「何が起きたか分からなかった」
こんばんは、
投資の学校講師の矢口新です。
オリンピックでの日本の快進撃が続いていますね。
卓球の男女混合ダブルスやフェンシング男子エペ団体、
新種目のスケートボード男女ストリートなどでの金メダルは快挙で、
柔道などは順当勝ちだと言えるものが多いです。
一方で、快挙と順当勝ちの裏側には、
番狂わせの敗北や信じられない失敗があります。
「何が起きたか分からなかった」は、
体操の内村航平選手が、鉄棒でH難度の大技「ブレットシュナイダー」など
3つの手放し技を決めながら、その後の何でもないところで
手が鉄棒から離れて落下した時の言葉です。
「試合は練習でやってきたことしか出ないんで。
でも『練習でミスしたことない』ってところを踏まえると、
『もうちょっと努力できたんじゃないかな』とも思ったり。
でもミスしたことがないところでミスしたんで、
『逆に面白いな』とも思っています」。
これでは、
「何が起きたか分からない」
と思うのも納得がいきます。
世界ランキング1位など、
個人やダブルスでメダルを狙える選手が何人もいたバドミントンは、
男女混合ダブルスの銅メダルを除いて全滅しました。
女子テニスの世界ランキング2位で、
金メダル候補だった大坂なおみ選手も3回戦で敗退。
大坂なおみ選手の敗退は、
米国の女子体操の絶対エース、シモーネ・バイルズ選手の途中棄権と並んで、
米メディアのトップニュースとなりました。
そして、ほぼ全てのメディアが
両選手のオリンピックからの離脱を好意的に扱いました。
その理由として、最も典型的なものが以下の
「パンデミックで、東京大会での選手のメンタルヘルスが悪化」とする、
ロイターの記事です。
「隔離と家族や友人の不在が、
東京オリンピックの選手たちの精神衛生に大きな被害を与えている。
なかには世界のスポーツ祭典での国の期待を背負いながら、
パンデミックによってもたらされた問題に対処することに苦しんでいる選手たちがいる。
選手たちはロックダウンや競技施設へのアクセス制限により、
オリンピック前のトレーニングを妨害されてきた。
そして大会が延期されたことで、代表選考の日程や、
ウイルスに感染することなく
海外遠征できるかとの懸念を高めてきた。
彼らの家族や友人たちは
東京のスタンドで彼らを応援することができず、
彼らの行動は厳しく制限されている。」
参照:→こちら
Pandemic takes toll on athlete mental health at Tokyo Games
また男子テニスの世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手は、
熱中症警戒が発動されている時に、競技が午前11時から始まるのは過酷なので
せめて午後3時からに変更してくれと要望しました。
これは、人道的にも道理の通ったものだが、
多くの競技がその後も炎天下で続けられています。
この7月開催と炎天下での競技は、
米国の放送局にとっての最適な時期と時間に合わせたものでした。
ジョコビッチ選手は準決勝で敗退しましたが、
今大会の参加選手たちは、
これまで以上に多くのものと戦っているのです。
勝って当たり前のことなど世の中には有り得ないのに、
私自身も例えば、
バトミントン男子の桃田賢斗選手の金メダルは疑っていませんでした。
金メダルを期待されていた選手たちにとっては、
1年間の延期、それも満足のいく練習環境が望めない1年間は長いものです。
その間に、どこの誰がどんな練習を積んで
「上がってくるか」が分からないのに、
対処の仕様がないに等しいからです。
コロナ禍のこの1年余りは極めて特殊な環境です。
世界の多くの国々で日常生活が断絶され、
どんな理不尽なことでも従うしかありません。
人類には国家権力からの逃げ場がなくなってしまった、
といっても過言ではないでしょう。
いたるところで人影がなくなるなど、
これまでの数多くの戦争の当事国ですら、
こうした規模で日常生活が否定されたことはなかったのではないでしょうか。
その結果として、
世界経済の落ち込みは有史以来とも言えるものとなりながら、
これも前代未聞の資金供給や支援策で、これまでにない回復も見ました。
いくつかの国では株式市場も最高値更新を続け、
この状況にはもう慣れてしまいましたが、
これは特殊なことなのです。
コロナ禍の真っ只中で行われた今回のオリンピック・パラリンピックは、
そうした特殊環境の下に行われたものなので、
背負ったものが大きい人にはさらに大きな重圧がかかっていたはずです。
そうした大きすぎる「期待に応えること」ができなかった選手たちには、
自分を責めないでいて貰いたいものです。
コロナ禍が拡大していることで、
オリンピック・パラリンピック開催が間違っていたという声もありますが
私はそうは思いません。
スポーツはコロナなどの疫病も他の病気と同様、
日常生活の1部なのです。
病気や怪我を乗り越えて頑張っている選手たちのひたむきな姿は、
勝ち負けを超えて、我々に勇気や感動を与えてくれているものでしょう。
■ 本日の出来高急増銘柄
※上昇銘柄の推奨などではありません。
※投資の学校の全講師の手法に使える、
銘柄選びの考え方です。
なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
売買の際には、ご自身でチャート分析、
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売買をする際には自己責任にてお願いします。
【1】日本郵船(9101)
株価(終値):7,810
日付:8月5日
売買代金(千円):179,674,600
【2】リコー(7752)
株価(終値):-
日付:8月5日
売買代金(千円):-
【3】シンバイオ製薬(4582)
株価(終値):-
日付:8月5日
売買代金(千円):-
【4】いすゞ自動車(7202)
株価(終値):-
日付:8月5日
売買代金(千円):-
【5】川崎重工業(7012)
株価(終値):-
日付:8月5日
売買代金(千円):-
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*この銘柄一覧は、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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