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不透明感払拭!最高値更新

From:戸松信博
自宅デスクより、、、
 
おはようございます。
戸松信博です。

 
先週は、
 
重要イベントを通過、不透明感払拭され
最高値を更新し、先週は日経平均は持ち合いを
上に放れ、1年2ヶ月ぶり2万4千円を回復という
かなり上昇の勢いが強いという相場になりました。
 
 
(1)グローバル相場見通し:
重要イベントを通過、不透明感払拭され最高値を更新
 
【週間騰落率】
ドル(対主要通貨加重平均) -0.54% (97.17)
株 (S&P500指数)     +0.73% (3,168.80)
商品 (CRB総合指数)    +1.45% (183.81)
金(ニューヨーク先物)   +1.10% ($1,481.20)
原油(WTI)         +1.47% ($60.07)
債券(米10年債利回り)   -2bpts (1.82%)
 
□ニューヨークダウ・ナスダック推移
 
 先週はFOMC、そして週終盤は米中通商協議と
英下院の総選挙と、重要イベント目白押しでしたが、
波乱なく、概ね織り込まれていた通りに無事通過しました。
 
 FOMCでは予想されていた通り、利下げは見送りと
なりました。来年の金利見通しも現状維持、つまり
利下げも利上げも当面ないという、落ち着いた金融
環境が予想されます。
 
 そして、制裁関税第4弾発動のデッドライン(15日)
直前の12日、米CNBCが米中通商交渉のフェーズ1
(第一段階)が原則合意でまとまり、トランプ大統領
の承認待ちの状況と報じると、株式市場は再び大きく
上昇し、ナスダック総合指数は11月27日以来となる
最高値を更新しました。
 
 そして、同日開票された英総選挙で与党・保守党が
過半数を超えて勝利し、EU離脱へ向けて信認を得た形
となりました。
 
 来年に向けて金利の見通し、米中関係、ブレグジット
のいずれの不透明感も大きく後退したことになり、
不確実性や不透明感を嫌う株式市場にとってはプラスです。
 
 ただ、米国市場にとっては大方織り込まれていた
ようなところで、最高値で終えたものの、週間の
各指数上昇率は+0.43%~0.91%と小幅でした。
 
 15日予定だった制裁関税についても、もし発動
されていたら暴落となっていたはずですが、予想通り
解除となっても先に上昇していた分、反応は限定的でした。
前述のCNBCによる前倒し報道で上昇したものの、
翌日に米中両政府から正式合意と発表されても、
上髭を出してほぼ変わらずという反応でした。
 
 一方、米国に比べ大きく出遅れ、不透明感の強かった
アジア市場では、13日の日経平均が今年最大の上昇と
なるなど、強く反応しました。香港ハンセン指数は
週間4.1%高、韓国KOSPIも+4.2%高と、日経平均を
遥かに上回る上昇率でした。特に香港ではブレグジットの
不安払拭もあって、英国系銀行のHSBCが週間+5.0%、
同じくスタンダードチャータード銀も+7.6%と
なるなど上昇に貢献しました。

 
 米国10年債利回りは米中合意報道を受けて一時
1.92%まで大幅上昇し、12日は銀行株が大幅高と
なって翌日の日本市場の銀行セクターにも影響を与えました。
 
 しかし、13日に金利は反落し、銀行株も下げた
ところが多かった様子です。合意を受けて銅などの
商品相場も、最大の買い手である中国の回復を
見込んで上昇し、13日の日本市場で非鉄金属セクターが
大幅上昇しました。
 
 
(2)上に突き抜けた感のある半導体株
 
□フィラデルフィア半導体株指数
 
 高値を僅かに超えたか並んだという様子の
米主要指数に対し、上に突き抜けた感のあったのが
半導体株でした。上は代表的な米上場半導体銘柄を
指数化したフィラデルフィア半導体株指数の日足です。
米中合意の一報を受けた12日に大きく上昇し、
上に抜けたことが分かります。
 
 同指数は週間+4.2%の大幅上昇で、+0.7%の
S&P500指数を大幅に上回ります。年初来では
+55%の上昇率となっています。
 
 具体的な構成銘柄では、製造装置大手の
アプライドマテリアルズ(AMAT)が週間+5.8%、
同じくラムリサーチ(LRCX)+4.5%、
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMX)
+3.8%高などとなっています。
 
ただいずれも13日は下げました。
 
 半導体株は、米中合意によって両国の取引が
回復する期待とともに、本格化する5G通信に
よる商機拡大期待も重なっています。アナリストが
5G関連の期待株として幾つかの半導体株を挙げた
こともこの先週の上昇に加担しました。
 
