【10月21日】米株概ね上昇。企業業績を好感。【矢口新のラジオ配信】

■プロ目線の市場動向

おはようございます。矢口新です。

本日はプロ目線の市場動向や海外の話題についてお伝えいたします。

アメリカ株は金曜日におおむね上昇し、S&Pおよびダウはそれぞれ過去最高値を更新しました。
企業業績が好調で、強いものはそのまま強いといった状況です。

■アメリカの財政赤字と対外支援

次に、アメリカの財政赤字についてですが、2024年には1.8兆ドルに達し、債務の利子が1兆ドルを初めて突破しました。
つまり、利払いだけで年間150兆円が必要になるということです。

また、イスラエルへの軍事支援も179億ドルとなり、これも過去最高を更新しました。
世界全体の財政赤字は1000兆ドルに達しています。

アメリカは1946年以降、つまり戦後に1000億ドル以上の対外支援を行った国は5カ国です。
順に挙げると、イスラエル、エジプト、アフガニスタン、南ベトナム、ウクライナです。

これらは戦争中の国家であり、アメリカの支援がなければ戦争が難しい状況にあります。
この支援については、表向きの理由とは異なる本音の部分があります。

■外交政策として最も重要視している

本音としては、これがアメリカの外交政策の最も重要な要素となっています。
もちろん、外交は戦争も含まれます。イスラエル、エジプト、アフガニスタン、南ベトナム、ウクライナがその例です。

ウクライナへの支援は3100億ドルに達し、エジプトは1700億ドルです。
これからもイスラエルは中東政策において最重要な国と見なされています。

■ユダヤの富豪とアメリカの政治

また、アメリカの政治においてユダヤ系の影響力が強まっているとも言えます
。例えば、ガザに対する反戦運動が起こった際、アメリカの大学で多くの学生が逮捕され、学長も介入する事態が発生しました。

ハーバードやイエール、MITなどでも同様のことがありました。
ユダヤ系の卒業生たちが寄付を引き上げることで、理事会が学長に辞任を求めるという事態に至ったのです。

このような動きがある中、今後トランプ大統領が再登場する可能性については不安定な要因が増えているとも考えられます。この点についても、コメントやメルマガで詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

ありがとうございます。またお会いしましょう。

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10月21日の注目の経済指標

・カナダ銀行　政策金利（22:45）
・9月新築住宅販売件数(年率換算件数)（23:00）
・9月新築住宅販売件数(前月比)（23:00）

前日終値

・日経平均：38,911.19
・USD/JPY：149.54
・EUR/JPY：158.78
・GBP/JPY：192.827
・AUD/JPY：98.646
・ZAR/JPY：8.281