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前提が崩れた時の違和感を大切に(P)

「「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
前号では、半値線が、持つ一種の定義を基に、
それに反した動きを捉えることで、
定義そのものを疑うという考え方を利用して
安値更新の局面を説明してみました。

単純な半値の意義は既に述べて参りましたが、
前号からは一目均衡表の転換線を代表に、
捉え方の一例を示した訳ですが、

途中で力尽き、
今回はその続きをお約束して終わりました。

 
一目均衡表は値段(相場の水準)よりも
時間経過の方が重視されますので、
値段から入るのは邪道だと言えなくもない
のですが、

それは少しだけ折に触れることとして、
先ずはこの半値線の考え方が伝われば…
と思います。

幾ら、こうした捉え方が理解できたとしても、
100%そうなる訳ではないのは当然ながら、
万が一、
トレンドに反してポジションを持った場合でも、
維持できる場合とできない場合の
ケース分け判断にも十分生かせる思考だ、
と考えています。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

 
昨日が当面の非常事態宣言の期限でしたが、
予想通り、宣言としては延期が決定しました。

検査が進まない日本の新型コロナ感染実態は
感染者が圧倒的に少ない一因
と考えるのは自然です。

ただ、死亡者数は一つの事実を示しており
検査実態とは関係ない絶対数であります。

チャートのインジケーター同様、
人口当たりの感染者数などという奇抜な指標
を持ち出すと、
数値を下げるため故意に進めていないのでは?
といった憶測を生む訳ですが、

絶対数だけを見れば明らかに
他国とは全く違う結果なのは事実であり、
それは誇れることだと思います。

昨日今日で、
世界的に対策緩和の話が出始めましたが、
最悪だった国々から先に、
緩和方向へ舵を切っているのは
相当な違和感を覚えざるを得ず、

「喉元過ぎれば…」とならない様に
祈るばかりです。
———————————————————–

さて前号のチャートは
見える範囲の最安値からの反発で考えられる
幾つかの違和感を例に出しました。

ドル円チャート日足01
ただこの下落相場は最安値以前の値動きも、
実際にトレードしていた方なら
記憶は新しいところですがが、
最高値から最安値までの約7円は、
言われるほど楽な下げ相場ではなかった…
と思います。

 
その根拠として第一に、
相場が下値を切り下げることで、
転換線が一定期間、能動的に下落したのは
A-BとI-Jの波動の一部に概ね限られ、

明確にレジスタンスとして機能したのは
C-Dの最初の中断揉み程度で、
あとは精々、
揉み合いの中心として機能した程度です。

 
第二として特に問題なのは、
直近安値を割り込む揉み合い放れで、
下値がある程度順調に伸びて成功
と見なせるのは、B割れからDまでと
F割れ以降の一部くらいで、

あとは
直近安値までの戻しで終わらない場合が殆ど
に見えます。

 
そう考えると、下値更新後の反発は、
常に警戒を要した下落相場だったことになり、
安値Jからの切り返しには
比較的機敏に反応できた可能性は残ります。

 
それでは次に足を進めてみましょう。

ドル円チャート日足02
Jから大きく反発した相場は
次の足で調整が入りましたが、
転換線が逆にサポートになったことから、
下落に対しては増々疑念が強まる状況です。

現状で短期的に下落を否定するには
・転換線が上向く
・直近波動の高値Iを上抜く
必要があり、
この段階では買い目線もまだ早い状況です。

 
ドル円チャート日足03
ただこの状況になると、
下げ止まりの可能性が見え始めます。

・転換線でのサポートがより明確になった
・9期間の高値は複数あり受動的な下落は暫くない
ことに加えて、期間高値の上抜けは、
・同時に転換線は能動的に上昇する
・同時に近い直近高値Iも上抜ける可能性は高い
ことが予見できるため、ここでの買いエントリーは
試す価値があると言えるでしょう。

この時点での上値目標は、
D水準-Jの値幅をD水準から上にとったV計算値
が想定されますが、
直ぐ先には高値Gがあり目先は重い…
という想定は充分可能です。

目先結果は以下のようになりました。
ドル円チャート日足04
Lまたはその直近安値を付けた下落で
転換線を割り込んだ時点で手仕舞うのは、
決して間違った戦略ではありませんが、

エントリー候補だったD水準を、
Lではヒゲで割り込んだものの、
I-J-K-LでギリギリS点を維持した
と捉えることもできることや、

J-Kの半値で下げ止まっていることを支えに、
この局面さえしのげれば少なくとも、

上で述べた手仕舞いポイントよりは上で
利益確定ができた可能性は高かったと考えます。

 
このように、9期間の半値を見ている転換線は
決して目標値のような部類ではなく、
方向性を示す線であると考えれば、

いつどうなると上向くか下向くかが事前にわかり、
基本的には準じる方向へ目線を移して
その他のサポートやレジスタンスと相談しながら
動く瞬間を捉えたり、以降の判断材料にする線

であることが少しでもご理解いただけると幸いです。

次回は転換線を残した上で、
基準線について触れてみたいと思います。

 
浅野敏郎

 
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  • コメント ( 2 )

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  1. re凡

    有難うございます。幼稚な感想で恐縮ですが、[トレンドに反してポジションを持った場合でも、維持できる場合とできない場合のケース分け判断に役立つ]という記述に注目します。仕掛けや手仕舞いに力点があって、ポジションを保有したのち、逆行やおかしな動き、ノイズにどこまで耐えながらポジションを維持するかに悩みます。セミナーや本でもこの部分の教えが少ない気がしています。浅野先生の解説に期待します。

  2. 浅野敏郎

    re凡 様、

    コメントありがとうございます。
    ご指摘の一文に関しては、
    確かに具体性を欠きました。

    必ず近い機会で触れますので、ご期待ください。
    ここで簡単にヒントを言ってしまうと(いや、それが全てなのですが…)

    始めに戻って考えると、
    揉み合いとはどんな状況だったか?
    を問うことと同じです。

    言い換えれば、揉み合い継続と判断できれば維持、
    それを逸脱する局面では、潔く敗北を認めるしかない
    という訳です。

    もちろん、捉まってしまった位置によっては、
    そこまで耐えられない場合も十分あり得ますので、
    結局、エントリーポイントは非常に大切であり、
    極力早く入り込むことが大事になるのですね。

    正解については今しばらくお待ちください。

    本当にいつも、コメントをくださり、感謝を申し上げます。
    またよろしくお願い致します。

    浅野 敏郎

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