 半導体製造装置産業は、業界の設備投資需要に
依るため、その受注や出荷の趨勢は業界の先行きを
占うものとされます。その北米売上高の月次推移は
10月にほぼ一年ぶりに前年同月比でプラスに
転じました。長らく続いたマイナス成長から
抜け出しつつあり、半導体サイクルが再び上向きに
戻ると予想されることを株価は表しているのかもしれません。
 
 今週の18日にはメモリチップ大手のマイクロン・
テクノロジー(MU)が決算発表を行います。
こちらも連続して大幅減収減益が予想されていますが、
 
株価は一足先に上に抜けようとしているところです。
 
 
(3)日経平均は持ち合いを上に放れ、
1年2ヶ月ぶり2万4千円を回復
 
日経平均 24,023.10円 週間+669円 
*過去最高値まであと+62%要
 
□日経平均
 
相場判定(長期):上昇トレンド継続中(2019/11/02~)
相場判定(短期):上昇トレンド継続中(2019/09/05~)
 
注目セクター : 大型株、半導体株
 
 先々週末時点では、相場のリズム(売買高と
株価の組み合わせ)が悪くなっているものの、
悪いなりに高値を維持できていることは案外
ポジティブかもしれず、調整が終了すれば上抜け
一段高の可能性に期待していました。
 
そして上抜ける際は出来高を増やし、力強いものに
なるはずともしていましたが、週末にそのような形
となって日経平均は1年2カ月ぶりに2万4千円台を回復しました。
 
 木曜までは連日1兆円台の薄商いの日が続き、
値動きも小幅で方向感のない相場が続きました。
しかし、米中合意報道を受けた13日(金)は、
メジャーSQという事も重なって東証一部売買代金は
3兆4千億円を超える今年最大の商いを付け、
 
さらに日経平均は598円高と今年最大の上昇幅ともなりました。
 
 上昇幅に目が行きがちですが、今年最大の売買を
付けたという点が重要です。こういう時は大きな波の
起点となる可能性があるからです。
 
 チャートに目を移すと、非常にポジティブな形と
なっています。9月初めに米中が交渉再開という
ブレークスルーに繋がるニュースを受けて反発
上昇すると、ここまで疑心暗鬼で、 恐る恐る 上昇
してきた様子です。
 
 そして一旦10月初めに下がりました。
しかし50日・200日線の交差する重要ポイントで
下げ止まると世界株高に乗って急伸しました。
その後11月から長らく高値圏で持ち合いを、
連日薄商いの中で続けてきました。
 
この間50日線が上に進むのに合わせ、
上向きの三角持ち合いの形で最終調整に入った様子です。
 
 そして三角持ち合いを今年最大の出来高を
付けて上に突き付けのは、非常にパワフルで良い形です。
 
 指数の上抜けによってトレンドは再び大型に戻りました。
また半導体株が米国のトレンドに合わせて大幅高と
なりました。東京エレクトロンが週間+11%、
アドバンテスト+6%、スクリーン・ホールディングス+6%、SUMCO+8%、
ディスコ+7%という具合です。
半導体株と連動しやすい積層セラミックコンデンサの
御三家、太陽誘電も+4.5%、TDK+3.8%、村田製作所+0.4%
となりました。
 
 一方、小型株はこの上昇についていけず、
特にマザーズ指数は下落となりました。
 
そして年初から好調だったリート指数も、
長期金利の上昇を受けて下落しています。
 
(4)今週の戦略
 
 週末のダウは3ドルの小幅高、シカゴ日経先物は
大証終値比60円安い23,900円で終えています。
 
 日本株は中期的に大きなブレークを果たし、
一段高展開を見据えていますが、金曜は少し
米中合意の事前報道でやや上がり過ぎた可能性もあります。
 
政府からの正式発表を受けて思ったより米国は
上昇しなかったことで、月曜は少し下げて始まる
可能性もあります。
 
 これから年末までは、特に大きな材料のないなか、
静かにサンタクロースラリーとなることを待ち、
ホールド戦略を続けます。サンタラリーは20日
あたりから来るパターンが多くみられ、その際は
一転して小型株相場になる可能性もあるかもしれません。
 
では、今週も慎重にトレードしていきましょう!
 
―戸松信博

 

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  • コメント ( 2 )

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  1. ありがとございます知識をたくさん

    • 信博戸松

      戸松です。コメントありがとうございます。
      これからも参考になるような情報をお届けいたしますので
      よろしくお願い致します。

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