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もしかして「ダマシ」ってこれのこと?(I)

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの編集デスクより

 
前回のブログHでは、
取り組む価値があるN波動と
取り組む価値がないN波動を比較し、

価値があるのは、
調整の第二波動の押しや戻しが、
第一波動値幅の半値以内であること
を典型として定義し、

その場合に限り、
第一波動のピーク越えで順張りするアイデア
を提唱いたしました。

背景にある意義としては、第一波動でできた
順張りポジションの過半数が、
含み益を保有している境界水準がその半値
になりやすいからで、

高値・安値以外に半値
という第三のチャートポイントを学びました。
今回はお約束通り、その後の行き先
であるD点について考えてみようと思います。

—————————————–

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

実は先週末、大阪へ出向く用事があり、
新幹線を利用しましたが、
噂どおり、車両はガラガラな状態でした。

乗車前に窓口で座席指定をしたのですが、
いつもならそんな直前で
ロクな席も空いていないのですが、

座席裏に荷物が置ける車両最後部席の窓側が
カンタンに指定でき、
隣の座席も最後まで空いていたなど
ある意味で快適でした。

こんなご時勢に不謹慎…かもしれませんが、
不要不急の用事ではなかったため、
せめて小さな幸せでも、
前向きに?楽しみたいと思った次第です。

 
それにしても各相場はドルの急伸で
総崩れとなっています。
対円だけは一時リスク回避で急落したものの、
以降はドル高のお陰で底堅く推移しています。

週末とあって、下げ止まり風に見えていますが、
せめて時間足で上昇基調にならない限りは、
上値もしれている状況です。

急反発で乗り切るためには、
例えば少なくとも週足レベルで、
直近の足を上抜く動きが欲しいところで、
そのためにはその前に1週間は小動き
といった相場を挟む必要がありそうです。

——————————————

さて本題に入る前に…

前回のブログHの内容に対して
「高値越えを試してもすぐにその高値を割り込み
結局は損切となるケースが多い…」

というご相談をいただきました。

 
いわゆる「ダマシ」という現象ですが、
この対策は永遠かつ究極のテーマであり、
今回のテーマでもある「行き先」
に関することでもあります。
この領域の精度を上げるために、
揉み合いに対する考え方を書き始めた訳ですが、

ということはこのご相談に対する提案を
細かく繰り返すことが
「行き先」に対するアイデアにもなることから、

当ご相談には
コードネーム(何にしようかな…)を付けますので、
皆さんもどうか記憶に留めておいてください。

ブログ(Blog)Iで登場した「行き先(Destination)」
を略してBIDと致しましょう、かね!

(なんかDAIGOみたになってしまいました…)

 
BIDに対するある意味の結論としては、
「なので、十分に揉み合った後の放れ」
つまり、
第一波動のなるべく起点に近い位置
に立つ事が重要だということにもなり、
これはシリーズ冒頭に申し上げました。

確かに、第三波動が確定する瞬間は
最短、最小の放れとして一理ある上に、
直近のピーク越えで順張りという
一般的なブレークアウトとして把握できる反面で、

ダマシか本気かの違いを明確に定義しにくいために
多くの不確実性が入り込んで失敗も多いことから、
嫌う人も多いのでしょう。

「ダマシ」をブレーク後に伸びない相場と仮定

ところで、近年になって「ダマシ」という表現を
頻繁に見聞きするようになりました。

近いところではブログFでも触れましたが、
ブレークアウトした後、
どの位の値幅が出ればダマシではなく、
どの位の値幅で反転すればダマシか?

という定義はかなり個人差があり、
しかも置かれている状況によっては、
同じ値動きでも、ダマシと本気が定まりません。

一つの典型とする波動その①

第一波動の大きさや長さで違ってきますが、
第一ピークのBから反転した
第二波動となる調整の押しや戻しは、
順張りの立場に立つと最初の利益確定
だと言えるのは確かです。

では、第二波動で逆張りした立場に立つと
どうなるでしょうか?


第一波動でエントリーし損ねた参加者が
待ち構えて拾っている状況が目に浮かびます。
やがて順転して第一ピークのBを抜いて
第一波動の方向を再開した際、
まだ十分な方向性が残っている場合は、
利益確定で売り決済した向きが買いなおしたり、
新たな参加者が業を煮やしてエントリーするため、
それなりの勢いで方向を再開するでしょう。

しかし方向に勢いがない場合、調整の揉み合い
つまり、Bを抜ける直前までのV波動で
含み損となっていた参加者が、
(例えばB-Cの低い辺りで反転と判断して
ショートにしたり、C-B2で売り上がった場合など)

