デフレというガラパゴス
From 矢口新
自宅のトレーディングルームより……
おはようございます。
矢口新です。
先日、電車に乗っていたら、
電車の中でスマートフォンではない
携帯電話を取り出している方を見ました。
「ガラケー」と言われているものです。
もともと、「ガラケー」の「ガラ」は、
南米のエクアドルにある「ガラパゴス諸島」の略でした。
この島は、四方を海に囲まれているため、
生物が独自の進化を遂げたといわれています。
そのため、何かが特定の地域で、
独自の進化を遂げることを、
「ガラパゴス化」というようになりました。
「ガラケー」も、日本国内の
ユーザーのためだけに開発・設計したものだから、
そう呼ばれるようになったようです。
最近「日本人はバブル時代より豊かになった」と
いう人も増えています。
でも、これも私からすれば、
一種の「ガラパゴス化」です。
この説明だけでは、
簡単すぎてわからないと思いますので、
もっと詳しく解説しましょう。
日本が世界に取り残されているという事実
世界に目を向けてみると、
学業も人物も優秀で、しかも日本語も話せるという、
非常に優秀な学生がたくさん存在します。
もちろん、日本企業だって、
そのような学生に入社してもらいたいはずです。
そして、日本企業は
優秀な人材コンサルタントに依頼し、
外国人の優秀な学生にオファーを出しますが、
内定を出しても最終的に辞退されるのは、
決して珍しくありません。
理由を簡単にまとめると
「日本企業の給与額が低く、
国際競争に負けてしまう」
からです。
そもそも、諸外国より
給与額が低いのには、
「物価が全く違う」
という背景もあります。
例えば、
スキー場でランチを食べたとしたら、
日本では1000円くらいで済むでしょう。
しかし、フランスでは、
日替わり定食のようなものでも、
18ユーロ(約2200円)もするとのことです。
スキー場のランチ1つみても、
日本は物価の安い国であり、
人件費も低くなるため、
競争力が低下してしまいます。
そこで、国内と国外の物価の差を縮めるには、
円高になってもいいことになりますが、
実際はうまくいきません。
円高になると輸出競争力が低下し、
インバウンド種皮も落ち込みます。
しかし、さらに円安になれば、
物価の差がさらに拡大し、
日本はますます貧乏になるのです。
日本がそれでもやってこれた理由
今の日本経済は、
停滞しているといっても過言ではありません。
税収だけをとってみても、
1990年(消費税導入の翌年)にピークを迎え、
それ以降はずっと落ち込み続けています。
また、超低金利政策や量的緩和による日銀資産の拡大など、
間違った経済政策を取り続けていたため、
「次の危機に打つ手がない」のが現状でしょう。
「日本人がバブル時代より豊かになった」
というのは、ある意味ガラパゴスです。
ここから生き残るために必要なのは、
「正しい現状認識」でしょう。
<編集部からのお知らせ>
世界と日本の格差が拡大している今、
自分でできることは、
「現状認識を正しくすること」
「自分を守るための正しい知識を身につけ、
できるようになること」
です。
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