【2月10日】江守哲のオプションコメント
こんにちは。
江守哲です。
日経平均は膠着状態です。
手掛かりに乏しく、節目の27500円を超えてはいるものの、今日も高値を付けた後、維持できない動きにあります。
目先の相場は、企業決算を手掛かりにした個別物色が引き続き見込まれます。
一方、相場全体では、日銀総裁人事への重い枠や、来週の米消費者物価指数(CPI)への警戒感もあり、方向感が出にくいといえます。
とはいえ、いずれ動き出すことは明白です。
それに備えておきましょう。
最近は、騰落レシオが機能しません。
騰落レシオの25日平均は128%にまで上昇しています。この点には要注意でしょう。
ただし、1月27日から2月2日の期間も同様に120%を超えていましたが、株価は下げませんでした。
それ以前も6日平均が1月20日から1月31日まで120%を超えていましたが、株価は上げ続けました。
このように、騰落レシオを利用した逆張りが機能しづらくなっています。
いまは、ニュートラル戦略を組み合わせておく方が賢明といえそうです。
ニュートラル戦略は、コールとプットを同時に売る戦略です。
しかし、これだけではリスクがあまりに高いといえます。
これを回避するために、コールのブルスプレッドと、プットのベアスプレッドを組み合わせる方法があります。
これは前回もご紹介した方法です。
例ですが、コール28000円を買い、コール28500円を2枚売り、さらにプット27000円を買い、プット26250円を2枚売るといった方法です。
こうすることで、支払いのプレミアムを減らすことができます。できればプレミアムの支払いがないように権利行使価格を調整したいところです。
株価が上昇あるいは下落に向かった場合には、ショートのオプションのプレミアムが2倍になった時点で買い戻します。
例えば、株価が上昇した場合には、コール売りのプレミアムが、売ったプレミアムの2倍になったら買い戻すことになります。
そうすれば、損失を確定させたうえで、ロングしているコールの利を伸ばしていくことができます。
株価が下げた場合には、プットのショートを同じように買い戻せばよいだけです。
相場の方向性がわかりづらいでので、このような方法で時間稼ぎをする方法もあります。
ぜひご自身でも研究してみてください。
なお、投資の最終的な判断はご自身で行ってください。
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