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(矢口新)報道バイアス

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こんばんは。
矢口新です。

毎日、
ウクライナからの悲惨な映像が流れていますね。

先週お伝えした知人の安否が気になりますが、
何も出来ないのに安全な場所から安否の確認だけを、
繰り返すのは気が引けます。

私などが出来るのは、早く戦争が終わって平和な時が戻ること、
どうかそれまでは無事でいて貰いたいと願うことだけです。

ところで、先日のフォーブス誌には、
ウクライナからの報道に人種バイアスがかかっているとのコメントがありました。

以下に全文を引用します。
(引用ここから、URLまで)

ロシアによるウクライナ侵攻について、
世界中の報道機関が時々刻々と伝える中で、
メディアやジャーナリストが人種に絡めた問題表現を使っているとの批判が相次いでいる。

米CBSニュースのあるベテラン海外特派員はウクライナについて、
「長年にわたり紛争が続いてきたイラクやアフガニスタンとは違う」とし、
慎重に言葉を選びながらも、

「これは比較的文明化され、欧州に近い都市だ。
このような事態は予想できなかったし、
起きてほしくもなかった」と述べた。

また英BBCの番組では、ウクライナの元次長検事が、
ロシアとウクライナの紛争が自分の感情を揺さぶる理由として、
「金髪の青い目をした欧州人が殺されている」と発言した。

メディアの世界では、
微妙な言い回しによって特定の人種グループがさらに疎外される例が、
数えきれないほどある。

視聴者はメディアの表現により、戦争や紛争が、
先住民や黒人の暮らす「第三世界」や「開発途上国」のみで
起きるものであると信じ込まされる。

ニュース報道にあるバイアスが、
特定の人種グループに対する抑圧の一因となっている。

どのようなニュースが報道する「価値のある」ものとされるかをみてみると、
人種差別がどれほど蔓延しているかがわかる。

ウクライナに住むアフリカ出身移民が
国境を越えさせてもらえないなどというニュースはもっと取り上げられるべきだが、
実際にはほとんど報道されず、話題も集めない。

エチオピアでは、
2020年11月から政府軍とティグレ州の武装勢力との間で紛争が続き、
数万人が犠牲になり、30万人以上が飢饉に見舞われているが、
報道されることは少ない。

西アフリカのカメルーンでは2016年から、
北西部の英語圏で独立運動が紛争に発展し、
100万人以上が避難民化している。

だが世界で注目を集めるのは、
白人に影響する危機のみのようだ。

米コネティカット州ブリッジポートでは昨年12月、
ローレン・スミスフィールズ(23)が、
出会い系アプリで知り合った男性を自宅アパートに迎え入れた翌朝、遺体で発見された。

彼女の死は家族に通達されなかった。

この事件はラッパーのカーディ・Bがソーシャルメディアに投稿して初めて、
全米の注目を集めた。

黒人の女性や少女が行方不明になったり遺体で見つかったりしても、
報道されることは非常に少ない。

白人女性が凶悪犯罪の被害者となった事件を積極的に報道する一方で、
黒人や先住民、アジア系といった非白人が被害者の事件を無視する傾向は
「行方不明の白人女性シンドローム」と呼ばれている。

マルコムXはかつて、
「メディアは世界で最も力のある存在だ。無実の人を有罪にし、
罪を犯した者を無罪にする。それがメディアの力だ。
メディアが大衆の心を操っているのだ」と述べた。

何がどのように報道されるかには、バイアスが存在する。

メディアは、人々の認識を形成する上で直接的な影響力を持っているため、
こうした不公正さは断固として非難していかなければならない。

参照:「青い目の欧州人が殺されている」 ウクライナ報道の人種バイアス
https://forbesjapan.com/articles/detail/46242

米国のメディアがこういうコメントを伝えてくれるのは嬉しいですね。
米国社会がまだ健全であるという証しですから。

実際に、我々は米軍の爆撃機がバグダッドを破壊する映像を
攻撃者の視点から見せられ、「映画のようだ」と楽しみさえしました。

深夜に爆撃されている建物の中には、
ほぼ間違いなく人間がいたはずなのに。

また、民間人は攻撃していないという嘘を記録した
「国家機密」を暴いた人々は犯罪者とされました。

アフガニスタンでは、タリバンから被害を受けた人々より、
米軍から被害を受けた人々の方が比較にならないくらい多いのに、
タリバンから被害を受けたとされる少女はノーベル平和賞まで貰いました。

