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稼げるトレーダーの条件

From:ニコラス・グールド
都内のトレーディングルームより

 
 
正式に、アメリカに新しい大統領が就任しましたね。

 
先週1月20日(金)の日本時間深夜に
トランプ大統領の就任式典が行われました。

 
就任演説の内容がマーケットに影響を与えたようですが、
私のような短期のトレーダーにとって、
マーケットに適度なボラティリティがあることは
歓迎すべきことです。

 
残念ながら、まだまだ多くのトレーダーは
ボラティリティをリスクだと捉えますが
リターンを得るために、ボラティリティは必要だということを
理解しなければなりません。

 
なぜなら、ボラティリティがないマーケットでは、
どれだけ頑張っても稼ぐことはできないからです。

 
とはいえ、
ボラティリティをリターンに結び付けることができなければ、
それがリスクであるように感じてしまうのも
仕方ないと思います。
 

そこで今日は、
あなたがボラティリティのあるマーケットで
リスクをコントロールしながらリターンを得られるように
アドバイスを送ります。

 
 
最初に理解しておくべきことは、
どんな状況のマーケットでも
リスクコントロールのために大切なことは
「ポジションサイズ」と「リスクリワード」です。

 
まずは、私のメソッドでの
基本的な考え方を紹介しておきましょう。

 
ポジションサイズについてですが、
トレードのスキルが十分でないうちは、
ポジションサイズを『資金の1%』にとどめておくべきです。

 
もちろん、資金の1%では
いくらも稼げませんから、物足りないと感じる人がほとんどでしょう。

 
ですが、トレードをスタートするときは
リスクを最小限にするためにも、このルールを守るべきだと
私は考えています。

 
スキルが身に付き、トレードが上手になってきてから
少しずつポジションサイズを大きくしていく
のが、
トレーダーとしての正しいステップアップの方法です。

 
次に、リスクリワードですが、
これは損失と利益のバランスのことです。

 
そして、リスクリワードは
最低でも1:1になるように
ロスカットと利益確定のターゲットを
設定しなければなりません。

 
多くの日本人トレーダーの典型例は
「大きな損失と小さな利益」で、リスクリワードが
2:1だったり、3:1になってしまっています。

 
これでは、
安定的に稼げるトレードはできません。

 
損切りも利益確定も
たいていの人がルールを決めていると思いますが、
リスクリワードが最低でも1:1になるように
ロスカットと利益確定の幅を設定し、
そのルールは守らければならないと理解しておいてください。

 
 
さて、それではボラティリティが大きなマーケットでの
ポジションサイズとリスクリワード
についてですが、
 

考え方としては
非常にシンプルです。

 
まず、ポジションサイズについては
ボラティリティが大きくなれば
それに合わせてポジションサイズを小さくしていきます。

 
たとえば、
通常は、資金の2%のポジションでトレードしているトレーダーは
ボラティリティが大きくなれば、その大きさの変化に合わせて

 
ポジションサイズを資金の1%にするなど、
変更することが必要です。

 
そして、リスクリワードについては、
ボラティリティが大きいときは
設定したロスカットと利益確定のターゲットを
大きくするように調整します。

 
たとえば、
通常のボラティリティでは
ロスカットと利益確定を50pips:50pipsに設定するとしたら、
 

ボラティリティの大きさに合わせて、
それを70pips:70pipsにしたり、100pips:100pipsへと
変更するのです。

 
こうすることによって
ボラティリティが大きくなったときに
すぐロスカットになってしまうことを防ぐと同時に
より利益を伸ばすことが可能になります。

 
 
このようにして、ボラティリティが大きくなったときでも
リスクをコントロールしながら適切なリターンを得られるトレードを
実現することができます。

 
最後に、自分にとって
適切なポジションサイズ、リスクリワードのために設定すべき
ロスカットと利益確定のターゲットは
どうやって決めるべきか
のアドバイスを送ります。
 

あなたにとっての適切なポジションサイズを知るためには
あなたがエントリーやエグジットの際に、素早い判断、決断が可能かどうか
それが基準となります。
 

大きすぎるポジションだと
迷いや不安が生じて、トレードの判断が鈍くなり、
決断が遅くなります。
 

これは、結果的に利益を取り逃すだけでなく、
損失の拡大につながってしまうことになります。
 

また、ロスカットと利益確定のターゲットは
マーケットの状況を正しく認識することが必要になります。

 
あなたが短期のトレーダーなら、
トレードする時間帯のボラティリティはどのくらいかを
知る必要がありますし、

 
時間足や日足などを使うトレーダーなら、
平均的なポジション保有時間でどのくらいのボラティリティがあるかを
知らなければなりません。
 

それに合わせて
ロスカットと利益確定のターゲットを設定するべきです。

 
 
もちろん、これらは
今日明日にすぐ理解してできるようになるということではありません。

 
あなたがきちんと実行できるようになるためには
取引記録をきちんとつけて、エントリーやエグジット、損益だけでなく
感情面まで含めた客観的なデータの蓄積が必要になります。

 
取引記録のデータを分析することで
マーケットの状況の変化を理解できるようになり、
あなたにとって適切なトレード戦略を構築できるのです。
 

これからボラティリティが大きくなるかもしれないマーケットでは
状況の変化に対応できることが、稼げるトレーダーの条件です。
 

日頃から、取引記録を付け、
あなた自身とマーケットのことを理解することを
心掛けてみてください。
 
 

―ニコラス・グールド

 
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  • コメント ( 2 )

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  1. aki

    コメントというより質問です。
    ポジションサイズが資金の1%とは具体的にどういうことでしょうか。
    たとえば資金100万円として1%は1万円になりますが、LOT数を決めるのにレバレッジの関係など
    どう計算するのか教えていただければ幸いです。

    • ニコラスグールド

      >akiさん

      質問ありがとうございます。
      少し説明が足りませんでした。

      ポジションサイズは、
      資金の1%のリスクになるように決めます。

      100万円の資金でFXのトレードをするときは
      ボラティリティを確認して1万円のリスクになるように
      ポジションサイズを調整します。

      わかりやすく、
      1日で1円動くドル円のマーケットがあるとしたら
      その1日で持つポジションサイズは1万通貨になります。

      もし0.5円しか動かない、
      2万通貨できます。

      よろしくお願いします。

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