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なぜ、価格変動は起きるのか?

From:矢口 新
自宅のトレーディングルームより、、、

 
私は、「山越えを確認、谷超え確認」として
相場の転換点を見極めて売買判断していくことが
最も効率的な運用だと考えていますが、

 
相場で収益を上げるためには、
価格が上下に変動するなかで
安いところで買って、高いところで売る。
または、高いところで売って、安いところで買う。
とてもシンプルなことです。

 
ですが、
このシンプルなことを実際は難しいわけで…

 

そこで、ちょっと今日は
相場の本質的な部分についてお話ししてみたいと思うのですが、

 
そもそも「価格変動」とはなんでしょうか?

 
相場での価格の動きを突き詰めていくと、
価格変動の理由はポジションの保有期間だということがわかります。

 
ポジションという言葉は聞きなれないかもしれませんが、
例えば、あなたがA社株を1000株買ったとしたら、
それがあなたの株式ポジションです。

 
買った場合には、買い持ちと呼ばれ、
ロングポジション(Long Position)。

売った(空売り)場合には、売り持ちと呼ばれ
ショートポジション(Short Position)。

 
ここでのロング、ショートというのは、
長い、短いではなく、余剰、不足、という意味です。

 
空売りとはないものを借りてきて売りますので、
そのものが不足している状態を作り出します。

 
たったひとつの条件を与えるだけで相場を動かしたいなら、
その条件はポジションに関したものでなければなりません。

 
相場は売り手と買い手といいますが、
どちらかがポジションをより長く保有すれば、
価格はポジションが長く保有された方向へと動きます。

 
買った人が売った人より長く持っていれば、
価格は上昇するのです。

 
【売り手の誰もが1日だけポジションを持てる!?】

 
ここに一つの売買成立がしたとします。
この時買い手はロングポジション、
売り手はショートポジションを同一価格で、
同一量を抱えることになります。

 
この条件の下では、その日は何も起こりません。
買い手は上がると思い、売り手は下がると思っている状態です。
しかし、その翌日には、与えられた条件により
売り手は必ずショートカバーをさせられるのです。

 
ショートカバーとは、
売り持ちのポジションを買い戻すことです。
「踏み」とも呼ばれます。

 
当初の買い手Aと売り手Bがいるとき、
翌日には売り手Bはそのショートポジションを売り手B’に転嫁します。

 
つまり、マイナスのポジションを買い戻すことで、
Bのポジションはゼロになり、Bに売ったB’が今度はマイナスを抱えます。

 
その翌日には売り手B’そのポジションを売り手B”に転嫁する。
その翌日には・・・。

 
というように、売り手の誰もが、
1日だけしかショートポジションを保有できないために、
当初の買い手Aが1年後にそのロングポジションを閉じに来るまで、
毎日ショートカバーが入ることになります。

 
つまり、市場には毎日、条件によって定められた切実な買い手が現れるわけで、
たったひとつの売買で価格は限りなく上昇するのです。

 
つまり、価格変動とは
ポジションの保有期間の長さによって決定されているということです。

 
それでは、また!

 

―矢口 新

 

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  • コメント ( 5 )

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  1. goto

    今日の保有期間の解説はちょっと難しかったです。
    いまいちイメージがつかめなです。
    売り手だけに転嫁する人が現れるでしょうか…
    買い手には転嫁する人が現れないのでしょうか…
    また、
    ずばり「山越えを確認、谷超え確認」とは、
    なにをもって確認とするのでしょうか…
    ローソク足の形状(パターン)でしょうか
    この辺りを機会があれば教えてください。

    • 矢口新

      gotoさん

      コメントありがとうございます。

      また機会があれば、ブログで詳しくお話したいと思いますので、
      今後もご覧頂ければと思います。
      引き続きよろしくお願いします。

  2. 中西

    谷越え、山越えの手法は大変よくわかります。堅実な売買だと思います。その谷越えがまだ始動の谷越えなら大きく利益を取れますが、かなりの高値での一旦押しでの谷越えには先があまり無く山までの間隔が短いです。たまたま3本移動平均線が短・中・長の並びで、しかもMACDはゴールデン中、そして一目も3役良好で、すべての指標が万全の状態だったため高値エントリーをしたのです。こんな場合での高値谷越えの買いはアリなんでしょうか?

    • 矢口新

      中西さん

      コメントありがとうございます。

      時には高値でエントリーしてしまうこともあると思いますが、
      エントリーが失敗したと思ったら、手じまいの判断をすばやくすることです。
      その判断力も、繰り返し山越え谷越えを確認することで、見極める力が身に付くはずです。
      「継続は力なり」。引き続き一緒に頑張りましょう。

  3. ユキ

    とても勉強になります。
    ポジションのぐるぐる…既にややこしく
    買いが実需だった場合売りポジションは永遠にぐるぐるするのでしょうか。
    やがて、実需の売りが出てきてこのぐるぐるは一旦終わる事が出来るのでしょうか。

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