見た目に惑わされてはいけない…のは相場も同じ
From「投資の学校」浅野敏郎
自宅のベッドルームより
株取引を最初に始めて、
そのあとから為替取引に出会った投資家が、
まず初めに戸惑うのが
「板」が無いこと
という話をよく耳にします。
逆に私は株取引には余り詳しくないので
詳細な比較まではできませんが、
本当は為替にも板はあります。
が、
一般投資家が為替を売買する上で、
板は見ない方が良いと思いますし、
板が無い現在の形は、
落ち着くべきところに落ち着いた
ともいえるでしょう。
いずれにしても、
もし板情報が見られたとして、
あなたなら、どんな風に板を活用しますか?
おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。
為替相場の方は、
やはり先進国間の金融政策の違いを織り込み始め、
クロス円相場に、
上昇のバイアスがかかり始めた印象です。
インフレが2%で安定するまで、
金融緩和を変更することができない日本の円と、
史上最低の支持率へと落ち込んだ
トランプ大統領の米国ドルが
2弱通貨という関係は暫く続くのでしょうね。
相場の見やすさという点でも、
ドル円以外の対ドル通貨ペアで、
ドル売りを考えるか、
ドル円以外の対円通貨ペアで、
円売りを考えた方が、扱いやすいかもしれません。
板って何?
例えば、ある銘柄に対する指値注文の一覧
だと考えてください。
現在の取引価格は、
最も安い売り注文と、
最も高い買い注文で成り立っていて、
下のユーロ円の例でいうと、
129.205-129.210
が取引価格です。
高いほうへ離れる方向に売り注文が並び、
安いほうへ離れる方向に買い注文が並んでいますね。
実際はこのような板にある指値注文が、
高速で動いている、というよりは
もはや流れている状態の中で、
あるレートを狙いすまして売買するのは、
基本的に不可能なことから、
こうした板の使い方はできません。
では、他にどんな使い方があるかといえば、
例えば上の板では、
129.200に少し大き目な買い注文が見えますが、
もっと巨額の買い注文が見えたとしましょう。
ここでの買い意欲が強いと判断できますから、
その手前の129.205に買いを指し、
反発を目論むという方法が思いつきます。
しかし、
ある節目を割り込むと
下落が加速する可能性がある上に、
本格的に売り込まれる際の0.05ポイントの差は、
違いのうちに入りませんから、
一気に行ってしまうときは、
あっという間に持っていかれるでしょう。
また、
株式相場では、売買する意思がないのに
大きな注文を出し入れする行為は、
相場操縦として違反行為ですが、
為替の場合は基本的に自由です。
ですから、本当は買いたいのに、
売り玉を集める目的で、
わざと少し離れた所に大きな売りを入れるという、
いわゆる見せ玉もありますから、
板を頼りにすると、
こうした弊害を背負ってしまいます。
日銀の多額介入でも上昇しなかった事実
大きな注文が出ると、
確かにその方向へ動きやすいのは事実です。
ところが為替の場合、
例えば2011年前後、
80円を割れそうな円高を阻止しようと、
日銀が100億ドル単位でドル買い介入をしました。
日本円では8兆円に相当する額です。
介入は上値を買い上げることもあるので、
一時的に円安に振れるのですが、
介入が終われば、すぐに元の水準に押してしまうなど、
必ずしも巨額の注文がトレンドを決定するとは限らないのです。
幸い、一般投資家が取引できるFX業者では
板が無いのが一般的ですが、
見えないほうが惑わされなくて済むと思いますし、
ご自分で売買判断ができるようになることが、
相場で生き残るための近道だと思います。
浅野敏郎
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相場はなぜ動くのか?
売りより買いが多ければ上昇し
買いより売りが多ければ下落する…
一見、当たり前のように思える
この切り口も、
そもそもを思えば、
取引が成立すること自体、
売り手と買い手が同数存在しないと
成り立たない訳で、
この点からいえば、
常に同数の売買が市場では取引されています。
なのに、相場が変動するのは、
ポジションを保有する期間が短ければ
セラーはやがてバイヤーとなり、
保有する期間が長ければ
その期間、セラーはバイヤーにはならない。
その過不足が
相場を日々動かしているとするなら…
そう考えると、
相場を動かす要因は実は、
短期筋がどのように動いているのかに
尽きるのかもしれません。
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