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【2024年6月14日】江守哲のコモディティコメント

こんにちは、江守哲です。

コモディティのコメントです。

コモディティ市場は銘柄ごとにばらばらの動きになっています。
それぞれのトレンドをしっかりとつかんで、収益機会を逃さないように幅広く見るようにしましょう。

直近では、ロングで利益が出ている銘柄は、ココア、天然ガス、砂糖です。
ショートでは、綿花、小麦です。

このように、銘柄ごとに値動きが違いますので、広く見るようにしておくとよいと思います。
今日はその中で、原油に関するファンダメンタルズを抑えておきます。

国際エネルギー機関(IEA)は12日公表した年次報告で、世界の石油需要が2029年までにピークに達し、30年から減少に転じると予想した。
20年代の間は供給能力が需要を上回る見通し。供給能力は30年までに日量1億1400万バレル(bpd)近くに達し、需要を800万バレル上回ると予想。

ビロル事務局長は「最新のデータに基づく本報告の予測では、この10年間で大幅な供給過剰になる。石油会社は自社の事業戦略や計画が、このような変化に対応できるか検証すべきだ」と述べた。
電気自動車(EV)の普及、発電の脱石油化などに伴い、石油需要の伸びは29年までに日量1億0560万バレルで頭打ちとなり、30年には小幅に減少する見込み。

供給能力増加の4分の3は米国などの非OPEC諸国が占める。「これほどの余剰生産能力は、石油市場、OPEC加盟国およびそれ以外の生産国経済、米シェール産業に重大な影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。
需要の伸びは主にアジア新興国が支える。特にインドの道路輸送、中国のジェット燃料と石油化学製品がけん引役になる。

24年の需要の伸びは、先進国の消費低迷を理由に10万バレル引き下げ96万バレルとした。25年は100万バレルの増加を見込んだ。
これはOPECの予想を大幅に下回る。OPECは11日発表の月報で、24年の需要が225万バレル増、25年は185万バレル増で据え置いた。

米エネルギー情報局(EIA)は6月の短期エネルギー見通しで、2024年の米原油生産予想を前年比31万バレル増の日量1324万バレルとし、過去最高予想だった5月からさらに4万バレル上方修正した。
25年の米原油生産は1371万バレルと、前回予想の1373万バレルから小幅下方修正した。今年の世界需要も過去最高水準予想をさらに上方修正した。

世界の原油・液体燃料需要は日量110万バレル増の1億0300万バレルと予想した。前回予想は約1億0280万バレルだった。
25年の世界の原油需要予想は1億0450万バレルと、前回予想の1億0430万バレルから小幅上方修正した。

世界の原油生産は日量1億0260万バレル程度と予想、5月は日量1億0280万バレルと予想していた。
石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で作る「OPECプラス」の生産拡大が予想より遅い第4四半期以降になったための調整という。

OPECプラスの供給増加ペースが緩やかになることで、来年第1四半期にかけて世界の石油在庫が減少し、原油価格に上昇圧力がかかるとEIAは見ている。

OPECのガイス事務局長は13日、OPECの長期見通しでは石油需要のピークは示されていないとした上で、需要は2045年までに日量約1億1600万バレル、あるいはそれ以上に達する可能性もあるとの見解を示した。
国際エネルギー機関(IEA)は12日に公表した石油市場に関する中期見通しで、石油需要のピークは29年の日量1億560万バレルと試算していた。

需要見通しに関しては、各機関でまちまちになっています。
しかし、2030年以降は徐々に減少する可能性が高そうです。

そうなると、原油価格は上がりづらくなるのかもしれません。
ただし、これは長期的な話です。

このような点は理解しつつも、短期トレードではチャートを駆使して判断していきます。
かなり下げたため、目先は上昇する可能性があるのではないかとみています。

チャートも徐々にそのような形状になってきたように見えます。
次の大きな動きを逃さないように、しっかりと見ておきたいところです。

なお、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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