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2つのデータから見えるもの

From:戸松信博
自宅デスクより、、、

 
おはようございます。
戸松信博です。

 
今日は皆さんに、
ある2つのデータをご覧いただきたいと思います。

 
どんなデータかというと、
一つ目が、直近の相場の値動きと
売買代金の推移を表したデータ。

 
もう一つは、
相場好調時の値動きと
売買代金の推移を表したデータです。

 
この2つのデータを比較することで、
ここ最近の相場がどのように変化してきたのかを
ご理解頂けると思います。

 
まずは、
直近の相場の値動きと
売買代金の関係から見ていきたいと思います。

 

直近の値動きと売買代金の推移

 
shisei_man_good

 
1月23日に日経平均は24,124円の高値をつけましたが、
その直前から商いを増して下がる、
商い減らして下げる、という

 
下落トレンド時の
テクニカル状況を示しています。

 
そして1月末からは連日3兆円を超える
大商いで大幅安という組み合わせになりました。

 
図のような赤い警告マークは
通常滅多に見られるものでなく、
これほど連発するのは
完全に深い下落トレンドに入ったことを示し、
一度入るとそう簡単には抜けられません。

 
14日に米国上昇転換すると
日経平均も上がりだしましたが、
売買代金は2兆円台の薄いでした。

 
そして28日に再び大幅安となると商いを増し、
3/2日には3兆円を超える売買で543円安となりました。

 
この間の外国人投資家売買金額を見て行くと、
7週連続売り越しで現物は1.7兆円の売り越し、
TOPIX先物と日経先物合わせた先物は
計3.6兆円もの売り越しとなっています。

 
外国人投資家が先物売りを
主体に売りまくったことが明らかで、
彼ら売り込む時に売買代金が増え、相場が下げるのです。

 
もっとも2015年夏のチャイナショック時や、
16年1月~2月の原油安ショック時は
もっと売り込まれていましたが。

 

相場好調時の値動きと売買代金の推移

 
shisei_man_good

 
一方、
相場好調時のテクニカルは
上図のような色になります。

 
この間、
外国人は7週連続で
買い越しでした。

 
彼らが買うから相場は上向きに、
商いを増やして上がるのです。

 
この色合いは背景の理由に関係なく
常にはっきりと出るもので、
一旦赤色に染まればそれは長い調整を意味し、

 
幾らファンダメンタルズから見て
おかしな下げであっても、
そう易々と許してくれるものでありません。

 
先々週に上がりかけたように見えても、
もう少し調整長引くと警戒したのはそのためです。

 
ファンダメンタルズは
以前と変わらず良好です。
この程度の円高で壊れるものでなく、
やがて円高も修正されるでしょう。

 
世界経済は好調で、
FRBが金利正常化を進めるほど
労働市場は逼迫し、物価が緩やかに上昇します。

 
物価の上昇する好ましい経済環境により、
日米企業は過去最高益を今年も連続更新します。

 
変わったのはファンダメンタルズでなく、
それを見る人の心、市場の眼の方です。

 
ですので、
ファンダメンタルズを示す
日経平均PERが12.5倍という、

 
民主党・野田政権以来(日経平均8千円台の頃)の
超破格バーゲン特価になっているというのに、
何日もそれが放置され続けているのです。

 
しかし人の心が変われば、
今度はあっという間に2万5千円(EPS1680円の15倍)まで
一気に行くでしょう。ファンダメンタルズは変わりません。
見方が変わるだけでそれくらい動くのです。

 

ぜひ、皆さんには
急落や急騰、目の前の激しい値動きで
相場観が崩れることがないように、

 
しっかりと数値、データというものに注目して
戦略を考えて頂きたいと思います。

 
それでは、
また来週お会いしましょう!

 
―戸松信博

 

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  • コメント ( 5 )

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  1. u-doc88

    好調時のデータがまちがっているようですよ。

  2. たーちゃん

    2つの表が同じものです(+_+)

  3. 西村末男

    上下の激しい動きですが米朝関係が気になっていましたがどうにか平和の話になるように思えますが?もしも話し合いが上手くいけば相場はどう変わるか?教えて下さい。

  4. 井手正史

    戸松先生、いつもご指導いただきありがとうございます。1年間、基本を教わったおかげで、日々目の前を過ぎて行く事象が整然と見えて来る様になりました。訳の判らない不安感が無くなった様に思います。今回も有益な資料を有難うございます。直近の値動きと相場好調時の値動きとが、同じデータになっていると思いますが。ご確認ください。

  5. 信博戸松

    皆さま、コメントありがとうございます!
    データの表は修正してありますので、あらためてご覧くださいませ。
    引き続きよろしくお願いいたします。

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