今、世界の経済はいびつな状態である
From 小次郎講師
自宅の書斎より……
おはようございます。
小次郎講師です。
去年の10月から米中貿易摩擦により相場は大きく下がりました。
そこから今年の前半は、米中貿易摩擦が解決するじゃないかとの話が上がり
世界の株価は上昇していきました。
ところが5月の連休の時に突然、トランプ大統領が中国に25%の関税をかけるという
話が出て急落したのですが、6月には一転して、平均株価の高値を更新する国も出てきました。
一見すると高値を更新する国がいくつもあるので
現在の世界の株は安定して上昇しているように思えます。
しかし、別のチャートを見ることで今のこの状況がいびつだと感じることが出来ます。
まず、金のチャートを見てみると、
金の値段も高値を更新しています。
本来リスク資産である金は、株の価格が落ちると金の価格が上がり、
株の価格が上がると金の価格が落ちる。
本来株価とは正反対の動きを見せるのですが
今、金の価格は高値を更新し、
チャートからは非常に強い上昇トレンドが見て取れます。
そうなると、現状の相場環境では不安な要素が多く、
いつ下げ相場になってもおかしくない状況だと見て取れそうです。
次に国債の10年物の金利のチャートに注目しました。
金利のチャートは株と同じように動くのがチャートを見るとわかります。
金利が上がると株も上がり、金利が下がると株も下がる関係になるのですが。
現在の金利は大きな下げトレンドになっています。
にもかかわらず世界各国で平均株価は高値を更新しています。
現在の状況をまとめますと
株が高い、
金が高い(本来株が高いと金は安くなる)
国債の金利は下がっている(本来株が高いなら国債の金利も高くなる)
ではなぜこのように今、株と金や国債の関係が崩れているかというと
金融緩和の時代に戻った、これがキーワードです。
大きな流れとして2008年、リーマンショックがあり、
世界経済はズタズタになり、そこから立ち直るために世界中か金融緩和をしました。
アメリカを例に出すとリーマンショックの前は
政策金利5.25%から0.25%まで一気に下がりました。
そこからは10年たった今、リーマンショックの傷が癒えはじめ、アメリカは
金利をどんどん上げていき、今現在は0.25%から2.5%まで金利は上がりました。
リーマンショック前が5.25%なので、現在はその半分にすこし届かない状況ですね。
まだアメリカはこれからも金利を上げていき、リーマンショック前の状態まで金利をもっていく流れの中で急に利下げの話が世界中で出てきました。
世界ではこの2ヶ月の間に世界17カ国が利下げをしております。
なぜこのような利下げをする状況になっているのかというと
今、世界の経済は大変な下振れリスクがあるからだといえます。
その最たる理由は米中貿易摩擦です。
この間のG20でトランプさんはこれから中国かける予定だった25%の関税を
先送りにしました。
しかし、
ここでは根本的な解決は何もないままの状態で終わってしまいました。
さらに7月は25日ECB理事会、
29,30日には日銀政策決定会合
そして、30日米国FOMC
これらすべて、
経済に対する下振れリスクの拡大を
視野した内容のものがすでに発言されています。
上記の事を踏まえて、いま世界経済は大きな下振れリスクと抱えている。
そんな中、株価がどんどん上昇している。
上昇しているのは
金融緩和に期待してのことですが、
アメリカの平均株価が最高高値を更新した状態で
利下げされたことは今まで一度もありません。
皆さんに一番注目してもらいたいのは7月に米国の利下げがあるのかないのか
今、株は世界の金融緩和でアメリカが利下げすると読んで株が上がっています。
しかし、最高値を更新した以上、利下げが行われる保証はどこにもありません。
そして、もし利下げ行われなかったら、今の株価は反転する。
それが今の状況です。
ですので、皆さんは
このいびつな状況がどこで解消されるのか、どういうふうに解消されるのか
それが、この先投資チャンスにつながりますので、ぜひ注目して見ていただきたいです
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