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相場の正論と事情-景気後退ならFOMCは利上げしない

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスのスタジオより

 
大注目だった2018年最後のFOMCでは、
追加利上げが決定し、
これで政策金利の誘導上限は
2.25%から2.50%へと、0.25%高くなりました。

もしかすると据え置きかも・・・というサプライズは、
結局実現しませんでしたね。

 
その後の定例会見や
その他の連銀理事から伝わってきたコメントに対して、
一部報道では、さほど弱気ではない・・・
という声もありますが、私には弱気に聞こえました。
ただもしかすると、
市場が強気になり過ぎないように気を遣った可能性も
あるのかも知れないですが・・・。

 
 
アメリカ経済に本当の陰りが出ているのであれば、
さすがのFOMCも追加利上げはしないはずですから、
もしかするとアメリカの景気は、
市場が気にするほど実情は悪くないのでしょう。

にもかかわらず、
FOMC発表以降、一夜明けた各相場はここまで、
典型的な弱気相場の動きになっていることに対して
腑に落ちないのは確かです。

—————————————–

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

先週の土曜日に開催された
投資の学校 大忘年会からもう一週間が経過します。

ご参加いただけた皆様におかれては、
お楽しみいただけたでしょうか??

余興有り、クイズあり、じゃんけん大会ありと、
例年以上に盛り上がったような気がしています。

遠方の方々には誠に申し訳なく思いますが、
私も久しぶりに受講生の方々とお酒を交わす機会が持て、
とても楽しいひと時を過ごせました!

またの機会を楽しみにしています。

——————————————-

利上げの正論と事情

過去にも幾度かお伝えした記憶がありますが、

アメリカの政策金利が追加利上げとなり、
少なくとも短期資金のドル金利は上昇し、

FXのスワップ金利の元になる直先スプレッドは、
多少なりとも拡がることが予想される一方で、

今日のドル円相場はドル売り円買いが継続し、
ドルは総じて全面安となっています。

 
米国10年債の利回りを見ると、
こちらも確かに継続して低下しており、
FX市場でのドル全面安は、
こちらが最も影響を及ぼしている可能性はありますね。

債券の利回り低下についての正論は後ほど触れますが、
それでも幾分、ドル売りが鈍いのはやはり、
短期金利が上昇中である地合が効いているのでしょう。

 
一方の事情としては、
本年最後の重大イベントが終わり、酸いも甘いも、
総じて「手仕舞い相場」化している、
と見たほうが自然かもしれません。

つまり、金利に関しては、
上昇する通貨が買われるのが正論ですが、
IMMの円ポジションを一例にとっても、
ドルの利上げ地合を織り込んだ円売りが
既に相当積み上がっており、

こうした状況下で、
ドルが利上げされてもドルが買われないこと自体、

ここから更にドルを買い上げる力が市場にはもう残っていない
という形で正論が否定された証明にもなり、

週末をまたぎたくない向きや、
本年中に手仕舞いを考えていた向き、
あるいはFOMCの結果発表まで耐ええていた向きが、
一斉に手仕舞いを持ち込む、大きなきっかけになり得ます。

長期金利が下落している現状の正論と事情

10年債利回りが3.25%前後の最高値をつけてから
まだ一ヵ月半しか経過していませんが、

チャートではここまで、2.75%前後の下値をつけるなど、
比較的早いテンポで低下していることが分かります。

 
アメリカの追加利上げが決定した事実から考えて、
米国景気はまだまだ悪くないとするのであれば、

その中での一時的な長期金利の低下は、
株式市場にとって明らかに好材料となるのが正論です。

ところが現状は、利上げ発表直後から
10年債利回りの下落に歩調を合わせるように、
株式市場も下落し、
その後の日本市場に対しても下落を先導した形です。

 
各金融市場はお互いに影響しあっていますから、
米国の長期債が買われる理由を特定するのは難しいですが、

2018年のその他市場は、
基本的に大きな揉み合い相場だった中、
11月までの債券相場は比較的明確な下落トレンドが有り、
ポジションの手仕舞いは債券市場であっても、
当然有り得る話です。

 
また、最も影響し合うのが株式市場だとすれば、

株式市場の下落要因は幾つか思い浮かびますし、
株の手仕舞いで生まれたキャッシュが債券市場へ向かい、
それがこの流れのきっかけになっていると考えれば、
直近の利回り低下と同時安の動きも腑に落ちます。

