相場はテクニカルだけではない
From 水上紀行
FXのプラットフォーム(プライスボード)の中で、
プライスが点滅し、チャートが描かれていくと、相場が一見無機質なものに思えるかもしれません。
しかし、プラットフォームに表示されるプライスは、
世界中のマーケット参加者のいろいろな思惑が集約されたものだと考えています。
つまり、相場は無機質なものではないと思います。
確かに、AIやシステムトレードのように、
そこにはいっさいの私情を挟まず、システムの売買サインにしたがってトレードする手法がありますが、
その手法を好まれる方たちに、私はなんら反対するつもりはありません。
それは、分析する切り口がいろいろあって、
どの分析手法が絶対だというものではないと考えるからです。
ただ、私自身の好みを申し上げれば、
相場はやっぱりもっと人間臭いものだと思いいます。
特に、大相場になればなるほど、
人間臭さがリスクからの逃避、つまりロスカットとして相場に出てくるのだと考えています。
そのため、急騰・急落時は、テクニカル的にどうだと言っても、
それ以前にマーケットから一刻も早く脱出したいという率直なマーケット参加者の願望が剥き出しになり、
相場はさらに大きく動くことになるのだと思っています。
また、平常時においても、ブル(強気)とベア(弱気)というマーケットの参加者のセンチメントが、
いずれに偏るかによって、往々にして逆方向に相場は動いています。
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