり、申し訳ありません。
今週も早や金曜日となり、
正月気分が抜けきれないまま、今週末は早速の3連休です。

 
成人の方は、お正月に成人式にと、忙しい時期ですが、
相場関係者にとっては、3連休前の今夜に、
アメリカ雇用統計の発表があります。

 
ドル円相場は明らかに上昇の勢いが後退していますから、
利益確定のドル売りには注意しておきたいところです。
昨夜の動きは、既にこの辺りを先取りする形で、
下値を切り下げている状況です。

 
 
さて、
保有期間を相場に任せるためには、
一つの相場が始まってから終わりを迎えるまでの間に、
なるべく早い段階で開始する必要がありますが、

今日は、その理由などを含めて、
開始取引における理想と現実について
少し考えてみました。

 

最大収益は後から見た理想

 
例えば、上昇相場で考えた場合、
最安値を付けてから、最高値を付けるまでが
ひと相場になりますが、

最安値で買いエントリーし、
最高値でイグジットすることなど、
基本的に不可能ですから、

上下20%を判断に要するとすれば、
正味で取れる値幅はせいぜい60%程度
と考えなければいけません。

 
もし、最安値から20%以内に開始できれば、
最高値から20%下落したところで決済しても、
最大含み益の75%を残せることになり、

素直に相場に従う気力も出るでしょう。

 
しかし、
もし既に50%以上相場が進んだところから
取引を開始することになれば、

最大の含み益から40%も引かれたところで
決済をしなければならないため、

本来はとっくに相場が終わっていると
チャートが言っていても、
その判断はどうしても鈍ってしまいます。

同じ相場でも、
エントリーが早いか遅いかで、
これだけのイメージ違いが出てくるため、
少しでも早いほうが良く、

もし、一度相場に任せると決めたとするなら、
そのルールを守りきる勇気も必要なわけです。

 

乱高下相場の判断

 
酉年相場が、本当に乱高下するなら、
乱高下の定義が必要です。

強いて言うなら、
短期間で上昇と下落が入れ替わる相場
といったところでしょうか。

ただ、トレンド相場の定義がしっかりできていれば、
乱高下する相場=トレンド相場ではない
ことは明らかですから、

そこにわざわざ切り込む価値もないでしょう。

 
つまり、乱高下相場は、それ自体が
値幅があるもみ合い相場とみるべきで、

トレンドに変わる可能性を秘めた
目先の高値と安値を常に意識することが大切ですが、

 
乱高下相場からそのままトレンドになるケースは
とにかく稀ですから、
例え乗れなくても仕方がないというスタンスで、
2017年は様子見からでも悪くはないと考えます。

 
もし今後、何かひらめくことがありましたら、
是非、こちらでも触れてみたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

 
 
浅野敏郎

P.S.
理想の取引を意識し過ぎると、
相場が未だピークを打った証拠もない内に
売り急いだ入り、買い急いだりしてしまい、
相場がそのまま突き抜けてしまった場合には、
大きな損失にもなりかねません。

そうしないためにも、
自分のトレードルールをしっかり身に付け、
それ以外のエントリーやイグジットをしない
という習慣はとても重要で、

弱いメンタルを、ルールが助けてくれる場合も
少なくありません。

ただし、いくらルールを作っても、
それを守る勇気という、別のメンタルの強さが、
必要になってくるのも事実です。

一体、トレードにはどんなメンタルが必要で、
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  1. 半丁トレーダー

    ( `ー´)ノ今年こそは鍛錬をつんで迷うところを無くし、エントリーエグジットを明確にできるようになりますように!半丁トレーダーから進化したいものであります。

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