Bを越えたことでせいぜい損切りする程度
にとどまるため、
第二波動分の値幅しか伸びずに終わるケースが
多々見受けられます。

つまりB水準を中心として
B-Cの値幅で上下する揉み合いが想定でき、
この想定高値Dを「V計算値」と言います。

ですから、コードネームBIDの答えに対して、
V計算値を達成した後に再びB以内に反転した
のであれば「ダマシ」ではなく、
一つの典型なのであります。

V計算値も達成せず再度B以内へ反転する相場は
フォロワーが殆どいない、正に天井感そのもの
ですから、さっさとスクエアになるべき…
ということになります。

 
ついでに申し上げますと、
あまりに短い足のチャートで判断すると
3ポイントの押しで3ポイントの新高値…
ということにもなり、

その後、5ポイントでも下落してしまえば、
やはり「ダマシ」という印象が残りやすい半面で
こんな値動きなど上位足で見れば「ヒゲ」
にすぎないケースもあり、
全員が納得できる話でもないところが
フラクタルの難しい側面です。

また、押しが最も浅かったC3からのD3ですが、
ここで上げ止まると言ったような目標値ではなく、
短時間で到達するような場合は、
もっと高いD3が期待できる…といった、

マラソンで言う5Kmごとにあるタイム計測地点
のような感じで捉えていただければと思います。

最後に補足を2つ

例えV計算値やそれ以下でも、
D点を付けた後の押しや戻しがB水準で留まる場合、
勢いは強くないものの、
第一波動(見方を変えれば第三波動)の方向性を
再開する芽は残っています。

Bの放れ(B2)でのエントリーが怖ければ、
E1の底打ちを確認の後、
E1から近いE2やD2抜けなどで、
エントリーするチャンスは残っていて、
意外とダラダラと方向性が続くケースもあります。

直近のUSDJPYの時間足チャート(TradingView)

このB-C-D-Eを切り出してS波動(或いはE1をS点)
と言いますが、

長期間、大きく動いた波動でS点を付けてた後で
反発するような場合は、S点が起点となって
再び大きな波動へと発展することも十分ありますので、
S波動だけを1対1で「勢いがない反発」という覚え方は
絶対にNGです。
(日本の相場用語では、“面合わせ”などとも言いますね)

 
そしてもう一つの補足は、
「一つの典型とする波動その①」以下、そして
それ以外の説明の中に出てくる考え方も含め、
多くの部分が一目均衡表そのものである
ことを申し上げておきます。
各波動の名称もその通りですから、そのまま
を引用しております。

値幅という一つの側面からしか説明していませんが、
これほど単純明快で理論的な一目均衡表はやはり
物凄い考え方ですね(私が凄い訳ではありません汗)!

私も一通りの道順を踏んで均衡表に辿り着いたのですが、
是非皆さんも、これらの基本を理解して
実践の中で府に落としてみてください。

 
では次回も、コードBIDの考察として、
一つの典型とする波動その②を中心に
皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 
 
浅野敏郎

 
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  • コメント ( 2 )

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  1. re凡

    有難うございます。①「テクニカル分析で、ブレイクとは何pipsか。(V計算値に未達でレンジに逆戻りした場合)」イージーなお尋ねをしたことを恥じています。物凄く奥深く丁寧なお教えを賜りました。②実践としては、Dの後のEからの反発上昇を見て仕掛けることを心がけたいと思います。また、③「押しが浅いC3からD3への上昇は目標値でなく、平均のラップタイムで通過するときに速さ勢いを計測できる、」という時間も加えた計測点の考え方に興味を持ちました。

  2. 浅野敏郎

    re凡 様、

    コメントありがとうございます。

    ①に関して、こうしたご相談は意外と多いのは確かです。ので、皆さんを代表してご相談くださった勇気に感謝いたします。

    ②は個人的にも精度が高いタイミングだと考えています。ただし、7波動目や9波動目となりますと、天井揉み合いという場合も考えられますので、できればしっかりした揉み合い放れの後の5波動目、しかも短時間でDを越えるようなケースが良いかというイメージです(くれぐれも100%はあり得ません)。

    ③については、あえて深入りはしない予定ですが、時間の把握方法として、もしご存じでしたら均衡表の対等数値の概念をご参考ください。簡単にはいずれ、触れる予定です。

    最後に、コードネームBIDは、決してre凡様をさらし者にするような意図は全くございません。
    ご気分を害されるとしたら予めご容赦をお願い致しますが、このお悩みは本当に多くの方がお持ちで、もしかすると殆どのテクニカル指標、特にオシレーター系の考えは、ここが起源かも知れないと思っているほどです。

    値段で定義できない様な%とか数段階の数値での表現といった分析は、かえって相場分析を複雑にしている気もしていることから、極力値段で表現するにはやはり、波動しかないというのが持論です。
    ですので、BIDに関してはもうしばらく、ご堪忍くださいますと幸いです。

    では、今後ともコメント等よろしくお願い致します。

    浅野 敏郎

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