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塩漬けの処方箋にいかがでしょう?

「投資の学校」浅野敏郎
From 地元のカフェより

 
突然ですが、
100万円で2000万円分の取引ができる…
といったレバレッジに代表されるように、
「資金効率」の話であれば、
皆さんにもピンとくると思いますが、

 
「投資効率」という言葉をご存知でしょうか??

あまり耳にしない言葉ですが、
「投資効率」を一言で表すとすれば、

「お金に効率よく働いてもらうこと」
になりますでしょうか。

 
 
おはようございます。
今週も早や、金曜日が参りました。

そういえば、丁度先週の金曜日辺りから
お天気が不安定というか、寒暖の差が激しくて参りますね。

来週の金曜日はもう3月入りとなりますから
春が近い兆しではあると思いますけど…。

毎月の第一金曜日は通常であれば、
アメリカの雇用統計の発表予定日ですが、

3月は2週目の金曜日となる10日が発表予定ですので
ご注意くださいね。

 

投資効率が高いといえば

皆さんの中には「宝くじ」
を連想する方が要るかもしれません。

「宝くじ」にもいろいろ種類がありますが、
当選さえすれば一瞬にして、
例えば300円が7億円になりますからね。

 
ただ確率を考えると、
決して効率が良い話ではなく、
くじの購入から当選の日までの間に、
利子がつくわけでもない上に、
外れた場合は、文字通り紙屑になります。

そういえば「くじ」はそもそも、
投資商品ではなかったですね。

 
一般的な投資でいうと、

同じような金融商品に、同額の投資をした場合、
収益が10万円より11万円、
11万円より12万円というように、

少しでも収益が上がる方が投資効率は高い
ということになります。

 

相場投資で考えると

当たり前のことを今更だし、
何が言いたいか、
イマイチ分かりにくかったですね。

例えば株に例えると、
1株500円前後の銘柄はいくらでも
あると思いますが、

元々500円でウロチョロしている銘柄と
400円が500円になっている銘柄とでは、
同じ1000株を投資するにしても、

後者の方が投資効率は高いと言えます。

 
またFXにしても、
今は殆どの対円通貨ペアは
100円前後に集まっている状態ですが、

ドル円よりもユーロ円の方が良く動きますから、
同額のポジションでも同じ期間の収益は、
相当異なってきます。

 
つまり、例えば同じ100万円の投資資金で
同じようなポジションをとっても、

取り組むものによって
投資の効率が相当変わってくるわけです。

 
 
少し視点を変えると、
元本割れや、含み損となっている投資を
いつまでも継続するという行為は、

例えリスクが低い投資でも、
リターンがゼロ以下なのですから、
投資効率的には全くあり得ないことになります。

 
投信やファンドなどが
銘柄を入れ替えることがありますが、
正に投資効率を重視しているのが理由でしょう。

 
そう考えると、
相場投資で損切ができない、
あるいは、
いつも株は塩漬けになってしまう、
という方にはぜひ、

この「投資効率」という考え方を思い出してください!

 
 
つまり、損失を確定するという考え方から、

投資効率がより高い相場へ
乗り換えるための資金を新たに作るために決済するのだ、

というメンタルに切り替えれば、
損切をもっとポジティブに考えられるのではないか?
と思います。

 
そうは言っても、
銘柄を入れ替える先はどうするのか?
という問題が残りますね。

 

一つの相場ではダメなのか?

現状の私のように、
為替のドル円相場に固執すると、

一度、相場から抜けたものの、
他の相場は研究不足であるため、
再投資もまたドル円相場になってしまいます。

 
個人的にはそれでも良いと思ってますが、
この場合は
時間軸で投資効率を考える必要がありそうです。

 
 
実例を挙げると、
トランプ選挙の開票日に101.80円で買えた取引は、
僅か16営業日後に113.50円で決済し、
11.7円の収益を得ました。

 
一方、
今年の1月に112.60円で買った取引は
21営業日が経過した今でも、僅か1円程度の含み益です。

この2つの典型からも判るように、

同じ相場で投資効率を考慮するためには、
取引額を無暗に増減させるのではなく、

タイミングと運用期間との兼ね合いで、
効率を目指せばよいことになります。

 
などと言っておきながら、
後者の例は、急落リスクを残したまま、
リターンは殆どない状態なのですから、
投資効率としてはお話になりません。

 
リターン側が望めない運用ですから、
本来はリスク側も解消すべく、
さっさと決済をするのが正しい姿ですね。

 
銀行預金に金利があれば、
キャッシュポジションも選択肢なのですが、
(機関投資家の債券投資の意味合いでしょうか)

 
今はキャッシュにした時点で
「お前は働かなくてよろしい!」
と言っているようなものですから、
どうにもしがたいですよね。

 
いずれにしても、投資効率が悪い場合は、
さっさと仕切り直すのが最良の運用術
ということになりますから、

くれぐれも
マイナス運用を伸ばす選択だけは
しないようにしましょう。

 
 
浅野敏郎

<<編集部よりオススメ>>

昔、著名な投機家が、
オイルショック時の原油先物で、
タンカー一隻分の原油価格に相当する
含み益をたたき出したにもかかわらず、

結局は損失決済に終わった…
という方がいたそうです。

 
せめて、1億円だけでも収益決済していれば
僅か15年後に訪れたバブルで
いくらでも儲けることができたのに…。

長年、相場投資を経験している方であれば、
額の違いこそあれ、こんな経験はよくある話です。

だから「仕方ない」ことなのでしょうか??

 
 
メンタルで管理できないことだとするのなら、
機械的に決済する具体的な手法を学んでおいても
損はないでしょう。

損切に掛からないで、収益に無事たどり着ければ
それこそ最高ですが、
その間のメンタルを安定させる効果も見逃せません。

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  • コメント ( 2 )

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  1. 万尾獅子

    名乗り遅れました、半丁トレーダーより進化(?)した万尾獅子と申します(*_ _)
    今日は世間は「プレミアムフライデー」とやらで賑わっていたようですが、
    あやかれない悲しい境遇です(´・ω・`)
    (あ、FIさんの〝プレミアムコース”はフライデーに掛けてるのかしら…)
    投資効率…ついつい現状維持に甘えてしまいそうです。
    「僅か15年後」て15年って結構ありますよ~
    15年原油持ってたって意味?、、、やっぱり長い。

  2. 浅野敏郎

    万尾獅子様、

    コメントありがとうございます。

    はい、元「半丁トレーダー」さんでいらっしゃったのは、
    気づいておりました!
    (いつか、妖怪の話で盛り上がった記憶もありましたので)

    15年を僅かというのは、言い過ぎましたね(反省)。

    15年間ずっと持っていたら…という意図ではありません。

    この件は恐らく、第一次オイルショックでのことだと思いますが、
    1億円だけでも利食って残しておければ、
    その後の株バブルという大チャンスあったのに…というニュアンスを
    お伝えしたかったところでした。

    一時的な含み益でも、大きな金額を見てしまうと、
    ピークの例えば50%程度(それでも客観的には大きな額なハズですが)
    にしぼんだ時点で悔しくなり、自戒の末、

    そのうちまた戻る…的な思考回路に陥りやすくなると思うのです。

    ところで、
    プレミアムフライデー…

    私も無関係でしたね。
    これができる会社員(企業)って結局、格差社会の勝者
    そのものだと思います。
    ますますその差を実感させられるイベントが、一つ増えただけ??

    凹まずに、強いメンタルで生き抜きたいと思います!!

    また、よろしくお願いします。

    浅野

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