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時速100㎞のトレンド

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿のレストランテラスより

 
トレンドに乗っていこう!
という呼びかけを聞いたとして、
あなたなら、どんなトレンドを思い浮かべるでしょうね?

 
ファッション(洋服? ヘアスタイル?)
スポーツ(見る方? する方?)
モノ(雑貨? 家電?)
スポット(ショップ? 旅行先?)

いろいろありますが、
私のブログをお読みいただいている方ならやはり、
相場
のことが一番先に頭をよぎったと、信じています。

 
しかし、ヘアスタイルや家電雑貨ならまだしも、
本当に相場まで、トレンドやらに乗ってしまって、
良いのでしょうか…??

 
 
おはようございます。
今週も金曜日がやって参りました。
ちょうど良い気候ですね。青空も気持ちいい!

今日は久しぶりに平和な金曜日になりそうですが、
夜にはしっかりと、
アメリカの、GDPとミシガン大学指数の発表があります。

相場の水準と発表内容次第では、
今週のドル高基調が一層強まったり、
一気に巻き戻しの決済が進む可能性は否定できません。

10月の平日としては、31日があと1日残っていますが、
殆ど月末のようなものですから、
一応、急激な手仕舞い相場などには、
注意しておきましょうかね。

 
 
ところで随分昔のことになりますが、
(いつも、昔話しかしていないような気がする…)

大学生から社会人初期にかけての、
いわば20代だった私も、
当時のトレンドは幾つかかじりました。

同年代の方なら、うなずいていただけると思いますが、

◎ファッションでいえば、
サーファーとかテクノとか。

◎スポットならば、
何といってもDISCOでしょう。

◎スポーツなら、
やはりスキーですかね。

 
映画「私をスキーに連れてって」で、
このトレンドが決定的となったわけですが、
それにしても非常に強いトレンドでしたね。

映画以前から、
人気が急上昇していたスポーツでしたから、
私も、学生時代にはツアーバスを組んだり、
スキーバスの添乗員をやったこともあります。

 
社会人になってからのプライベートでは、
まだ関越道も途中までしか開通していなかった時代、
8時間かけて、車で苗場に行くのがステイタスでした。

もちろん、連れて行く音楽は
ユーミンの「サーフ天国、スキー天国」

おお、懐かしい!!

 
おっと、またも前置きが長くなりました。
さっそく本題へ移りましょう。

相場のトレンドは本当に友達か?

 
Trend is Friend

これは海外の相場格言の一つで
“トレンドこそが友達だ”といえば、
皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。

トレンドを友達(味方)につけて、
トレンドに準じた方向へ取引するのが儲かる秘訣だ、
というのが一般的な意味のようですが、

実はこの解釈が、皆さんを反対に苦しめている
と思えるのですがどうでしょうか?

 
まず第一に、
友達にすべきトレンドは何を指しているのか、
皆さんの頭の中に、
明確な指標や規定があるかどうかは、重要なことです。

 
少し込み入った話になるかもしれませんが、
もみ合い相場でも上下する変動はありますから
その一つ一つだってトレンドだ、
という捉え方もあるでしょう。

下のチャートA図をみれば誰もが、
下値はピンクのゾーンで底堅く
上値はブルーのラインで頭が重い
揉み合い相場

であることは認識できると思います。

A図

しかし、この揉み合い相場の中の
上下変動一つ一つをトレンドと捉えた場合、

幾らトレンドに沿った取引をしても、
大きなレンジ相場の、
高値圏や安値圏で取引してしまうと、
すぐさま反転するリスクが高まります。

下のチャートB図は、
強い下落トレンドに見えますが、

B図

この続きの相場は、下のチャートC図へと展開します。

C図

実はB図とC図は、
A図の緑枠で囲んだ部分を詳細に拡大したものです。

 
Aのチャートでピンクの安値圏を知っていれば、
いくらB図の強い下落トレンド相場でも、
もっと手前の段階からすでに、
これ以上は売り込めないという判断ができるでしょう。

 
同様に、
Aのチャートでブルーの高値圏を知っていれば、
いくらC図の強い上昇トレンド相場でも、
ブルーの高値圏を超えるまでは、この先の頭は重いだろう、
との予想は十分立つはずで、
高値掴みは避けられたと思います。

 
 