 
また、海外では株のオプション取引は一般的らしく、
手仕舞うまでではないものの、
特に今週末はロングウイークエンドでもあり、
週末リスクをヘッジしたい事情がある向きにとって、
オプション市場は格好のヘッジ市場です。

だとすると、
もし先々の行使価格が取引されればされるほど、
自ずとVIX指数は上昇する運命にあり、
VIXが上がれば逆に株も更に売られやすく、
そうなると債券や円までもが買われやすい地合を生むといった、

ちょっとした負のスパイラスが発生している可能性も
考えられなくはないですね。

 

その大きな事情とは

言わずとも知れた「クリスマス休暇」がその根本になっている
というのは恐らく正しいでしょう。

特に今週末は海外でも、
土曜日から火曜日まで概ね休日という日柄に加えて、
海外では、
我々の想像以上にクリスマス休暇が1年の一大イベントであり、

だとすれば、
その間だけは少なくともイライラしたくない・・・
というのが心情ですし、その心情をついてくるのもまた、
一つの戦略になるわけですね。

 
どこぞの大手機関投資家が、
「アメリカはリセッション入りした!」
と大々的に宣言していた記事を数日前に読んだ記憶が有りますが、

ここで投げて来ている投機筋がいるとすれば
そこはタダでは起き上がらない連中ですから、
損切に上乗せした額を打ち込み、
少しでも利益が出るような仕掛けも充分ありえるでしょうね。

 
可能であれば年明けまで、相場にはあまり関わりたくないものです。

 
 
浅野敏郎

 
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20日の早朝に発表されたFOMC結果も、
日柄的には随分と年末の悪いタイミング・・・
という印象が有りましたね。

また、その前日の19日は朝から、
ソフトバンクのIPOで話題はつきませんでしたが、
何も年末押し迫って・・・という印象もあり、

そうするしかなかった
特別な事情でもあったのでしょうか・・・?

 
さてその結果は・・・

そもそもの上場コンセプトが異なる側面も有りましたが、
残念ながらIPO投資としては失敗に終わった
ソフトバンク上場劇ではありましたが、

数ある2018年のIPO銘柄において、
初値が取得価格を上回った確率は

脅威の90%越え

という統計結果だけを見ても、
IPO投資は明らかに可能性に富んだ投資法です。

・初日に値が付かなかった場合はどうなるの?
・IPOに抽選漏れしたらもうチャンスは無いの?
・IPOもネットの方が公平で当選しやすいのでは?

などなど、
たとえIPOでも、ただ知っておくだけで、
慌てず、有利に、着実に利益へ結びつけることは
充分に可能です。

 
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  • コメント ( 2 )

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  1. 乾坤一擲

    (´;ω;`)毎年今年こそは行くぞーと思っている忘年会。楽しそうだなーいいなー。
    昨年よりはマシになったらのか私。
    今年は相場が宜しくなったと言う話なので波に乗らない方が良かったのだろうけど、進化もない。
    ソフバンにも乗り遅れたけど、その方が良かったと言う結果に…なんだかなぁ
    このままクリスマス休暇と正月に突入しそうです。
    来年に備えるか…良いお年を顔文字(^o^)/

    • 浅野敏郎

      乾坤一擲さま、

      コメントとご挨拶、ありがとうございます!!

      忘年会・・・こればかりはなかなか、難しいお話で・・・

      いつか投資でガツンと行けた時には是非、いらしてください!!
      交通費、滞在費などもセミナー受講が目的なら、
      収益から控除できる経費になるかも知れません。

      今年は結局、本年安値から苦労して上げたものが、
      たった2日間でそれ以下になるという、
      まあ日経平均の話では有りますが、
      極めて徒労感が残る年末になりましたね。

      ソフトバンクはある意味、事前から乗らないほうが良いことは、
      各方面から聞こえていましたが、
      手軽に買える「社債」という側面もあるようですから、
      上場時に絡む必要はなかったのかも知れません。

      ここまで株が下落すると、
      立ち直るとしても相当の時間がかかる可能性が高く、
      あまり長い期間を持つような売買は今後暫く避けたほうが
      良いかも知れないですね。

      先週までもう直ぐ年末であることに実感が持てなかったですが、
      クリスマスが過ぎると不思議と押し迫ってきた気がしますね。
      年末年始は稀に見る強い冬将軍到来という予報もあり、
      お出かけの際は充分にご留意くださいませ。

      明後日のブログがあと1回残っていますが、
      本年もいろいろコメントを頂きまして有難うございました。
      このあとのご挨拶は今週末に致したいと思います・・・

      宜しく御願い致します!

      浅野敏郎

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