2020年1発目になります。
From:戸松信博
自宅デスクより、、、
おはようございます。
戸松信博です。
明けましておめでとうございます!
今年も引き続き、少しでも皆様のお役に立てる
情報を配信出来ますように頑張って参りますので、
ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます!
年初大幅高スタートも翌日に地政学リスクで失速
19年の日経平均は+18%の上昇、
年末終値としては90年以来の高値となっております。
【週間騰落率】
ドル(対主要通貨加重平均) -0.08% (96.84)
株 (S&P500指数) -0.16% (3,234.85)
商品 (CRB総合指数) -0.15% (186.90)
金(ニューヨーク先物) +2.26% ($1,552.40)
原油(WTI) +2.15% ($63.05)
債券(米10年債利回り) -8bpts (1.79%)
□ニューヨークダウ・ナスダック推移
年末年始を跨ぐ先週は、終わってみれば株価の
変動はごく僅かなものとなったものの、日替わりで
上下に激しい動きとなりました。
12月30日(月)の米国主要指数はダウが183ドル安と
なるなど、12月初め以来となる大きめの下げでした。
ナスダックは節目の9,000ポイントの達成直後にこれを
割り込み、大台到達後によくある調整の動きとみられます。
31日(火)はダウが106ドル安と続落したものの、
ナスダックは小幅な上昇で終え、全体に静かな日でした。
そして年明け最初の取引となった2日(木)は
ダウが330ドル高となるなど大幅上昇し、主要指数は
揃って過去最高値を更新しました。
出来高も大きく増え、アップル株(AAPL)が初めて
300ドル台に乗せるなどしました。
米国の大幅上昇を受けて3日(金)の香港市場も、
直近の高値を大きく抜いてギャップアップして開始
されましたが、引けにかけて大陰線で前日終値を
割り込んで引けました。
相場の様子が一変したのは、米軍がイラン司令官を
殺害したと伝わったことによります。イランは報復を示唆し、
中東情勢が一瞬で緊迫しました。
その日(3日)の米国市場は大きく下げて始まり、
ダウは一時350ドル安となる場面ありました。
しかし、下げが一巡すると買われはじめ、
結局233ドル安となるも陽線で引けています。
週間の騰落率はダウ▲0.04%安、S&P500▲0.16%安、
ナスダック+0.16%高とほぼ変わらずとなりました。
地政学リスクの高まりを受けてリスクオフ時の
相場パターンとなり、金価格は3日に+1.5%上昇して
1,550ドルの高値を付けています。
原油もこの日63ドルまで上昇し、高値を更新しました。
また、安全資産として国債が買われた結果、
米10年債利回りは一日で10ベーシスポイント
近く下げ、1.79%となりました。
株式は全般に売られましたが、公益株は3日に逆行高、
また円高も進行し、リスクオフの構図となっています。
□地政学リスクでお決まりのリスクオフパターン
・ISM製造業景況感指数
イラン情勢に掻き消された様子でしたが、1月4日には
米ISM協会発表の12月製造業景況感指数が発表されました。
同総合指数は47.2と直近の最低を更新し、金融危機直後
だった10年来の低水準となりました。
サブ指標の新規受注や雇用の指数も直近の最低を
更新し、総合指数を含むいずれの指数も5か月連続して
50を下回っています。
指数の50は中立を表し、それ以下は後退を意味します。
当期間の米製造業界は、ボーイング社の航空停止問題や
GMのストライキの影響もあった模様ですが、景況感は
15年後半~16年初め以来の悪化となっている模様です。
その3年前は原油安や中国株安などで景況感とともに
相場も大幅安となった時期でした。
株式市場は一足早く景気の回復を織り込んで最高値を
大きく更新してきました。しかしまだ実際の景況感、
特に製造業ではそこまで回復していない様子です。
このあと期待通りに景況感の回復が追い付いていくと
見ていますが、なかなか回復が進まないと高値にある
株価のリスクとなります。
もう一つ新たに出てきたのは「地政学リスク」です。
米国とイランが戦争に向かうとする懸念が出てきましたが、
3日の取引時間内だけでも時間の経過とともに落ち着き、
上げ戻して終えています。
地政学リスクは、ほぼ毎年のように出るもので、北朝鮮や
中東など場所や内容を変えては悪材料として浮上してきました。
その都度、短期的には、上に見たようにお決まりの
リスクオフパターンになるものの、時間の経過とともに落ち着き、
最終的には市場の話題から消えて無くなるものです。
この時に防衛関連として買われた銘柄は、
その後元の値段にまで下がるのがお決まりのパターンともなっています。
□19年の日経平均は+18%の上昇、年末終値としては90年以来の高値
・日経平均
相場判定(長期):上昇トレンド継続中(2019/11/02~)
相場判定(短期):上昇トレンド継続中(2019/09/05~)
注目セクター : なし
