米ドル金利、利上げ中なのに下落って?

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅のデスクより

 
アメリカの政策金利が追加利上げされる中
最近注目されているのは
長期金利が下落する現象が続いていることです。

 
長期金利の下落は、
米中貿易交渉の不透明感や、
米国株の下落、
英国のブレグジット懸念や
EU内の不協和音などによって、

投資マネーが米国債券へ戻っている
など様々な要因がありますが、

同じアメリカの金利なのに
片や上昇で、片や下落って、
一体どうなってるの?

と思われている方も
少なからずいらっしゃるかと思います。

 
12月19日のFOMCでは、
本年最後の追加利上げの思惑もありますが、

もしかすると、
利上げ見送りというサプライズも
視野に入り始めてきたかも知れませんね。
 
—————————————
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

今日は急に冷え込んでいますが、
その前日の暖かさが異常で、
12月の気温としては記録的だったようです。

相場の方も方向感なく乱高下しており、
体調と併せてどうかご注意ください。

—————————————

長期金利と短期金利

既にご存知の方もおられるとは思いますが、

下落で騒いでいるのが長期金利で、
長期を代表して10年国債の利回りが、
一般的に長期金利に見立てられています。

国債は基本的に市場で取引されており、
入札が云々という言葉を聞いたことはありますね。

 
一方、FOMCという委員会で協議され、
金融政策として発表される政策金利が
いわゆる短期金利のことで、
これはご存知の通り、利上げの流れの最中にあります。

政策金利を直接取り扱う市場は無く、
発表と概ね同時に銀行などの金融機関が
一斉に採用することで、
目先のマネー流通量を調節するのが目的です。

 
つまり、
長期金利は投資家の思惑で上下する一方、
短期金利は国家が決めるため、
短期金利が短期的に上下することは、
基本的にあり得ないことになります。

短期金利を織り込むとは??

ニュースの解説などで
「政策金利の追加利上げを市場は織り込み…」
などという言い回しがありますが、

これってどうやって測るの?

と思ったことはありませんか?

 
アメリカの政策金利のことを
FF(フェデラル ファンド)レートと言いますが、

実はその先物市場が存在していて、
その市場取引から、
織り込み度合いが計算されているようです。

日本でもFX事業者や証券会社などから
配信されてくるニュースの一つに、
「FF金利織り込み度」的なタイトルの記事が、
毎朝届くと思いますが、正にあれがそのレポートです。

 
今月は19日(日本時間では20日の早朝)に
FOMCの発表が予定されており、
まだ少し先の話ではあるものの、

最新のレポート(昨日6日朝の配信分)によれば、
25bpの利上げ織り込み度が、
1週間前では79%台中盤だったのに対して
直近では74%前後に低下していました。

私のイメージとしては、
80%前半まで行けば実現する可能性が高い
という感覚があり、
確かに一時は当然視されていたムードは
後退したように見えます。

市場が気にするイールドカーブ

イールドカーブという言葉だけは
よく耳にすると思いますが、

簡単に言ってしまうと、
長期金利から短期金利までを
左から短い順に並べてつないだグラフのことです。

通常は、短期金利よりは長期金利の方が高い
ことは皆さんもご存知かと思います。

例えば、
預金金利より住宅ローン金利の方が低い
ということはまずあり得ないことからも分かりますね。

 
しかし、目先の景気過熱感から短期金利は上昇する一方、
近い将来、高い金利では長期間の資金は借りられない…
という時期が来るとしたらどうでしょう。

短期金利は国が決めるので我々にはどうしようもない
一方で
長期金利は借り手の需要が低下し、金利が低下します。

つまり、
長期金利が段々と低くなり、短期金利に近つく現象を
イールドカーブの「フラット化」といい、
景気後退時の特徴的な金利動向として今、
市場で注目されているという訳です。

 

