飛び込み -今日の高値は明日の安値ー

From:矢口新

自宅デスクより、、、

おはようございます、矢口です。

「今日の高値は、明日の安値」

恐ろしく、いい加減な言葉です。
そういう言葉の端から舌をちょろっと出していそうな、大変愛嬌のある言葉です。

それでいて、なかなか含畜があるのです。

金融商品にとって高いということは、致命的です。
割安ゆえに魅力があったのです。買われてしまった
高値を買いにゆくのは愚の骨頂、100買って90売られるのが
底値切りあがりの上昇相場、

たとえ、買い材料があったとしても
買われたあとを買うのでは能がないー。

至極ごもっともであり、投資の本道です。

だからこそ、「今日の高値は明日の安値」と
念仏のように唱えでもしなければ、とても恐くて買えない。
しかし、そこまで買いたい時があるのです。

相場が異常人気で、高値を付けるとします。
多少の戻しがあったあと、二番天井を付けに行きました。

型どおりに売られて、上値が重いという感じが残ります。
当然高値付近には、しこり玉ができて、その辺にずらりと並ぶでしょう。
ここまで、一本調子で上がてきたのだから調整も当然で、ついに相場は下を
向いたと皆が思います。

ところが、ここで新たな買い材料が出ると、一転して高値を抜き、
並んでいた売り注文をこなしてしまいます。

こうなるともう売れません。

確かに、高値なのはわかっています。
しかし、売りたい人が売り終えた相場なら、買ってゆくしかないのです。

今までは、高くて買えませんでした。
しかし、高値を抜いてきたなら、今度は買えるのです。

相場の上げ局面の最初のころに買った人、すなわち、
ここまで利食わずにポジションを持っていて、明らかに戻り高値と
思えたところでも売らなかった人は、もう売りません。

彼らは相当に相場が下がっていても売らないでしょう。
彼らは相場が下がるリスクよりも、再投資リスクなど
上がる場合リスクの方を見ているのです。

高値圏でしこっていた人、この人たちはやっと利食える位置にいます。
しかし、上げ相場で追っかけて買って、しまったと思う間もなく
浮いてしまったなら、もう一度よくが出てきます。

また、売り注文がはけてしまっているので、全体にポジションが軽くなっているでしょう。

もう一段上げる余力ができているのです。

一方、上げ相場をみてきた後で、新たな買い材料が出てしまったのなら、
売り手は退却せざるを得ません。

また、高値を買いに新規ポジションを張ってくる、私のような連中も必ずいるのです。
もう一段の上げがあっても不思議はありません。

こんな時は、あえて高値を買いにゆきます。指値ではなく建値をたたきます。
遊び心です。危険は百も承知です。

今度下げたら、その時の下げは大きいに違いありません。
そんなことは誰もがわかっています。だからこそ、逆に上にいった
場合には慌て出す人が多いのです。

目先の相場に理屈をこねても始まらないこともあります。
小川にかかる腐りかけた木の橋よりも、落ちたら恐い渓谷にかかる
鉄橋の方が、恐怖感あっても安全なのです。

「今日の高値は明日の安値」は宵越しの金は持たないディーラー向きの
言葉で、中長期のポジションを持つファンドマネージャー向きでしょう。

しかし、相場とは恐ろしいところで、あるときを境に全く変わってしまうことがあるのです。

今日の高値が、向こう何年間もの安値にならないとは誰にも言えないのです。

本日は以上です。今週の残りもトレード頑張りましょう。

―矢口 新
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