被害者である彼女を責める気は毛頭ありませんが
結果的に、米軍のアフガニスタン人殺害を正当化することに利用されたのです。

ウクライナからの映像で、
現地の人々のために何かをしたいという気持ちは分かります。

某社の社長は、個人の資産から10億円を寄付したという報道もありました。
素晴らしいことです。

とはいえ、アフガニスタンの人々はもっと困っています。
困っているのに、
米国や国際機関から未だに経済制裁まで受けています。

タリバンがそれほど「悪」なのかというと、
それは「嘘」だという指摘が、私などもタリバンが悪だと思っていた頃に、
現地からありました。その記事はまだウェブ上に残っています。

参照:故・中村哲医師が語ったアフガン「恐怖政治は虚、真の支援を」
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/120400219/

「嘘みたいな話ですが、
1億円もあればカブールの人が全部助けられる。

我々が今回やる緊急の食料援助プロジェクトで試算すると
1家族10人が3カ月の冬を越すのにたったの6000円で済む。」

10億円で救える命は、アフガニスタンに寄付すればもっともっと多いです。

また、ウクライナへの寄付は、
ロシア兵殺害に使われる可能性もあります。

ウクライナの人が犠牲になるのは心が痛むのに、
ロシアの人が犠牲になるのは「当然だ」という風潮は気になるところです。

実際に、メタはフェイスブックとインスタグラムで、
ウクライナ侵攻への抵抗という趣旨に限って、
一部の国でロシア兵とロシア人への暴力を呼び掛ける投稿を容認する
ヘイトスピーチに関する規約を一時的に変更することを伝える
社内向け電子メールの内容を、ロイターが3月10日に確認したそうです。

そうした「正義の制裁」で最も苦しむのは、
何の罪もない一般人です。

ロシアの一般人たちは、欧米日本のクレジットカードが使えなくなり、
製品がなくなり、それらの現地法人の仕事がなくなり、物価が上がり、
苦境に至っています。

また、国外にいるロシア人たちも、
大なり小なりの「いじめ」にあっているのです。

そして、ロシアに対して行われているこうした世界的な制裁は、
ロシア国内での反戦運動家たちをも苦しめていることになります。

ウクライナ侵攻がプーチン1人の決断だとするのなら、
ロシアの一般人たちは同情されこそすれ、
制裁や「いじめ」を受けるいわれはないはずです。

<講師プロフィール>

矢口新(やぐち あらた)

1954年生まれ。
金融業界の第一線で30年以上にわたり活躍し続け、
プロディーラーにも師と仰がれる天才ディーラー。

東京・ニューヨーク、ロンドンと世界3大金融市場で活躍し、
さらには為替、債券、株のすべてに関わるという
非常に稀有なキャリアを持つ。

相場を動かすプロの裏の裏まで知り尽くしており、
投資を真剣に学びたいという意欲ある方々との交流にも熱心。

■ 本日の出来高急増銘柄

※上昇銘柄の推奨などではありません。

※投資の学校の全講師の手法に使える、
銘柄選びの考え方です。

なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
https://youtu.be/xAVWjxMIq4c

売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。

【1】日揮ホールディングス(1963)
株価(終値):1,578
日付:3月14日
売買代金(千円):18,956,800

【2】西日本旅客鉄道(9021)
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日付:3月14日
売買代金(千円):-

【3】神戸物産(3038)
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日付:3月14日
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日付:3月14日
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【5】大阪瓦斯(9532)
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日付:3月14日
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*この銘柄一覧は、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

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