コロナウイルスの影響・・・

From:戸松信博
自宅デスクより、、、

おはようございます。
戸松信博です。

米国株、一時最高値更新もコロナウイルスで週末大幅下落し、
新型肺炎ニュースにより週間の日経平均は今年初の下げに転じました。

(1)グローバル相場見通し:
米国株、一時最高値更新もコロナウイルスで週末大幅下落

【週間騰落率】
ドル(対主要通貨加重平均) +0.25% (97.85)
株 (S&P500指数)     -1.03% (3,295.47)
商品 (CRB総合指数)    -3.90% (175.75)
金(ニューヨーク先物)   +0.74% ($1,571.90)
原油(WTI)         -7.49% ($54.19)
債券(米10年債利回り)   -14bpts (1.69%)

□ニューヨークダウ・ナスダック推移

決算発表が本格化するなか、米国株は場中に新型肺炎ニュースで一時下げるなど不安定なところもありましたが、
23日(木)にはナスダックが過去最高値を更新し、高値追いを続けていました。

しかし、24日(金)に米国で2人目のコロナウイルスの感染者が確認されると急激に値を下げ、ダウはこの日安値で317ドル安を
付けるなどし、大きく反落しました。米当局はこのほか60名を超える中国からの入国者・帰国者について、感染リスクありとして
監視を続けており、今後さらに感染確認者が増える可能性が大きいところです。

金曜の大幅安により、週間の株価指数は、ダウ▲1.22%安、S&P500▲1.03%安、ナスダック▲0.79%安と反落し、特にナスダックは
12月6日の週以来、7週ぶりの下落となりました。

ダウ構成銘柄では、半導体メーカーで売上世界最大のインテル(INTC)が好決算で週間+14.9%高と孤軍奮闘しましたが、指数全体を
支えるには至りませんでした。そのほか、半導体関連の決算で良い内容が幾つかみられ、主要な半導体株で構成される
フィラデルフィア半導体株指数は週間+0.4%高と上昇したものの、僅かに逆行高したに留まります。

どちらかというと大きく値を上げ過ぎてきたため、コロナウイルス騒動で相場全体が下げた際の半導体株は、感染の震源地・中国の
ADR銘柄と同じように大きく売られた感じです。

個別ではITバブル以来、19年ぶりに高値を付けたインテル以外にも、好決算発表で強かったのもあります。直前の米国株通信で名前を
挙げたクラウドベースのソフトウェア企業、アトラシアン(TEAM)は発表と同時に+10%を超える上昇率となりました。

同じく今月レポートしたテスラ(TSLA)も週間+10.6%高となって時価総額でフォルクスワーゲンを抜き、世界第2位の自動車メーカーと
なりました。フォルクスワーゲンが年1,000万台以上も販売するのに対し、僅か36万台のテスラが時価総額で上回るという衝撃で、
この差は将来予想によるものです。

将来は旧来のガソリン車が姿を消し、ソニーやグーグル、アップルなどハイテク企業の作る電気自動車という名の電動モーター付き
コンピューターが走っているのでしょう。そう思う人が多くなければこのような逆転劇は考えられないと思います。

決算発表はさらに次週ピークを迎え、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、フェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)の
大手プラットフォーマーのほか、VISA(V)、マスターカード(MA)の決済プラットフォーマー、さらにテスラのほか半導体では
ラムリサーチ(LRCX)などが発表を予定します。

 

(2)短期下落局面入り

□主要アセットクラスの価格推移

市場はコロナウイルスでリスクオフに傾いており、まだ株価の下げは僅かですが、市場の動揺度を表すVIX指数が急上昇し、
中国の需要に左右される原油や銅の価格が急落しています。安全資産買いによって米10年債利回りも大きく低下しました。
一方、同じ資源でも安全資産の金は上昇しています。

株式市場においても、この大きく上がった指数は金鉱株指数、ダウ公益株指数、東証リート指数などであり、リスクオフの構図です。
一方、下げは香港の株式市場、世界の新興国株指数に大きく表れました。個別株ではアリババ(BABA)が週間▲6%安となるなど、
米上場の中国企業株が売られました。

表向きは新型肺炎の感染が広がって景気減速するということで、銅や原油にはそうした見方が色濃くあるのかもしれません。
ただ、株式市場ではそこまで真剣にこの事を問題視しているように見えません。

どちらかというと下げなければならないほど上がり過ぎた株価にとって、良い下げの口実ができて一気に利益確定売りに
動いているという方がしっくり来る感じです。

サンタクロースラリーからここまでの米国株の上昇は、取り立てて良い材料が出たわけでもないのに、慢性的に上がるのが癖に
なってしまったように上がり続けました。イラン緊張で一旦調整入りかとも思われましたが、それをも振り切って上昇を続けた結果、
ナスダックは50日移動平均から上に一時+7%を超える乖離幅にまでなりました。

