要注意!外出時のポジションの持ち方
From::矢口 新
明後日、8月11日が何の日かご存知でしょうか?
2014年に制定され、今年から施行される
国民の祝日「山の日」です。
この山の日ですが、
法律では「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」
ことを趣旨としているそうです。
今週末はお盆休みにも入りますので、
家族を連れて帰省する方、国内旅行・海外旅行をする方、
家族サービスで娯楽施設へ出かけるなど、
連休を利用して外出される方は
多いのではないでしょうか。
そこで今回皆さんには、
外出するときなど、値動きを常に確認できないときの
ポジションの持ち方について考えていただきたいのですが、
皆さんは普段外出する際、
ポジションをどうされていますか?
私は外出時や他の仕事中のポジションの持ち方は、
例えばパソコンで資料の作成や他の仕事をするときは
チャートの右端だけ見られるようにして作業をします。
つまり、ポジションを保有したまま
現在の値動きは確認できる状態にして作業を行います。
また外出するような、値動きを確認でない環境に入る時には、
ポジションを閉じることが原則です。
評価損が出ている時に
席を離れることは厳禁、評価益が出ている時ならば、
少しでも利益を確定しておいて、
再度、挑戦すればいいのです。
このように提言する私自身、
ポジションが小さいときは、
そのまま外出したり、夜なら眠ってしまったりと、
プロのディーラーであった現役時代も、そして今も、
この悪い癖が抜けません。
今のポジションの小ささはともかく、
プロディーラーの時代も、
野村証券での外債ディーラー時代に扱っていた
巨額ポジションの緊張感には及ばず、
いつも小さいと感じていました。
しかしこれは、メンタルが強いということではなく、
「慣れ」、「悪ずれ」しているためですので、
「良い子は、決して真似をしないように!」
ということです。
それでも私の場合には、
長年の知識や経験、培ったノウハウがあるので、
「それなり」には勝てますが、
それ以上でも、それ以下でもありません。
このような状態を避けるためには、
自分自身の適正なポジションを持つことです。
私の場合は、ピリピリするほどにポジションを増やせば、
チャートから目を離すことができなくなります。
もっとも、そのような状態でポジションを持ち続けると
他の仕事が手に付かなくなってしまうため、
私もその時その時の適正なポジションを持ちます。
自分の資金力とトレードにどれだけ集中して
取り組むことができるのかを考慮し、
適度な緊張感の中でトレードできる
ポジションを持つことが大切です。
繰り返しになりますが、
外出するような、値動きを確認でない環境に入る時には、
ポジションを閉じることが原則です。
ポジションを持つときには、
値動きを常に確認でき、
トレードに集中できる環境作りも大切です。
同様に、帰省や旅行をする方で
値動きを常に確認できない環境に入られるのであれば、
ポジションを持たずに、
完全にリフレッシュの時間に
充ててもいいかもしれません。
一番やってはいけないことは、
値動きを常に確認できない環境と分かっていながら、
少し空いた時間にチャートを見てみたら
売買サインが出ているからといって、安易にポジションを持つことです。
これから長期の休暇を取られる方は、
休暇中のトレードへの取り組み方をよく考え、
ポジションの持ち方にはご注意ください。
そして、
心身ともに充実した休暇をお過ごしください!
それでは、またお会いしましょう。
―矢口 新
そもそもエントリーをした時に損切り注文を出しているので、離れる際にたとえ評価損が出ていたとしてもわざわざ負になる手仕舞いをする必要はないのでは?
もったいない気がしますが・・・
反対に、評価益が出ているときの手仕舞いは理解出来ます。
ワイオーさん
コメントありがとうございます。
評価損が出ている時は、値動きから目を離さずしていただきたいと思います。
外出の予定があるのであれば、その前はトレードをしない、あるいは外出前に
ポジションはすべて手仕舞うことです。
早く稼ぎたいです
髙橋由美子さん
コメントありがとうございます。
少額で実践の経験値を積んで
トレードスキルの向上と、自分のやり方に自信を持つことが大切です。
無理のない安全な運用で実力を付けていきましょう。
今日の話は、ポジションのことでしたが、矢口先生が狙っている山越えや谷越えの時の、利益目標やロスカットを決めるには、どのように判断したり基準を決めたら良いのでしょうか。
山越え谷越えを確認してのエントリーはシンプルで狙いがはっきりするとは思うのですが、目標設定とロスカットの部分が難しく感じるので、教えてください。
good assist,thank you