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トランプ氏が大統領候補として支持される米国は、衰退期か?

こんばんは、矢口新です。

トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正に処理した罪に問われた裁判で、
12人の陪審員は2日間の評議で34すべての罪状について有罪の評決を出した。

それに対し、トランプ氏は「裁判所と政権は結託」しているとし、
大統領選へ支持を訴えた。同氏は司法の判断、
あるいは存在意義を否定したとも言える。

トランプ氏が無罪だと思っている人などいるのだろうか? 
それでも、多くのビリオネアを含めて、トランプ氏への支持表明が続いている。

一方で、米国は衰退期で、混乱の瀬戸際にあるとするビリオネアがいる。
日経新聞から部分引用する。

(引用ここから、URLまで)

「オランダや大英帝国などかつての覇権国は、興隆期から絶頂期に至り、衰退期に入るというサイクルを繰り返してきた。国家のサイクルは全体では6つのステージに分類できる。新たな秩序が始まって政府の官僚制が整うステージ1と2、平和と繁栄を迎え、支出と債務が過剰になるのが3と4、財政状況が悪化し内戦・革命に向かうのが5と6だ」

米国は6段階のステージ5
――米国は今、どのステージにあるのか。

「米国は衰退期に属するステージ5の典型例だ。貧富の差や価値観の相違が拡大し、左派と右派が妥協せずに何が何でも勝とうと争うポピュリズムを特徴とする」

「過剰債務や大国間の紛争、大きな技術革新、病気のパンデミック(世界的大流行)、干ばつや洪水といった破壊的な自然現象などによって、国際秩序が脅かされることもステージ5の特徴だ。ステージ6では内戦や革命がおこる。米国は大混乱に陥る瀬戸際にいる。ギリギリの線を越えるかどうかは指導者次第だ」

――内戦は言い過ぎに思える。

「最も可能性の高い内戦は、市民が銃を撃ち合うようなものではない。州政府や地方自治体が連邦政府の指示に従おうとせず、機能不全に陥るようなものだ」

参照:米国は衰退期、混乱の瀬戸際 歴史に学ぶ投資家が予測
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN310240R30C24A3000000/?n_cid=BRFR3011_20240601_a13

トランプ支持者たちによる国会占拠はステージ6の前触れだったのだろうか? 
そして、同氏の司法への挑戦は、
国家が機能不全に陥ることを示唆している。

とはいえ、「貧富の差や価値観の相違が拡大し、左派と右派が妥協せずに何が何でも勝とうと争うポピュリズムを特徴とする」。「過剰債務や大国間の紛争、大きな技術革新、病気のパンデミック(世界的大流行)、干ばつや洪水といった破壊的な自然現象などによって、国際秩序が脅かされている」のは、多かれ少なかれ世界的な傾向だ。

私はこの傾向を最も助長したのが、世界的な消費税の導入+所得税の累進課税率の軽減によって、貧富の差や価値観の相違を拡大させた税制にあると見ている。

この国家のサイクルが示しているのは、「遮るものがなくなったものは自滅する」ことを示唆していないだろうか?

  • コメント ( 1 )

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  1. 菅谷公利

    いつも素晴らしい記事をありがとうございます。

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