利上げ据え置き見通しの要因とは

確かにアメリカの景気は、
これまでの株高だけに留まらず、
景況感や雇用統計などからもはっきりしていました。

ところで、
チャートでいう移動平均線ではないですが、
デッドクロスになったから「売り」ではなく、
ここまで下落したから「デッドクロス」になったにすぎず、

デッドクロスがそのまま、以降の下落相場に直結しないことは
既に皆様も経験済みだと思います。

 
同様に、実はイールドカーブに関しても、
短期間に上昇し過ぎた長期金利が、
調整されて下落基調にあるとすれば、

このところのフラット化は一時的である
という可能性は充分にあり、
フラット化が景気後退を招くという考え方は、
早計ではないでしょうか。

 
ただし、長期金利が低下基調にある今、
もし短期金利を上げれば、
その差が更に狭まってしまうのもまた事実であり、

株価を支える意味で、
「今回は意識的にフラット化を回避するかもしれない」
というのが、
冒頭に私の視野に入ってきた「サプライズ」の根拠です。

 
もし、今夜の雇用統計が少しでも弱い場合、
その思惑は急上昇する訳ですが、

まさか利下げは無いはずですから、
ドルと円の金利差は不変ということになり、

落ち着けばドル高基調に回帰するというのが、
漠然とした私のイメージです。

 
 
浅野敏郎

<<<編集部のおすすめ>>>

ドルの長期金利が下落に転じたのは、
ちょうど一か月前あたりからです。

それまでの金利上昇は良い金利高
という認識のもとに、
株高・金利高という現象が一般化しそうでした。

金利が高いところへ資金は流れる!!

この一般論は中学の社会科目で登場するほど
一般的な話ですが、

一方でトルコやベネズエラのように
金利が高くなりすぎれば悪影響が強くなり、
通貨が売られる現象に陥るのも事実です。

 
また、今夜発表されるアメリカ雇用統計でも

昔は失業率が最も注目される指標でしたが、
やがて、非農業部門の雇用者数増減に移り、
最近では平均時給の増減が最大の注目点

だと言われているように、

世界が注目するポイントは、
まるでファッションのように
時間と共に移り変わるため、

古い見方だけをずっと続けていると、
全く反対の投資行動をしてしまう可能性
すらあり得るのです。

 
つまり、
今世界では何が問題となり、
何が注目されているのかをもっと知っていれば、

例え10ポイントの利益目標を
自信をもって2~30ポイントに引き上げ、
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米ドル金利、利上げ中なのに下落って?」への2件のフィードバック

  1. 乾坤一擲

    昨日のSBの不通、肝を冷やしましたΣ(‘◉⌓◉’)バーチャルはやっぱりバーチャルなんやと思い出した次第です。被害は皆無だったのですが、あてにしていた時だったら怖いなと思いました。

    短期金利と長期金利が逆転している…やっぱ政策金利あげるの無理があるんじゃ?ムリクリで景気上げて暴落したらヤダなー
    今夜は雇用統計:(;゙゚’ω゚’):一年が早い!

    返信
    1. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

      乾坤一擲さま、
      コメント有難うございます。

      SBの件、私はマイナーauなので殆ど検知できませんでしたが、
      各方面でいろいろな影響が出ていたようですね。
      意識が薄くなっているネットの接続リスク、
      改めて考えさせられますが・・・
      まさか、違うキャリアの携帯を2丁持つのは難しいですね。

      天災は忘れた頃にやってくる・・・といいますが、
      もはやネットは一つの天災として把握したほうが良いのかも知れません。

      さて長短逆転まではまだ行っていないと思いますが、
      もし12月利上げをすれば、FFレートの上限は2.5%になり、
      昨日の10年債最低利回りが2.817%と比較してもその差0.3%強
      というのは、なかなかのフラットぶりです。

      クリスマス商戦を控えて、景況感を冷やしたくなければ
      据え置きの選択肢もありですね。

      雇用統計は非農業部門の雇用者数が大きく減少しました。
      平均時給も予想より0.1%下がり、前回値も下方修正、
      織り込み度も今朝のレポートでは70%台ですから、

      据え置きの材料は見えています。

      後は株式市場が冷静に好材料としてくれれば良いのですが・・・
      その頃の欧米諸国は既に、クリスマス休暇ムード一色でしょうから、
      市場は薄く、波乱含みであることだけは 間違いなさそうです。

      平成最後の年末くらいはゆっくりしたいものです。

      また、コメントをお待ちしています。
      いつも、有難うございます。

      浅野敏郎

      返信

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