【9月30日】米株上げ下げマチマチ。ドル円は下落。【矢口新のラジオ配信】
■米欧株の動向と中国の刺激策
おはようございます。矢口新です。
プロ目線の市場動向や海外の話題についてお伝えいたします。
アメリカ株は上下に動いており、特に欧州株は軒並み最高値を更新しています。これは中国の刺激策が評価されたためです。
中国とのつながりから、特にドイツにおいてその影響が見られます。
つまり、ドイツ製品の需要が高まっているということですね。アメリカの指標についても触れていきたいと思います。
■政治ニュース:自民党総裁選挙と日本の金融政策
PCEデフレーター、つまり個人消費支出のインフレ率が低下しており、米連邦準備制度のターゲットである2%にかなり近づいています。そのため、ドルは下落しています。
一方で、自民党の新総裁に石橋氏が当選し、円が上昇し、ドル円が下落しました。
石橋氏の当選が円高につながった理由として、日本銀行の現行の金融政策が維持されるとの見方があります。しかしながら、日米の金利差が円安を招いていることも事実です。
日本銀行とは協調していく必要があるものの、政府の立場として金利水準について発言するべきではないという考えが示されています。これにより、日本銀行は自由に利上げを行うことができるという解釈も可能です。
石橋氏が当選した背景には、岸田首相が上川、林、石地の候補を立てていたことがありますが、最終的に石橋氏に回った形です。菅前首相も小泉、石場、加藤、石地から小泉、石地に回りました。
また、麻生元首相は高市、小林、茂木、河野、石地を経て高市、石地に移行しました。最終的には石橋氏と石地氏が上回ったため、麻生派との対立が懸念されています。
このような人事は、アベノミクスが今後検証されることを示唆しているのではないでしょうか。私自身はアベノミクスが日本にあまり役立ったとは思っていないため、今後の改善を期待しています。
消費税に関しては誤解があるかもしれませんので、コメント等で詳しく記載していますのでご覧いただければと思います。
それでは、ありがとうございます。またお会いしましょう。
☆音声で聞きたい方はこちら
☆毎日LINEで配信希望の方はこちら
9月30日の注目の経済指標
・8月鉱工業生産・速報値(前月比)(8:50)
・8月鉱工業生産・速報値(前年同月比)(8:50)
・9月製造業購買担当者景気指数(PMI)(10:30)
・9月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)(10:45)
前日終値
・日経平均:38,925.63
・USD/JPY:142.19
・EUR/JPY:161.82
・GBP/JPY:192.827
・AUD/JPY:98.646
・ZAR/JPY:8.281
この記事へのコメントはありません。