時としては鈍感であることも必要
こんばんは。
投資の学校講師の水上紀行です。
本日は時としては鈍感であることが必要、
というテーマでお話ししたいと思います。
日頃からトレーディングにのめりこめばのめりこむほど、
いろいろな経済指標の発表内容や金融当局者の発言に、
日々神経を尖らせるようになるものですが、
相場とつき合っていくためには、
時としては鈍感であることも必要だと思っています。
こんなことがありました。
私のいた東京の為替チームは、
10人ほどのリスクテーカーと呼ばれるディーラーで構成されていましたが、
全く経済指標の発表内容や金融当局者の発言に無頓着で、
各人が各人の手法で、それぞれが相場を全く勝手に張っていました。
ある日、皆、この相場はドルが下がると見て、
各自バラバラにドル売りで東京の午前中に仕掛け、
そして確かにドルは結構下がり、
午後にはめでたく皆利食ってディーリングを終えました。
その後、他の銀行のディーラーの話では、
実は午前中にドル売りにつながるニュースが出て、
その結果マーケットがドル売りで騒然となったと聞き、
チームのメンバーは皆「えー、そんなことがあったんだ。」と、
午後の遅い時間になって午前のニュースに新鮮に驚く始末で、
シニアディーラーの「俺達も、世の中のこと知らんとな」という一言に、
皆して笑ったことがありました。
このエピソードは、ちょっと極端ですが、
いろいろな経済指標の発表内容や金融当局者の発言には、
確かに大変重要なものも含まれてはいます。
しかし、すべてに神経を尖らせるのではなく、
相場展開というリズムの中で、どれが重要なものかそれほどでもないものか、
優先順位をつけて選別し、メリハリをつけることが大事だと思います。
また、その時の市場心理によって同じ指標でも反応は一様ではなく、
マーケットという世界中のあらゆる参加者の心理を煎じ詰めたモンスターが
何に怯え何を求めているのかを読むことが大変重要だと思います。
▼講師プロフィール▼
水上紀行(みずかみ のりゆき)
バーニャマーケットフォーカスト代表。
1978年三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
1983年よりロンドンや東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。
東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かせる。
1995年より外資系銀行において為替ディーラー及び外国為替部長などの要職を経て、
現在は、外国為替ストラテジストとして雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍中
■ 本日の出来高急増銘柄
※上昇銘柄の推奨などではありません。
※投資の学校の全講師の手法に使える、
銘柄選びの考え方です。
なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
→ https://youtu.be/xAVWjxMIq4c
売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。
【1】日本郵船(9101)
株価(終値):7,670
日付:10月5日
売買代金(千円):211,521,300
【2】商船三井(9104)
株価(終値):6,850
日付:10月5日
売買代金(千円):105,229,800
【3】太陽誘電(6976)
株価(終値):6,180
日付:10月5日
売買代金(千円):19,742,930
【4】アサヒグループホールディン(2502)
株価(終値):-
日付:10月5日
売買代金(千円):-
【5】安川電機(6506)
株価(終値):-
日付:10月5日
売買代金(千円):-
*ランキングは売買代金の
総額に基づく順位を示したものです。
*この銘柄一覧は、
特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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