(浅野敏郎)不思議なガソリンスタンド
こんばんは。
投資の学校の浅野敏郎です。
株や商品相場の価格変動ほど、
1つの品物(銘柄)が上下に動くのは、
ほかになかなか見られませんが、
消費者物価を比較する際に、
値動きが荒い物品として除外されるものに
エネルギーの価格があります。
ガソリンもエネルギーに入り、
かつ商品相場の銘柄でもあることから、
値動きの激しさでは、
なかなかのものだと思いますが、
実は私の家の近くに、
周りのガソリンスタンドとは
明らかに価格が異なる
不思議なガソリンスタンドがあります。
ガソリン価格が上昇していても下落していても、
ほとんどいつも周りのスタンドより
10円近く安い値段で販売しているのです。
値動きが荒いとされる
ガソリンを取り扱っているのに、
なぜそんなことが可能なのか?
安売りという観点だけで言えば、
昭和の時代には、
灯油を混ぜて安く売るスタンドがありました。
ただ我が家では、
いつもあのスタンドで給油をしていますが、
特に問題もなく、
また今は規制も厳しいことから、
まさか水増しで安いことは無いでしょう。
安く売るためには例えば、
価格が値上がりしている局面の場合、
安いところで大量に仕入れ、
それを切り売りしていけば、
他のスタンドに差をつけることは可能ですが、
保管場所を考えると、
小さなスタンド一か所でこれをやるには
それも限界があるでしょう。
ましてや価格が下落している局面では、
日々の仕入れ価格はどんどん下がるため、
後から仕入れた業者ほど
安売りが可能になりますから、
常にそれより安く売ることなど不可能な話です。
もし、ほかに何かの理由があるとしたら、
先物でヘッジしている…
としか考えられません。
ガソリン価格が上昇を続けている局面では、
単純に安い価格で
大量の在庫を持てば良いですから、
先物でガソリンの買い取引をすれば、
実際に在庫を抱えなくても、
同じことが実現できますね。
一方、価格が下落をしている局面では、
仕入れるたびに損をする格好になるため
先に在庫を抱え込むことになる
先物買いをするわけにはいきません。
商売をやめるか、
せめて在庫を抱えないように
在庫を管理するのが関の山でしょう。
しかし、もし小売りの価格を一定に保てれば、
安くなる仕入れ価格との間に価格差が生じ、
ここで儲けることが、唯一可能になります。
つまり、販売リスクをヘッジして
販売価格を一定に保つためには、
先物で売り取引をすればよいわけです。
実はガソリンスタンドの商売は、
株や商品の取引と全く同じで、
仕入れに相当するのが開始取引
小売りに相当するのが決済取引
と考えれば、収益を上げる仕組みを
納得いただけるでしょう。
いずれにしても、ヘッジの判断を間違うと、
事実上は損失になりますから、
入念な相場の研究と判断が必要ですが、
かのガソリンスタンドの店主には、
機会がありましたら、
是非、本当のところを伺ってみたいと
いつも思っています。
もしかすると、相当の相場師である可能性も
十分あるでしょう。
浅野敏郎
■ 本日の出来高急増銘柄
※上昇銘柄の推奨などではありません。
※投資の学校の全講師の手法に使える、
銘柄選びの考え方です。
なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
→ https://youtu.be/xAVWjxMIq4c
売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。
【1】商船三井(9104)
株価(終値):9,920
日付:3月1日
売買代金(千円):143,220,300
【2】FRONTEO(2158)
株価(終値):2,095
日付:3月1日
売買代金(千円):32,100,480
【3】三菱重工業(7011)
株価(終値):3,568
日付:3月1日
売買代金(千円):18,727,640
【4】マネックスグループ(8698)
株価(終値):618
日付:3月1日
売買代金(千円):18,581,040
【5】東芝(6502)
株価(終値):4,685
日付:3月1日
売買代金(千円):14,748,890
*ランキングは売買代金の
総額に基づく順位を示したものです。
*この銘柄一覧は、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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