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相場は「抜け駆け」で出来ていた!

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの編集室より

 
ネットで“抜け駆け”の意味を調べてみると、
本来の意味は、結構命がけの行為だったようです。

殆どの辞書が、

「武功(ぶこう…手柄)をたてようと、
戦場で密かに自陣を抜け出し、
人より先に敵中へ攻め入ること」

を一番目にもってきているので、これが由来なのでしょうね。

武功を立てられなかった場合、
すなわち死を意味しかねないことになり、
現代のように、
そう安易に「抜け駆け」はできなかったのだと思います。

 
さて本日10月16日、日曜日の日刊ブログは、
泥酔した2日前のブログに引き続き、浅野がお届けします。

 
ところで、本題に入る前に、
皆さんは最近、いつどんな抜け駆けをしたか、
直ぐに思い出せますか?

 
私だって、一度や二度は抜け駆けをしたはずと、
これまでの記憶をたどってみましたが、
抜け駆けされたことは、幾つか思い出しても、
した記憶が全くなく、いや、思い出せず、

結構、都合がいい自分を発見しました。

 

抜け駆けされた記憶

 
もう15年以上前になりますが、
ロンドンへ出張した時の事。

電車に乗る機会があり、
人ごみに導かれるがまま、切符の自販機に並びました。

並んでいる間、
必死で買い方を観察していたのですが、
とうとう自分の番になっても分りませんでした。

まずい!

思い切って振り返り、
「どなたか、教えてくれませんか?」と、
大きめの声で話しかけましたが、
10人以上の行列が、少なくとも3列はあった
にもかかわらず、
誰一人として、目も合わせてくれません。

あ、一応は英語で話しました。

心の中では
「イギリスって確か、紳士の国だったよなぁ」と、
まあまあ途方に暮れていたところ、
アジア系の若い男性が、近寄ってきてくれました。

「これで助かった!」と思った矢先、

「急いでるんだけど、先に買わせてくれない?」
だって。

 
カチーンときた私は、
「教えてくれたらね。」
と返しましたが、

結局、そやつには強引に押し切られてしまいました。

 
まあ私にとっては、
自分の前を、何人の人が抜け駆けしようと
次の瞬間には
依然として列の先頭に立っているという窮地に
何の変わりもなかったわけですが、

後ろに並んでいた人たちは全員、
あやつに抜け駆けされたことになり、
私にだけ断りを入れれば良い、
という話でもありませんよね。

 
とにかく、この経験を通じて学んだのは、
「イギリス人は意外と冷たかった」
ということだけは鮮明に覚えています。

そうだ、だからポンドは売られるのだ!
SELL! SELL! SELL!

チャート出典:Trading View

前置きが長くなりました。
そろそろ本題へ移りましょう。

 

実は私も抜け駆け…してました!

 
よく考えてみると、
これまで私は、人並み以上の抜け駆けを、
繰り返していたことに気づきました。
というのも…

 
そもそもですが相場取引って、
抜け駆けで成り立っているようなもの
だと思いませんか?

例えば下落相場をイメージした場合、

この下落相場が本物であればあるほど
実は誰もが売りたくて仕方がないはずです。

 
でも、できるだけ高く売りたいという
心理もありますから、

前日の高値付近には、自然と売りが並びます。

 
そこで、
前日の高値では売れない、と判断した投資家が抜け駆けし、

少し安い値段で売りを入れる。

 
それを知った別の投資家は、さらに抜け駆けして

もっと安い値段の売りを入れてくる…。

こうして前日の高値は更新されることなく、
次第に上値が圧迫され、
相場の頭が重くなるわけです。

 
そしていよいよ、前日の安値を前にして,

皆が息をのみ、どうすべきか緊張が走るわけですが、

 
ここでもやはり誰かが抜け駆けして
安値に手を出すことになり、

その途端、「もうだめだ!」とばかりに、
皆が売りはじめて下値が更新される・・・
といったところでしょう。

 
下落の圧力が強ければ強いほど、
我先にとばかりに抜け駆け合戦になり、

相場が急変する現象が
いわゆる「ブレークアウト」ですね。
(※上昇の場合も同じです)

 
長期間に渡って維持されたような
重要な安値を割り込む時には、
その分だけブレークアウトも強く表れる
といわれています。

このように、市場のムードが強い場合、
「戻り売り」や「押し目買い」
といわれているような
中途半端な抜け駆けに参加しても、
そう簡単には取引させてもらえないのが普通です。

なので、そういう時は、
こうした「ブレークアウト」が発生するのを待って
取引に参入した方が、圧倒的に効率的です。

 

ブレークアウトのダマシは相場のせい?

 
「ブレークアウト」はダマシが多いと、
敬遠する人も中にはいらっしゃいますが、

下落相場の中の上昇ブレークや、
揉み合い中の小さなブレークでは、

直ちに調整の餌食に遭って戻されても
それはそれで当たり前だと思いませんか?

 
本当のブレークアウトはそう簡単に戻しませんから
ダマシに遭うこと自体、

全てとは言いませんが、その多くが
自分の判断ミスだということを
受け入れるべきかもしれません。

 
もしあなたが、「ブレークアウト」を

もの凄く単純に、
高値越え、安値割れ

といった狭い視野で判断をしているとすれば、

どの「ブレークアウト」も、
同じように見えるはずですから、
結局は多くのダマシに遭ってしまうのも当然です。

 
しっかりと大きな流れを理解し、
その流れと一致する「ブレークアウト」なら、
乗ってみる価値は十分にあるはずです。

 
どうか、
目先の単純なパターンだけに頼らず、
騙される確率を減らせるよう、
勉強と経験を積んでいただきたいと思います。

 
浅野敏郎

P.S.
という訳で、
サポートやレジスタンスを見つけたとき、

少しでも先に取引しようとして、
その手前に指値を置いたことがある私は、

実は立派な、そして常習的な
「抜け駆け」経験者だということになりますね。

ただ、本来の意味をくみ取れば、

抜け駆けは、自信があるときだけにする
というのが、命(資金)を守る上での、
最大の教えなのかもしれません。

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