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始めに習う指値注文…実は難しくて非常に不利だった!!

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスのスタジオより

 
買い指値とは、
将来において今より有利な値段で買う注文

売り指値とは、
将来において今より有利な値段で売る注文

という解説が一般的な中、

「そんなことができるなら是非とも!!」
と思ったことはないですか?

 
正確には
もし将来の値段が今より下がった場合、
今より安い値段を予め指定して買える注文
が買い指値注文で、

もし将来の値段が今より上がった場合、
今より高い値段を予め指定して売れる注文
となり、

指定した値段に届かなければダメなのね??

とお分かりいただけると思います。

 
確かに今より数ポイントだけ有利な価格であれば、
約定する可能性は高いとは思いますが、
最大限に指値注文を活かすためには、
かなり緻密な相場予想なり相場分析が必要です。

今日はその理由を考えてみましょう。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

今週の初めに、さりげないニュース速報に始まった
日産のゴーン氏逮捕劇は、想像以上の広がりを
見せました。

たしかこのブログでも
随分昔に検査偽装で表沙汰になった際に、
シラっとCMを流し続けて営業を続ける企業姿勢を
問題視した記憶がありますが、

あのとき既に
ガバナンスが崩壊している可能性を感じることは
決して難しいことではありませんでしたね。

 
相場と同じように、
企業経営にも暴落の「予兆」があったとするなら
本当に不思議であり、奇妙な話です。

それにしてもこの件、
アメリカ政府の陰謀説というフィクション?は、
これから盛り上がるかも知れませんよ!

—————————————

指値のデメリット

英語ではリミット(limit)オーダーという指値を、
代表して買い取引で話を進めます。

 
今より安く買える・・・ということは、
相場は今後、下落しなければいけないのは
当たり前な話ですね。

例えば今、1ドル113円の時、
112円の指値注文が、今後本当に約定するとした場合、
確かに今との比較では1円有利な話かも知れませんが、

約定した後との比較までを考えた場合、
相場がそのまま進んで111円になってしまえば、
不利な値段で買い急いでしまったことになります。

 
トレンド相場という言葉を、
既にご存知な方は多いと思いますが、

今から1円下落した相場であれば、
そこからあと1円下落する可能性は充分秘めている、
のがトレンドたる所以ですから、

つまりは指値の最大のデメリットは、
注文が成立するには、注文と反対の値動きが必ず必要で、
それはトレンドに逆らった、
いわゆる「逆張り」手法だという点です。

 
もし取引ルールとして「私は絶対に逆張りはしない!」
ことを誓っている方にとって指値注文は、
ルール違反以外の何ものでもないことになります。

 

指値のメリット

もしあなたが、相場分析においてかなりの経験者であれば、
指値のメリットを活かせる可能性はあるかも知れません。

例えば、本当に重要なサポートやレジスタンスを想定でき、
なおかつ相場に立ち会えない間に、
ワンタッチして戻ってしまうような値動きを、
確実に捉えたい場合には、とても有効な注文方法です。

 
ただ想定上のサポートやレジスタンスは
あくまでも想定である上に、

重要なポイントをブレークした場合は
更に逆の動きが加速することも多々あり、
ストップロスを入れるなどの対応は必要かと思いますが、

適当な想定だけでは、
ストップに掛かるリスクも増えることから、
それなりの知識と経験が必要であることも確かです。

 
また、株式市場のザラバにおいては、
早く置かれた注文から約定していくルールがあるらしく、
どうせ指値するなら早い方が有利・・・
というメリットなら、ありそうですね。

他に何かメリットはないか、考えて見ましたが、
投資家側からの視点では、この程度しか思い浮かばず、

結局指値注文は、基本中の基本であるように見えながら、
投資家にとってあまりメリットがない手法ではないか?

というのが結論になります。

 

もう一つのメリット裏事情

一方、事業者の視点から見た場合、
今回は触れない予定の逆指値を含め、
市場に指された注文から受けるメリットは膨大です。

 
指値、逆指値を問わず、市場に指す注文全般を、
英語でリーブ(置く)オーダーといいますが、

事業者の戦略が
リーブオーダーを奨励するかのように見える場合が、
多いように見えることからも、
実はこうした裏事情が見えてきます。

 
複合的な組み合わせ注文や、
同じ値段の注文に順番をつけて早いもの順に処理される…
などは概ね、
リーブオーダーを集めることが主眼だといえそうです。

 
 
流動性がない株式や先物、仮想通貨などの板を
ご覧になったことはありますか?

