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すがすがしいトレード

こんばんは、
水上紀行です。

利食いに後悔はつきものです。

あの時もっと我慢すればとか、
あの時思い切りよく利食ってしまえばとか、
利食いには後悔がつきものです。

しかし、ごくたまにですが、
利食ってすがすがしい気持ちになる時があります。

利食いのスィートスポット(真芯)にあたり、
上げ相場であれば、ほとんどど天井、下げ相場では、
ほとんどど底で、利食いの反対売買をした時など、
あたり前と言えばあたり前ですが、
まさにすがすがしい気持ちになります。

よくここまで頑張ったなと、とても充実した気分なりますので、
たまにのこととは言え、その気持ちにまた浸りたいと思います。

今まで、一番この醍醐味を味わったのは、
東京でドル円のチーフディーラーをやっていた時で、
その年の4月からドル/円の買いポジションを130円近辺でスタートさせ、
徐々に上げが加速していき、6月に入ると150円に乗せるほど急騰を演ずるに至りました

この150円に乗せた時、なぜか無欲になり、
素直に「もうこれで買いの勝負も十分。マーケットは買いすぎているから、今度は売りだ」と感じ、

手持ちのドルロングをすべて売り、
さらに、今度は売りポジションを作ったのがほとんど天井圏で、
そこからドル/円は136円まで急落しました。

売りのポジションは、下がる過程で、
早々に利食ってしまいましたが、
気持ちはとてもすがすがしかったことを憶えています

また、このすがすがしさは損切りの時にも言えることで、
これは自分の見方が間違っていると判断し、
早々にポジションを手仕舞ってしまい、
その後の相場展開を追ってみると、その判断が正しかった時、
すがすがしい利食いと相通ずるすがすがしさを感じます。

一般的には、利食い、
損切りには、確かに後悔はつきものです。

しかし、無欲になることで、
すがすがしさを感じることができると思います。

言うは易く、なかなかやるは難しではありますが、
要は、自らの欲望に溺れずに、程ほどを良しとすることが、
返ってすがすがしいトレーディングにつながるのではないかと思っています。

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