ワンポイントで理解するブレグジット
From 矢口新
自宅のトレーディングルームにて……
おはようございます。
矢口新です。
すっかり寒くなったと思ったら、
突発的に暑い日があったり、
天候が不安定です。
また、
NY株式市場がさらに暴落し、
行く末の見えない状況が続いています。
年末に向けて忙しくなりますが、
相場からはやはり目が離せないでしょうね。
離脱協定案は出たものの
ところで、
イギリスがEU離脱に関し、
遂に交渉を決着させました。
簡単にポイントをまとめると、
- 離脱協定案に両社が合意
- イギリスは2019年3月29日にEUを離脱する
- 少なくとも2020年12月までは変更を伴わない移行期間を設ける
ということです。
しかし、
この離脱協定案に関しては、
野党だけではなく、与党内からも多くの反対者が出ています。
一体それなぜなのか、
1つだけお答えさせてください。
要するに先に進めない
先ほど、私は移行期間があるという話をしました。
この移行期間の間は、EU法に従わなくてはいけないので、
イギリスは外交・貿易交渉において、EU政府の干渉を受けるのです。
貿易協定一つとっても、どの国とも協定は結べません。
もちろん、突然の離脱では混乱が生じるのも事実です。
そのため、離脱するまでにEUとEU関税同盟以外の条約を
結ぶ必要があったのですが、EUは一切の譲歩を拒みました。
結局のところ、今回の合意案では、
イギリスは独立への移行期間の終わりが見えないという状況のまま、
衰退していく可能性があります。
結局、引き返す勇気がないため
そもそも、EUに加盟して良くなった国があるのかとすら思います。
ギリシアも、イタリアも、スペインも、フランスも恩恵を受けたとは思えません。
例外的に、ドイツだけは経済的な温恵を受けられましたが、
今後は移民政策を含めて、負担の方が大きくなる可能性もあるでしょう。
負担が多くなるということは、やはり間違った方向に進んでいるのです。
しかし、引き返す勇気がないために、状況を打開できないのかもしれません。
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