注文の額そのものが少ないばかりか、
離れた価格の注文は、
限が良い価格にほんの少しだけある…という状況ですね。

実は同じことが事業者側にも見える訳ですから、

比較的厚めの板が崩れた瞬間に乗じて、
ストップロスを恣意的につけたり、

FXであれば、大幅なスリッページを乗せることなど、
事業者にとって簡単な話しだと思います。

 
もしくは、分厚い買い板を前にした相場は
反転上昇しやすいと踏めば、
その手前でロングを作り、反転したところで高く売り戻す
などといった、
いわゆる「フロントランニング」取引も充分可能でしょう。

 
FXであれば更に、
ある程度のロットが集まっている注文価格を、
わざとまたぐようなスプレッドを提示して投資家を揺さぶり、
この注文価格より不利な価格で取引させた後で、
この間にある注文を成立させるといった、

「フロントランニング」に近いことが充分可能な点は
事業者にとって計り知れないメリットに違いありません。

 

お終いに

株式市場など取引所取引では、
板の豊富さが流動性に直結する側面があり、
事業者や取引所そのものが
指値集めに奔走する傾向は仕方ないかもしれません。

一方で、その板を見られる投資家は皆さん、
この裏メリットを享受できる可能性は充分あるのですが、

そこは、売買の回転数を制限して
過剰な裏メリットは受けられないようにするなど、
取引所取引ならではの規制が多い根拠になっています。

 
理想的な投資家として私が思うところは、
板がなくても対応できる取引ノウハウを持つことですが、
その為に日々皆さんは、
相場や投資の勉強をされているのだと思います。

 
株式市場や商品市場などの取引所取引も、
グローバル化が進む傾向にあるようですが、

もし24時間化が達成されるとするなら、
その時には、
もしかすると「板」の存在はないかも知れない、
というのが私の考えであり、

そんな状況でも右往左往しない取引スキルこそが、
恐らく必要不可欠になっていることでしょう。

 
 
浅野敏郎

 
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相対取引と取引所取引・・・

グローバル化が進む中でこの区別すら、
もはや意味がなくなりつつあるように見えます。

 
世界的な長期低金利時代を経た、今の世界市場は、
膨大な過剰流動性(動き回れる自由な資金)で溢れかえり、

そうした資金は、行き場を求めて市場の区別なく、
行き交っている昨今なのですが、

 
そのような状況下で、
株式相場だけを見て株取引をしたり、
ドル円相場だけを見てドル円の取引することは、
もはやリスクだと言わざるを得ず、

ドル円相場を参考にして日本株を取引する程度では、
収益機会や収益額の面では既に、
出遅れているかも知れません。

 
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もしかすると既に聞いたことはあるかも知れませんが、
聞いたことがある・・・から解かるへ、
解かった・・・からできるへと
どのように辿ったら良いのかこそ、先人から学ぶのが近道です!

 
詳細ページを見て、複雑そうに見えた方は、
無理やり、この技術を追いかける必要はありません。

ただ、世界の資金は運用先を求めて、
あらゆる市場を徘徊していることだけは事実であり、

今あなたが得意としている市場が、
やがて一旦終了する局面が来た時に、
次の市場が見える目を持っていさえすれば、

安易な「塩漬け状態」に陥るリスクだけでも回避できるでしょう。

 
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  • コメント ( 3 )

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  1. 浅野敏郎

    発行当日、配信時間の設定を間違え、当該ページの表示が暫くできませんでした。
    気付いた際に直ちに配信いたしましたが、ご迷惑をお掛けする形となりました。
    遅くなりましたが、改めましてお詫びを申し上げます。

    浅野 敏郎

  2. 乾坤一擲

    配信時間のタイマーなるものがあるのですねw
    確かに朝、リンクしてないなーと思っていて暫くしたらつながりました。

    トレーダーさんとは板を自在に跳躍し蝶のように舞い蜂のように刺す華麗な存在と思っていたのですが、どちらかといえば陰謀渦巻く駆け引きの世界のようですね。ネットが届かない場所では読書してるのですが、「板情報から株価の動きを先読みできるのは、日本の証券市場だから…取引所集中の原則なるものがまだ生きているから」と書いてました。グローバル化が進むと板も無くなってしまうかもですね。

    • 浅野敏郎

      乾坤一擲さま、

      返信遅くなりました。
      タイマーというよりは配信予約という感じでしょうか。
      私はテーマにしばしば詰まってしまい、
      ついつい遅れてしまうと、お詫びから始まる・・・ことになってしまうのです(泣)

      さて、
      確かに「板」を駆使するデイトレードも存在するようで、
      恐らく、朝一番や引け前後にありそうな市場独特の癖も利用する方法だと思います。
      もしかすると、出来高や板のあり方を統計的に見てみると、
      何らかの傾向があるのかも知れませんね、

      書籍にそんなことが書いてありましたかーー。
      私も海外のスタイルで板を使う方法は余り耳にしないですね。
      ただ、恐らくはオーダーボードなるものが存在するのでしょうが、

      どちらかといえば大口投資家が、
      10万株仕込むには何処まで買い上げれば良いか?
      とか目安には利用している可能性はありますね。

      今でも少し動きが激しいと、板と言ってもまるで、
      「テトリス」が終わりを迎える時のように、
      もはや肉眼では検知できませんから、

      動きが早いザラバには向かないのでは?
      と思っています。

      いつもコメント有難うございます。
      また、よろしく御願い致します。

      浅野敏郎

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