先につながる投資手法
私は「へたれ阪神ファン」だが、
昨年後半あたりから、阪神の野球がつまらなくなった。
監督の采配に「筋が通っていない」からだ。
へたれと呼ぶのは、甲子園で観戦したのは幼少時の記憶にしかなく、
神宮球場や後楽園で何回か観戦したに過ぎないからだ。
阪神が優勝を争っていた昨季の後半は、
まだ、優勝を意識したプレッシャーかと、好意的な解釈もできた。
もっとも、クリーンアップからホームランバッター全員を外すという選手起用では、
相手に全く威圧感を与えられないと思えたのだが。
しかし、今年の開幕直後や、シーズン負け越しが決まったような今では、
目先の勝ち負け以上に、どのようなチームを作りたいかのビジョンが見たいのだ。
今季で監督が辞めるのなら、なおさら、来季への置き土産が欲しい。
現チームの積極的な走塁は見ていても楽しいが、それだけでは物足りない。
大谷翔平や佐々木朗希を育て上げたような「辛抱」までは望んでいない。
しかし、夢のある選手たちが、それなりの実績を示しているのに、
彼らをどのような選手にしたいのかのビジョンが見えないのだ。
その才能を浪費しているように見えるのだ。
先につながる選手起用が望まれる。
私は短期トレードでも、先につながる投資手法を心がけている。
基本的な売買手法は以下の拙著でご紹介しているが、
ここではその成功例、失敗例、目先の勝ち負け以上に
「先につながる投資手法」とした例の3つをご紹介する。
参照:矢口新の短期トレード教室
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775991541
1、 成功例
取引時間:8時45分~10時55分
高寄りして、更に上伸した。ダブルトップ(2回目はわずかに高値更新)となり、保合を下抜けたところで、売った。
わずかながら反転の兆候が見えたので、手仕舞った。口座に7万円もあれば、ミニ1枚の売買ができるので、資金効率、時間効率共に、非常に優れた売買となった。
2、失敗例
取引時間:8時45分~11時
保合を上抜けて高寄りし、今度は下抜けしたので、反発を買うのを躊躇した。
高値圏の保合を下抜けたので売ったが、上髭となった最初の戻し(売りの急所)で損切りしてしまい、その後は入れなかった。
私がお伝えしている売買手法で、反発を買い、反落を売っていれば(損切りを辛抱する。あるいは、損切りしても売り直す)、2~3万の収益に繋がっていた。
教訓:躊躇する者は負ける。
3、「先につながる投資手法」例
取引時間:8時45分~11時15分
トレード1:下抜けを売り、小反発で損切り。
トレード2:上抜けを見越して買い、小反落で損切り。
トレード3:ダブルボトム、トリプルボトムから、フォーリングウェジの上抜けを買い、反落を見て手仕舞い。これは1万円以上の評価益を見過ごす形となった。この日は、日銀の金融政策が発表されたので、手仕舞いの水準が底となった。1、2分待っていれば、3万円を超える利益となっていた。
これを「先につながる投資手法」としたのは、1万円以上の評価益を見過ごす形となったのも、反落を確認してから手仕舞いしたことも、将来の大きな利益につながる手法だからだ。
もっとも、いくつかの間違いはある。
トレード2の買いで、しっかり上抜けするのを確認するべきだったこと。
トレード3の手仕舞いで、2本前の安値を下抜けるのを待てなかったこと。
トレード3で手仕舞ったのなら、その後の再購入を、ランチを言い訳に、行わなかったことなどだ。
お分かりだろうか?
私が「投資の学校」や著書「矢口新の短期トレード教室」でお伝えしていることは、しっかりと機能する。失敗はすべて「自分自身の心の問題」だ。
恥ずかしながら、私自身が自分の心を制御できていない。1つの理由は、プロ時代のトレードは、もっと長めのもので、ここまで短期ではなかったことだ。私がこのトレードを本格的に始めたのは、ここ数カ月で、まだ修行中だ。とはいえ、しっかりとした手応えを感じている。
私は他の誰にも負けないくらい相場を突き詰めて考え、また経験も積んできたので、こうした手法を皆様に提供できている。
しかし、それを活かすには、「心の強さ」が必要だ。その強さは、もって生まれたものというより、訓練で鍛えられるものだと思っている。つまり、私の手法をマスターして鍛錬し、10万円ほどの資金があれば、誰でも短期トレードでそれなりの利益を上げることができるようになるのだ。
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