損切貧乏要因1…リスクリワードの盲点
「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より
ストップロス(損切)とは本来、ロス(損失)を限定するのが目的で、
例えば一夜にして大暴落や大暴騰が起きて損失方向へ急変動した際、それ以上の損失が出ないように行う決済取引を意味します。
資金を脅かすような急変動が就寝中などに発生すると、対応は難しいことなどから、予め逆指値(ストップ)注文を指しておくのが一般的な対策になりますが、
このストップロスの役目として近年では、
エントリーの方向が違った場合に、とりあえず早目に撤退してやり直すのが目的になりつつある印象があります。
これらの違いは、確かに程度の差でしかない側面もありますが、
あまりに目先の動きに囚われてしまうと、方向は合っていたのに少しの逆行で損切してしまい、ストップばかりが実現してしまうという、いわゆる「損切貧乏」に陥りやすくなります。
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おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。
今週から一都三県の緊急事態宣言延長も解除されましたが、一方で、地方での感染拡大が発生しつつあり行く末が心配です。
延長期間だったこの2週間のうちに、万全の対策を期すというのが確か政府の大義名分だったと思いますが(違いましたらお詫びします…)、5日たっても特に何も聞こえてこない中で恐らく今はただただ、時間を稼ぎたいところなのかもしれません。
感染に対する予見や予測などは、元々できないこととして仕方なく、宣言解除の時期について政府に迫る記者や野党議員には閉口しましたが、政府が言っている対処策の強化は、今できる最大限の策だというのは共感できましたので是非、今後の具体的な舵取りを見たいところです。
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損切貧乏の要因推測1…リスクリワードに囚われ過ぎでは?
リスクリワードという言葉が聞きなれない方も、もしかすると多いかと思いますが、記憶が正しければFX市場で自動売買が流行り始めたころから耳にするようになったと思います。
意味としては「一取引あたりの損切と利益の比較」ということで、リスクリワード比率(RR比率)として表現されます。
つまり戦略の損失と利益を比較して、利益の方が上回らないと、取引を重ねるほどに損失が膨らみ、やがては破綻する…という考え方です。
確かに統計上は正しい理論かもしれませんが、一度エントリーした戦略をどちらかが成立するまで放置した場合ですし、騰落の確率も五分五分というのが基本にあるかと思います。
戦略を立てる際の基準に、RR比率を参考にすることはある意味で有効かもしれませんが、囚われ過ぎることで、例えば短期取引で10PIPSの利益を目指した際、
RR比率が高い方が早く資金が増えるはず…とばかりに、損切を3PIPSにする…というのは、やや本末転倒な気がします。
つまり、エントリー価格から3PIPS先に到達する確率と、10PIPS先に到達する確率は、明らかに3PIPSの方が高いので当然、損切貧乏になりやすい…
ということです。
もちろん、RR比率が多少高くても利益側が成立するように、相場を分析して努めるわけですが、相場や銘柄によっては限度があり、
同じ3対10のRRでも、30と100とした場合、取り組む相場で一方向に100PIPS変動する相場が過去1年に数回しかなく、平均的には50PIPSが限界だとしたら、
思惑通りに動いても利益の100には届きにくい反面で、思惑とは逆に動く場合は損切に到達しやすいため、当然、損切貧乏になりやすいでしょう。
このことは例え同じ相場や銘柄でも、期待する時間によって異なるため、その見極めは本来、とても難しいことなのです。
思い当たる方へのアドバイス
これから提案する内容は、最終的にはご自身で調整するしかなく、ボラティリティも常に変化しているので一概に言えない点を先ずはご理解いただきたいのですが、
大前提にはまず、ストップロスが付いた後の変動を必ず、観察してみてください。
例えば、最終的な方向は合っていたとしたなら、あなたの分析は間違ってはおらず、タイミングに問題があるだけかもしれません。
あるいは、あとどれほど深い位置に損切を設定していたなら、どれほどの損切が回避できていたかを分析してみたり、
同じ損切幅でも、エントリーのタイミングをずらせば損切にかからずに済んだのかどうか、また、その場合の利益値幅はどの程度まで伸ばせたのかを調べてみるのも一手です。
もし少しの調整で可能性が見えたなら、戦略自体は正しい可能性は高いと考えます。
私の中での結論
ストップロスは、つかなければベストですから、ある意味で相当離すのは一理あり、その場合のRR比率は恐らく相当低くなるはずです。
しかし、そこまでの下落が起きる前に、当然相場付きは変化しているはずですし、そこまで同じポジションを維持する根拠は、既に消え失せているかもしれません。
同じ意味で、利益確定の方も途中で決済してはいけない、ことは無いように思います。
その場合、きちんとしたルールは必要なのかもしれませんが、ここで逃げるとRRが悪くなるので…という考え方は不要に思います。
もちろん、すべてが上手くいっている中で、恐怖にかられて決済する心理は、どんどん悪化するのでよくありませんが、せめてトレールなどを活用して、戦略自体を相場に応じて変更する分は、問題ないかと思います。
最後に、ストップロス注文に関して、
もちろん、指した価格かその前後で決済出来れば、まあ御の字ですが、
マーケットが飛んでしまった場合、原則はネクストベスト(next best)といって、その取引が可能だった最初の価格で決済ということになり、
その価格が指した価格の50PIPS先なのか、100PIPS先なのか、500PIPS先なのかは、市場状態によりますので、過信は禁物だということをお伝えしておきます。
次回も、損切貧乏についてもう少し考えてみたいと思います。
浅野敏郎
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