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このチャート、な~んだ?

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅のリビングより

 
 
我々のように相場に関わっていると
全てのグラフが相場に見えてしまう時があります。

また、
「一目見ただけで、君に惚れ込んでしまったよ!」
といった恋愛ドラマに出てきそうなセリフでも、

文字で見てしまうと、最初はつい、
「いちもく見ただけで…」
と黙読してしまうことって…、ありませんか!?

 
うんうん…と相槌(あいづち)をうってしまったあなた…
かなりの病気かもしれませんよ!

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

今週は火曜と水曜日が月替わりとなり、
今日の夜はもう、11月のアメリカ雇用統計の発表日です。
日本は祝日となり、普段は相場を見られない方も
今日は家でゆっくり相場と向きあえると思いますが、

大きく動いても、どうせ狙った価格で
取引はほとんど成立しませんから、
今日だけは観客でいた方が無難かもしれません。

 

このチャートを見てあなたは?

直近安値を割り込んでいるし、
高値安値もここ最近は切り下げていて、
どこから見ても下落相場だ!

と思ったあなたは、間違っていません。

もっと言えば、
直近の三角保ち合いも下に抜けており、
すぐにでも売りたい!

とも思うでしょう。

 
 
しかし実はこのチャートは直近42ヶ月の
アメリカ雇用統計、非農業部門雇用者数増減のグラフです。

正確には、直近を除いて、調整済の数値になりますが、
左端から最初の最低値まで20ヶ月、
その翌月の高値から最新データまで22か月です。

 
この情報を知ったうえで、
もう一度この折れ線グラフを見てみると、

前回の景気の谷は21か月目で大きく回復したのに、
今回は既にその期間を過ぎて、
全く立ち直る気配はない。

とか、

少なくともこの40数か月の間、
マイナスになったことは一度もなかったが、
直近の減少の仕方を見ると、
今月の雇用統計も楽観視はできないな!

というように、
ごく自然に時間との関係を考えることができませんか?

 
実は相場となると、
どうしても損得が先に立ってしまい、Y軸、つまり
価格の上下で流れを見てしまうのですが、

雇用統計のグラフを見たときのように、
X軸、つまり時間経過と絡めて考えることで、
動きのスピード感覚や、一つの動きの塊を期間として
同じ期間分の動きを判断しようとする発想が芽生えます。

 
一般的に難しいとされる、一目均衡表ですが、
実はこうした一般的な連想を、相場にも適応した側面があり、
直近の塊が26日間だったから、
今回の塊も26日間で考えてみると、
この金曜日が26日目になる…というような考え方をします。

相場は上がるか下がるか分からない
とよく言われ、それはその通りだと思います。
なぜなら、
相場を価格の上下だけでみてしまうと、
確かに分からないのは本当なのですが、

 
相場を時間で見てみると、
ここまでは下落や上昇が続く可能性があるとか
ここまでは基本的には揉み合うかもしれないという
見当を付けることは誰でも十分可能です。

だから何なの?

という声が聞こえてきそうですが、
収益が出れば出たで、どこまで上がるだろう?
と心配になったとき、

ニューヨーク・ダウのように
新高値を更新している相場などは特に、
値段は分からないとしても、

 
直近で17日間上昇したのだから、
もしかすると17日まであと2日間、
上昇してもおかしくない…と思えれば、
その当日の値動きをより詳しく見るということくらいは
誰でもできると思いますし、

もし反動と思える値動きになれば、
見当をつけていたからこそ、
一旦は利益を確定するなどの行動が
取りやすくなると思います。

 
 
三世一目山人こと細田哲生 先生いわく、
「値段はどう動くか分からないとしても、
唯一言えることは、時間は必ず過ぎてくる。」

ここ数年で一番、「なるほど!」と思えた、
心に残る一言でした。

今日のアメリカ雇用統計、
塊で考えると良い数字は期待できない
ということになりそうですが…
結果が楽しみです。

 
 
浅野敏郎

<編集部のおすすめ>

 
移動平均線は究めた
ボリンジャーバンドもマスターした

RSIとは何なのか
MACDの売買シグナルも読めている

なのにどうして収益が思うように上がらないのか?

 
それは、こうしたテクニカル分析のほとんどが
値動きの結果から導かれるので、

結局は、値動きの後を追っていることと同じ
になってしまうからです。

 
 
ではどうすればよいのか??

 
現在進行形で相場を見るには、
値動きそのものしかないのです。

一通りのテクニカルをマスターした経験者にこそ、
是非触れていただきたい相場の見方が
ここにまだ残されています。

それは、

相場参加者として背負った宿命こそが
相場変動を作っているという、
当然であるにも関わらず、
これまで発想もしなかった相場理論であり、

実は一般投資家が一番有利な立場にあることを
教えてくれています。

 
詳細の一部をチェックされるには、
こちらをご覧ください。

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  • コメント ( 2 )

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  1. 乾坤一擲

    (。-`ω-)テクニカルが通用しなくなる…
    雇用統計とは磁気嵐のようなものでしょうか?
    +イヴァンカさんが来て、+トランプさんも来日+ピコ太郎と晩さん会…
    初心者には難解すぎです。。。
    バーチャルFXで思い期入りハッタリを噛ましてみることにします(^^)/

    • 浅野敏郎

      乾坤一擲さま、

      コメントありがとうございました。
      雇用統計とは…はい、そんな感じでしょう!

      あまり相手にしない方が無難ですね。
      雇用統計の結果は、前回地から大きく改善して
      一応は市場の想定通り、
      前回の落ち込みはハリケーンが原因説に軍配が上がりました。

      ただ、過去の20ヶ月にこだわるつもりはありませんが、
      大反発の後はじり貧になる動きが過去にも確認されており、
      依然として、手放しには喜べないようにも見えます。

      バーチャルで挑戦されるのは、悪くないと思いますが、
      笑っちゃうくらい、狙ったレートでは約定しませんから、
      捕まえた!ところは一旦の天底という展開にはご注意ください。

      浅野敏郎

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