睡眠不足、過労死、ブラック組織
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こんばんは、矢口新です。
睡眠時間の短いことを自慢する人がいる。
寝る間も惜しんで働いていることをアピールしたいようだ。
とはいえ、労働時間が長いことと、
生産性は連動するのだろうか?
いくつかの会社で働いた経験からすると、
労働時間と生産性は無関係だった。
いや、むしろ労働時間の長さを
アピールする人の方が生産性は低かった。
仕事が出来る人は、
時間の使い方が上手く、
いつ働いているのか分からない様な人もいた。
また、他社の人だが、
部下の早帰りを促すために、
自ら率先して早く帰る上司の方もいた。
その人は飛び切り仕事が出来る人だった。
上に立つ人が長時間労働を自慢するようになると、
過労で体調を壊す人たちが増え、組織はブラック化する。
勤めた会社の中には、
昼寝のための仮眠室があるところもあった。
またどの会社でも、
ディーラーがディーリングデスクに突っ伏して
仮眠する風景は当たり前のものだった。
自白の強制に眠らせない手段があるが、
睡眠が不足すると幻覚を見たりするので、
洗脳にも使われるようだ。
人間には睡眠が必要だ。
人体で最もエネルギーを消費する脳は
睡眠によって疲労を回復する。
睡眠不足になると判断力が衰え、ミスも増えるのだ。
規則正しい睡眠・起床スケジュールが
全般的な認知能力に関係しているという
最新の睡眠研究データが、フォーブス誌に載っている。
夜間の脳活動「睡眠紡錘波(スリープ・スピンドル)」は
ノンレム睡眠の特定の段階で現れる
0.25秒から数秒間の短い脳活動の急激な高まりで、
前日に学んだことを脳が整理して
記憶するプロセスである
「記憶の固定化」に関与している。
その睡眠紡錘波が強いほど、
日中に形成された新しい神経接続を脳内で再現し、
強化するのを助けると考えられている。
夜間に記憶の「整理整頓」を行っているのだ。
これは年齢に関係なく誰にでも当てはまる。
また、紡錘波の発生頻度が高いと、
高い認知パフォーマンスが得られる。
これは特に成人期において顕著であり、
高齢期ではさらにその傾向が強まるというのだ。
では、紡錘波の強さと密度を
意識的にコントロールできれば、
高い認知パフォーマンスが得られ、思考が鋭くなるのだろうか。
筋トレのように紡錘波を「鍛える」
実証されたルーティンはないが、
紡錘波が発生するために必要な環境を守ることで、
認知パフォーマンスの低下を防ぐことはできるという。
紡錘波はノンレム睡眠の特定の深い段階で
ほぼ限定的に現れるので、
睡眠が分断されたり、短縮されたり、
化学的に変化したりしたときに、真っ先に損なわれる。
そのため、この構造を乱す以下の要因を出来る限り排除することが、
認知パフォーマンスの低下を防ぐことに繋がるのだ。
1、アルコールや多くの鎮静薬の摂取
睡眠自体の時間は確保されていても、
その内部構造が損なわれる。
2、不規則な睡眠、睡眠不足、不眠
規則正しい睡眠・起床スケジュールは、
脳がより確実に深いノンレム睡眠に入るのを助ける。
睡眠段階のタイミングは、
身体の体内時計と結びついているからだ。
3、慢性的なストレスや対処されていない不安
これらは睡眠を分断し、
深い睡眠の段階に費やす時間を減少させる傾向がある。
4、運動不足
定期的な運動は、
深い睡眠を含む全体的な睡眠構造を改善するための、
最も一貫して再現性のある手段の一つである。
紡錘波が本来の役割を果たそうとしている深い、
妨げられない睡眠を守ることこそが、
認知パフォーマンスの低下を防ぐことに繋がるのだ。
参照:頭のいい人が睡眠中に出している「脳波」の正体
https://forbesjapan.com/articles/detail/101442/
このことは、寝る間も惜しんで
働いていることをアピールすることは、
認知パフォーマンスの低下を
さらけ出しているようなものだと見ることもできるのだ。
それだけではない、2023年夏に、
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの
遺伝疫学者ヴィクトリア・ガーフィールド博士は、
昼寝をする人は、
1日じゅう活動している人よりも文字どおり
脳が大きいことを発見した。
さらに驚くべきことに、
これによって老化を6年ほど遅らせることができると発表した。
人間の睡眠時間には個人差があるが、
平均は約7時間だと言われている。
脳を使う仕事ほど睡眠時間が必要なので、
寝ないでいることを自慢する人は、
あまり脳を使っていないのかも知れない。
軍隊の中には睡眠不足で活動させるために、
覚醒剤など薬物を服用させる例も見られたという。
不眠、薬物、不安、ストレスなどは
すべて判断能力の低下に繋がるものだ。
軍隊などの組織では、
上部のどんな理不尽な命令にも従わせるためには、
下部の判断能力の低下はしばしば好都合でもあった。
短絡的になりやすいだけでなく、
洗脳もされやすくなるからだ。
上(自分より権威、権力がある人)に従順なのは、
必ずしも美徳ではない。
なぜなら、人として最も重要な判断を、
上に委ねていることを意味するからだ。
人間には睡眠が必要だ。人は寝るべきなのだ。

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