では仮に、トレンドの判断を、
移動平均線に託したとしましょう。

一度、高値掴みの恐怖を知ると、
今度は押し目買いが美しく見えてくるものです。


「おお、移動平均線でサポートされている!」

 
そして、移動平均線に押し目買いを入れるわけですが、

マーケットが始まり、強気で推移している時は、
買えそうもない流れに対して、イライラする余裕もありますが、

無事に買えたら買えたで、次の瞬間から今度は、
反転相場の恐怖が襲ってきます。

 
上の画像でもわかるように、
移動平均線の近くに置いた指値注文が、
約定した直後の足は、
陰線になっている可能性が高く、
どうしてもトップが出来上がったように
見えちゃいますからね。

もしこのまま、
本格的に移動平均線を割り込む変動になれば、
大きな損につながるケースもあり得るため、
我慢もしにくい状況であるのは確かです。

 
つまり実際の相場では、
トレンドの終わりは急にやってくることが多く、
売買した直後が転換点になるリスクが常にあるために、
どうしてもこのような恐怖が付きまとう…という訳です。

 
ここまで、
トレンド取引を想定して幾つかの事例を紹介しましたが、
結局、
トレンドに沿った取引をどのように開始するか、
何か良いアイデアは浮かんだでしょうか??

 
 

トレンドが示す本当の意味

 
理想論といわれればそれまでかもしれませんが、

殆どのトレンド指標自体は、
相場の現状を示すまでのことだというのは、
「投資の学校」の授業でも、
各先生方が強調されるポイントです。

 
そこでトレンドを、
例えばスピードメーターだと仮定してみてください。

 
今あなたは、確かな上昇相場を確認して、
これから相場に乗り込もうとしているわけですが、
現状100キロで走っている車に、
そう簡単に飛び乗ることが出来るでしょうか。

つまり、現状のトレンドが強ければ強いほど、
無事に乗り込める可能性は少ない上に、
トレンドの終わりにどんどん近づいていることを
意味していると思います。

 
だとすると、
実はトレンドになり始めてから
スピードがあまり上がらないうちに
相場へ飛び乗ることが、
安全に乗り込む秘訣だといえそうです。

 
したがって、
100キロで走っているような
強いトレンド相場を本当に味方につけられるのは、
既に乗り込んでいる人たちだけだ、
ということが分かってきます。

Trend is Friend
とはつまり、

どこまで収益を引っ張ることができるかの判断は、
トレンドを頼りにせよ
と言っているように、私には聞こえてきます。

 
 

ならば、いつが取引開始のチャンスか

 
このポイントこそ、
実は相場分析の本質的な目的があると思うのですが、

電車のように、動き出す方向が決まっていれば、
相場が止まっているときが最大のチャンスですね。

 
実際の相場はそういう訳にはいきませんが、
唯一言えることは、

揉み合い相場の中か、その近くに
取引開始のチャンスがある

ことだけは確かです。

近くといっても、
入口へと時間を戻すことはできませんから、
揉み合い相場の中か、出口付近
ということでしょう。

 
揉み合い相場は儲からないから取引しない方が良い
とよく言われます。

確かに微妙な売買シグナルを頼りに、
すべてのシグナルに手を出しては、
貴重な資金を浪費することになりますが、

少なくとも相場が揉み合い始めたら、
チャンスが来た!
という発想に切り替えて、
慎重に相場分析を開始し、

ここぞと判断したときにだけでも、
出動してみる価値は十分にある
と思います。

 
その方が、
誰もがトレンドを認識できるような相場
から取り組むよりは、
少なくとも安全かつ
収益幅も大きいことは事実でしょう。

 
 
もしあなたが、
恐怖心で相場に手が出ないとすれば、
相場で良い経験をした証拠だと思うのです。

あとは恐怖心が少ない段階で、
少しでも収益確率が高い取引を見極めて
開始できるかどうか…が、
あなたに残された唯一のテーマだと思います。

 
 
トレンドをしっかり確認してから乗ってもいいのは、
身に付けても恥ずかしくなくなってきた頃の
ファッション程度にとどめるのが良いでしょう。

 
浅野敏郎

<編集部よりおススメ>

トレンドを本当の味方につけるには、
明確なトレンドが発生してからでは遅く、
そうなる前に、
狙い澄まして取り組む必要があります。

かといって、
揉み合い相場の真っただ中に、ヒントがあるはずもなく、

判らないから結局、
ありとあらゆるシグナル全部に手を出し、
いざという時には出動資金がなかった…

という事態だけは、どうしても避けなければいけません。

 
「投資の学校」
メイン講師の一人である小次郎講師は、
移動平均線の使い手でもあり、

移動平均線を上手に使って、
トレンドを早期に発見できる方法を持っています。

もちろん100%絶対に見極められる
という訳にはゆきませんが、
いったい、どんな理論に基づいているのか!

まずは<< こちらのページ>>を一度、読んでみてください。

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