米国経済、強さのヒミツ
From:戸松信博
自宅デスクより、、、
おはようございます。
戸松信博です。
今日のブログでは、
世界経済の中心である
米国市場についてお話したいと思います^^
先週金曜日に実施された米国雇用統計の結果をはじめ、
米国経済に関する指標を見ていきながら、
今後の相場見通しについて分析しました。
日本株しかやらない株式投資家も
FXトレーダーにとっても
米国経済の情勢を知ることが大切な知識ですので
ぜひお読みくださいね!
米国の金利上昇は経済が強い証拠
週末に発表された9月の雇用統計は少し弱い数字でしたが、
失業率(3.7%)が49年ぶり低水準にまで改善され、
平均賃金の伸びは前月の+2.9%から2.75%へ低下したものの、
6か月平均による年率換算値は
10年近くぶりの高水準で推移しています。
賃金の伸びが物価上昇や消費を牽引する強気サイクルを示唆します。
さて、FOMCで利上げが行われた翌週に
長期金利が大きく上昇しました。
図では昨年末、そして今年の高値水準だった5月中旬、
そして9月FOMCの前の週と後の週の4本を比較して示しています。
5月に長期金利が高水準を付けてから、
イールドカーブはフラット化を続けてきました
(短期金利が上昇して平坦化)。
これがしばらくの間、
景気後退のサインだと言われてきたのです。
しかしそれは間違った解釈でした。
再びここに来て強い経済指標を背景に
長期金利が上昇してスティープ化
(イールドカーブの傾きが急になること)し、
長短金利の利ザヤで儲ける金融株も上昇しています。
景気後退の前触れであれば、
景気に敏感な金融株が上昇するはずなどないのです。
インフレ率を考慮した物価連動債(TIPS)の
利回りもFOMC後に高くなり、
5月の水準を超えてきています。
しかし、
通常債の債券利回りから
物価連動債のそれを引いて得られる
ブレークイーブンインフレ率(BEI)は、
5月当時の水準と変わりません。
特にインフレが激しく進行している訳でなく、
各種物価指標においても、以前から
大体2%少しの水準で落ち着いています。
新聞等では再び金利急騰が経済や
企業業績を冷やすと警戒されているところです。
しかしやがて3.5%程度の金利が常態化してしまえば、
全く金利上昇による景気悪化には触れられなくなるでしょう。
2月初めの相場急落時も、
株価下落の要因は金利急騰にあり、
と解説されていました。
当時10年債利回りが数年ぶりに
2.8%のラインを上に抜けてきたため、
これは大変、となったのでした
(この配信では金利上昇は経済上振れのサインとして歓迎していました)。
しかし、その後3%の金利が当たり前となりながらも、
経済は何事もなかったかのように好成績を上げ続け、
ダウも最高値を更新する流れとなると、
相場解説では金利のことには触れられなくなりました。
経済はこの程度の金利を吸
収できるくらい強いから、
問題とならないのです。
ここでまた3.2%を超えてきたと大騒ぎされていますが、
2月に2.8%超えで大騒ぎしたように、
そうした懸念は再び取り越し苦労に終わるでしょう。
もちろん、
投資家が強気に傾き過ぎた修正は行われるでしょうから、
株価の調整は続く可能性がありますが、
最終的には2月と同じ(下落したところは逆にチャンス)
となる可能性が高いとみます。
問題は3%などの絶対水準にあるのでなく、
それに見合うだけの経済の強さがあるかどうかです。
例えば米国の金利は3%超ですが、
日本の金利は0.15%しかありません。
これは日本の経済や物価の上昇が弱いため、
比較上妥当となっているだけであり、
周りの環境で決まる金利を直接比較することなどできません。
3.2%を超えた米国金利が経済を潰す、
ということではなく、経済や物価レベルに見合う水準に
上方修正されてきているに過ぎません。
目先の値動き、利益、損失にとらわれずに
大きな流れで相場を見ることが
長期的に投資で収益を上げる大切なコツです。
とはいえ、
目先の値動きで動揺したり
決済を急いでしまうのが人間です。
それを我慢して適切なタイミングを見極めるためには、
経験がとても大切になります。
知識を知恵に変え、経験値を高めるためには
ニュースを見る癖を付けたり、実際に投資をすることが
一番の成長につながります。
ぜひ、ご自身の資金、レベルに合った無理のない範囲で
積極的に投資にチャレンジしてみてください。
それでは、
また来週お会いしましょう!
―戸松信博
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