引け値を作る
こんばんは。
水上紀行です。
引け値というのは、
普通に考えれば自然に落ち着き場を見つけて出来るというふうに思われますが、
そればかりではないというのが実態です。
日足・週足が決まるニューヨーククローズ直前に、
日足・週足を作ろうとする動きが出るのを、
実際にニューヨークにいて目撃していますので確かです。
特に、金曜日のニューヨーククローズは、
日足と週足が同時に決まりますので、大変重要です。
翌週初の相場展開を自分に有利に持っていくことを意図して、
金曜の引け値を作ろうと投機筋が現地時間の午後4時台、
特に午後4時台後半に、直接銀行に大口のプライスを聞いてきて、
プライスを叩いて売買します。
打たれてポジションの出来た銀行は、
市場でそれをカバーしようとすることで、
引け値が人為的に決まることが実際にあります。
余談ですが、この投機筋のやり方は、
マーケットが極めて薄くなった時間帯に打たれて
ポジションが出来た銀行ディーラーには、
極めて評判が悪い戦術です。
もちろん、引け値を作ろうとする投機筋にとっても、
玉を打ち込んでも、意図したような引け値にならないリスクがありますし、
引け値を作るためにできたポジションを
週越えで持たなければならない週末リスクもありますが、
そうしたリスクを承知の上で、やってくるわけです。
また、同じような動きは、
1時間足の時間帯が変わる直前の55分前後にもよく出ていることが、
値動きを見ていて分かります。
多くのトレーダーがチャートを重視していますので、
ある意味、それを逆手に取ったような戦術ですが、
勝つためにはいろいろな戦術が試行錯誤されています。
水上紀行
<講師プロフィール>
水上紀行(みずかみ のりゆき)
バーニャマーケットフォーカスト代表。
1978年三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
1983年よりロンドンや東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。
東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かせる。
1995年より外資系銀行において為替ディーラー及び外国為替部長などの要職を経て、
現在は、外国為替ストラテジストとして雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍中
■ 本日の出来高急増銘柄
※上昇銘柄の推奨などではありません。
※投資の学校の全講師の手法に使える、
銘柄選びの考え方です。
なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
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売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。
【1】オリックス(8591)
株価(終値):2,224
日付:2月25日
売買代金(千円):17,820,860
【2】東京海上HD(8766)
株価(終値):6,566
日付:2月25日
売買代金(千円):16,960,360
【3】ミスミグループ本社(9962)
株価(終値):3,690
日付:2月25日
売買代金(千円):5,253,163
【4】荏原製作所(6361)
株価(終値):5,820
日付:2月25日
売買代金(千円):5,232,119
【5】ベネフィット・ワン(2412)
株価(終値):-
日付:2月25日
売買代金(千円):-
*ランキングは売買代金の
総額に基づく順位を示したものです。
*この銘柄一覧は、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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