ネガティブ・インディケーター
こんばんは、
水上紀行です。
ネガティブ・インディケーター(逆指標)という言葉を
よくトレーダーの間で使います。
たとえば、あるトレーダーがあるポジションをとったり、
相場はこうなると公言すると、実際の相場は、
必ずと言っていいほど真反対に行ってしまうことから、
ちょっと皮肉なことですが、ネガティブ・インディケーター(逆指標)として、
周囲からは一目置かれる存在となります。
また、トレーディング部門に常駐するマーケットエコノミストが
ネガティブインディケーターになることもよくあります。
それは、エコノミストとは、
発表された経済指標などを分析することによって予測をする、
言い換えれば、結果が出てから予測します。
そのため、ある程度の確証を持ったら
リスク覚悟でポジションを持つトレーダーと比べると、
予測するタイミングが、どうしても遅れるからだと思われます。
つまり、ネガティブインディーケーターとなるのは、
材料による相場の方向性がかなり確実視されるようになったところで
リスクを取るなり予測するなりするためだと思います。
私自身も、ネガティブインディケーターにならぬよう、
ある程度の確証を持ったらリスク覚悟で、マーケットにエントリーするなり、
コメントするよう心掛けていきたいと思います。
<講師プロフィール>
水上紀行(みずかみ のりゆき)
バーニャマーケットフォーカスト代表。
1978年三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
1983年よりロンドンや東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。
東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かせる。
1995年より外資系銀行において為替ディーラー及び外国為替部長などの要職を経て、
現在は、外国為替ストラテジストとして雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍中
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