12月30日(月)の昨年最後の取引は、鉱業を除く全業種が
下げる全面安展開で、日経平均は181円安の23,656円62銭
として取引を終えました。
年間の上昇率は+18.2%、TOPIXの方は+15.2%で、ともに
2017年の上昇率を超えられませんでした。稀に見る大幅上昇の
年となった米国株に見劣る結果となりました。
それでも年末終値としての日経平均は17年末を少し超え、
バブル崩壊した1990年末以来の高値で終えています。
次の年末終値の目標は、過去最高値を付けた1989年末の
38,915円となり、あと65%も上昇する必要あるのですが、
いよいよ日本株も過去最高値を目標にできる位置にまで
回復してきていると見ることも出来ると思います。
ちなみに台湾の加権指数は日本と同じ30年前に、
日本以上のバブルとなって崩壊し、長い間回復に時間が
掛かってきましたが、先月にようやく最高値の12,000ポイント台を
回復しました。現在ほぼ最高値にあり、更新は時間の問題です。
台湾も日本と同じく製造業が中心であり、バブル期のPERは
日本以上で急激に舞い上がったのですが、しっかり高値を
取り戻しています。
米国ではかの有名な2000年の「ドット・コム・バブル(ITバブル)」
の際に、ナスダック総合指数は5,132ポイントの高値を付けました。
当時ナスダック上場のIT企業は軒並み数百倍のPERが付くなど、
ありえない高値となっていました。
そしてその反動でバブル崩壊後に1,000ポイント台に
下がるなどして高値から遠ざかりました。
そして2009年の金融危機でも再び1,268ポイントまで下がり、
もう二度と5,000ポイントのバブル価格になど戻れないと言われました。
しかしナスダックは2016年8月5日に5,221ポイントを
付けて高値を抜くと、先月には初の9,000ポイント台を付けました。
不可能と思われたバブル価格に追いつき、
さらに倍増しようという勢いです。
このように、どのようなバブルがあっても、
経済のパイが大きくなる中で最高値を抜くのは必然です。
残るところ過去のバブル価格を超えていない国は、
日本だけとなりました。
世界の株式市場の時価総額は昨年1,900兆円近くも増えて
年末に約9,400兆円となり、「1京円」眼前の規模に膨れ上がっています。
その規模は丁度世界のGDPと同じくらいで、経済規模に
ふさわしい水準です。
経済規模や株式市場が「1京円」の新時代を迎え、
昔に比べ桁違いに大きくなっているのですから、
日本株だけが
「89年はバブルだったから二度と抜けない」
などと言うのはおかしいのです。
バブルピークの1989年に比べ、日本企業の利益額は
3倍に膨れています。
また82年の統計開始以来、日本企業のROEは17年度に
初めて10%の大台に到達もしており、実力は遥かに向上しています。
まだ高値まで65%もあるため、早々に日本株が最高値更新する
とまでは言いませんが、2020年代中盤までにそれは起きると思います。
背景には
2014年に打ち出されたROE重視の経営方針への
転換があり、さらに日本版スチュワードシップコードの
制定によって株主との対話が進み、株主還元が急激に進んでいること、
そして積立NISAなどを通じた個人(特に若い人)の
資産形成ニーズによる新マネー流入があります。
これらは一言で言えば欧米型市場の形成であり、2020年代にこうした
改革が進む結果、他国と同様に高値更新できるはずと見ています。
2020年代が最後に残った日本株の最高値更新で
新時代の幕開けとなるようなら、2020年は投資を
始めるのにベストな年と言えます。
□今週の戦略
週末のダウは233ドル安でしたが、
週間では10ドル安と変わらない水準です。
ただしリスク回避の円高によってシカゴ日経先物は
大証終値比350円安い23,290円で終えています。
中東情勢の緊迫化が警戒され、安く始まることが予想されます。
しかし立て続けに対立を深めるような事態でも起きない限り、
下げは限定的で、安値では買い直しも入ると予想します。
とりあえずはこの調整がどのようなレベルになるのか、
一週様子をみてみたいと思います。年末に米国株は
ナスダックが10連続で最高値更新するなど、
異例の上昇を続けましたので、
中東情勢を理由に反動で調整に入るかどうかみてみます。
今年の戦略も昨年と同様に、下げる局面でダメージを
最小限に抑えるよう慎重に行き、勝機のある僅かな時期に
しっかり勝つことと考えています。
バブル相場にでもならない限り、基本的にチャンスは少ないもので、
手を出し過ぎてやられないよう辛抱することが重要です。
昨年5月以降の調整や8月の下落でロスを最小限に抑えるには、
上昇から下落転換する過程で極力手を出さないことでした。
そして下落から上昇転換すれば買っていく必要があります。
新年1本目の投稿は以上となります!
2020年の投資に対するかかげた目標を達成できるよう
何事もあきらめず頑張っていきましょう!!
―戸松信博
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