ナスダックにおいて、同線から上に7%というのはピンポイントで天井を意味し、これを超えて上がり続けることなどまずありえません。
唯一リーマンショック後の最安値から上昇転換した2009年5月に、猛反発によって+10%超も上に乖離したことがありましたが、
それ以降は7%に来れば必ず調整入りしていました。

ナスダックが天井を付けたのと同時に、S&P500採用企業の平均PERが18.8倍をつけました。ファンダメンタルズからみても天井と言える
数字です。今と同じくらい異常に上がった18年1月(17年一杯続いたトランプラリーからのさらなる延長ラリーが起きた)に、やはり
当時の企業利益額の18.7倍となるPERを付け、直後にVIXショックと言われた大幅下落が起きています。

恐らくこの先コロナウイルスが経済全体を失速させる(世界株の長期下落入り)ことまではないでしょう。

しかしあまりにも上がり過ぎた株価を短期下落局面入りさせるには十分な悪材料であろうと思います。

(3)新型肺炎ニュースにより週間の日経平均は今年初の下げに

日経平均 23,827.18円 週間-214円 *過去最高値まであと+63%要

□日経平均

相場判定(長期):上昇トレンド継続中(2019/11/02~)
相場判定(短期):上昇トレンド継続中(2019/09/05~)

注目セクター : 特になし

1月10日ごろから約2年ぶりに高値警戒シグナルもでていたのでしたが、日経平均は20日(月)に42円高と3日続伸して終値を24,084円とし、
18年10月以来となるバブル崩壊後の最高値を更新しました。ただし出来高は乏しく、強い上昇ではありませんでした。

そして月、火と香港市場が新型肺炎の拡大懸念で連日で安値引けするのを横目に下げに転じ、21日(火)は出来高を増して
▲219円安と売られました。その後一旦落ち着くとみて22日(水)は反発したものの、再び感染者数の大幅拡大と武漢の交通封鎖を
機に23日(木)は出来高を増やして▲236円安と売り込まれました。

24日(金)は再び落ち着くとみて高く始まるも値を消していき、32円高で終え、結局週間では▲214円安と今年初めて下落に終わりました。

市場は完全に新型肺炎一色に覆われ、大幅高となったのは防護服やマスク、特殊な繊維を扱う数少ない銘柄です。

東証一部ではフィルターの阿波製紙がストップ高となり、東証二部では防護服の川本産業が5日連続のストップ高、ジャスダックでは
防毒マスクの重松製作所が売買を集めて大幅上昇と、各市場で数少ない関連銘柄に買いが集中し、いずれも普段は出来高の小さい
小型株であることから極端な上げ幅となっています。

これらは相場における連想ゲームのようなものが行き過ぎた形で、ミサイル発射と聞けば直ちに防衛関連の2銘柄が急騰するのと同じです。
実際にはこれで業績など殆ど何も変わらないので、すぐ元の株価に急落することになると思います。

下げたとはいえ、まだ日経平均のチャートは十分高値にあり、50日線より上をキープしています。相場判断に変更はありませんが、
この先コロナウイルス騒動が拡大する恐れもあります。恐らくもっと(劇的に)多くの感染者が今週以降に世界中で報道されるでしょうから、
この先に一旦短期的な調整下落トレンドに転じる可能性もあると思います。今の患者数で収まるというのは考えにくいところです。

決算発表も始まり、日本電産の直近四半期は久々に営業増益に戻り、回復が見られポジティブと思います。しかし今更ですが、通期予想を
下方修正したことで当初上昇で始まった株価は大陰線で下げて終わりました。もう通期の75%が終わった段階で、重要なのは直近四半期の
勢いと来期だと思うのですが、ポジティブなのに下げるところに地合いの悪さもありそうです。

(4)今週の戦略

週末のダウは安値から大きく切り返すも170ドル安、シカゴ日経先物は大証終値比165円安い23,635円で終え、今週はもう一段下げてはじまりそうです。

イランの緊張が去ったと思ったところで新型コロナウイルスが再びリスクオフにさせています。イランからの攻撃は人為的な操作なので
止まるべきところで止まると読めましたが、このウイルスの感染力からすると、自然の法則によってこれから時間が経過すればするほど感染者数が
大幅に増えていくと思います。かなりの潜伏期間があるようで、今のように警戒される前にすでに感染している潜在的患者が数千人単位でいるとみています。

今後、潜伏期間が終了すると、それらの肺炎が発現するのは自然の成り行き、時間の問題と思います。こうして患者数が日増しにアップデートごとに増え、
高値にあった株価は調整する言い訳を見出したように下がる恐れもあると思います。

最終的に大ごとにはならないと思いますが、高値で加熱指標の点滅していた市場を、短期的に一旦調整させる可能性はあります。指数のインバース型ETFで
ヘッジをするなど、防御を意識したいところだと思います。

―戸松信博

 

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