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もうはまだ

こんばんは、
水上紀行です。

「まだはもう。もうはまだ」
という相場格言があります。

「まだは、もう」は、引っ張ってきたフェーバー(有利)なポジションを、
この相場もここまでと、未練を残さずスパッと手仕舞うという意味で、
大変意義深い言葉です。

また、「もうはまだ」は、同じくフェーバーなポジションを持っている場合、
多少の振れに惑わされずフェーバーなポジションを引っ張るだけ引っ張るという意味で、
「まだはもう」とは、ある意味、二律背反するようでありながら、
これもまた含蓄のある言葉です。

このいずれかは、そのひと相場がエネルギーを放出しきっているか、
言い換えれば、終息を迎えようととしているかを見極める眼力が必要になります。

しかし、もっと日常的に直面するという意味では、
ポジションメイク(ポジションを持つ)時における
「もうはまだ」だと、個人的には思っています。

つまり、ポジションメイクの時に、
「もうはまだ」であることが多いと、個人的には考えています

たとえば、1時間足でもいいですが、
大きく陰線の出たような急落相場の後、
ほとぼりも冷めて保ち合い(もちあい)状態になると、
そろそろ下げも終わりかなと買いに入るということが、よくあるのではないかと思います。

しかし、こうした急落相場は、いったんはやや上げに戻してもまた下がり、
底値圏で張りついてしまうというほうが普通だと考えるべきかと思います。

短期間の下落幅が大きければ大きいほど、
たとえ底値から反発するにしても、それ相応の時間がかかるのが普通で、
Vの字カーブで反発することはごく稀だと見るべきかと思います。

一方、大陽線を出して、高値圏で揉み合いとなった時、
買いもこの辺までと、売りから入るのも、「もうはまだ」の場合が多いと言え、
同じように高値圏でできたショートを切らせるようなもう一段の踏み上げに遭い、
締め上げられるということも、よくあることです。

つまり、ポジションメイクは、早くなりがちなものです。

それをグッとこらえて、タイミングを待つこと、
それが日常的な「もうはまだ」だと思います。

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