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Q&A:マルチタイムフレーム分析

こんにちは。
投資の学校プレミアム講師の矢口新です。

本日は2つのご質問をいただいたので、
このメルマガで回答していきたいと思います。

Q1:
某社について、今日に発表されたニュースは良い内容だと思うのですが、
株価は凄く下げました。

これはどういう訳なのかさっぱりわかりません。
このような逆とも思える現象が起きるのは、
どのような原因と考えたらよいか教えて頂けますか。

A1:
良いニュースで株価が下げるのは、
既にそのニュースで買われてきたからだと言えます。

相場は早耳で、
自分が知らないようなことでも誰かが知っています。

その情報が株価の上昇につながるようなものなら、
早耳の人たちは既に買っています。

そして、ニュースが出た時に利益を確定します。

何故なら、
もうその情報には価値がないからです。

Q2:マルチタイムフレーム分析につきまして

巷ではマルチタイムフレーム分析=環境認識が重要で
日足、4時間足、1時間足など多数の足を
エリオット波動やフィボナッチリトレースメント、トレンドラインなどで分析して
優位性をもってエントリーするというような方法論(トレードプランを作る)が
溢れておりますが、

動画の解説(1分足のドテン売買)ではそのようなことをする必要はない
(それをやっていると上達に何年もかかる)とおっしゃっているように見受けられましたが、
その解釈でよろしいでしょうか?

個人的にも上位足などを入念にチェックしたところで、
結局1分足ドテン売買トレードとの整合性がつけることができず、
複雑になるような気がしております。

相場の行方は分からないということが本質であるならば、
ざっくりとその日の方向性(上か、下か、レンジか)くらいを
日足か4時間足でチェックしたら、
1分足の画面に集中してドテン売買をすればよいという理解でよろしいでしょうか?

A2:

おっしゃる通りです。

将棋の羽生善治元七冠でも「単純に考えろ」と言っています。

何通りもの手を先々まで読む将棋に比べて、
トレーディングは所詮、上か下かだけです。

複雑に考えても、最後は買うか、売るかだけです。

「ざっくりとその日の方向性(上か、下か、レンジか)くらいを
日足か4時間足(など)でチェックしたら、
1分足の画面に集中してドテン売買をすればよい」。

それがベストだと思います。

ちなみに、ほとんどのテクニカル指標は、
その材料とされているものは値動きです。

また、それ以外のテクニカル指標は値動きとは関係がないので、
損益とは直接の関係がないのです。

何故なら、
相場では値動きが損益を決定するからです。

これは複雑なテクニカル指標は、
値動きを複雑に料理して見せてくれている。

単純なものは単純に料理して見せてくれているだけだと言うことになります。

日足、4時間足、1時間足や、1分足でも、
元の材料は同じ値動きです。

例えば、1分足が上げ下げし、5本集まると5分足に、
60本で1時間足に、240分で4時間足となります。

つまり、1分足を見ていれば60本分の波動の上げ下げが見えるものを、
1時間足では同じ足が伸び縮みしているのを見ることになります。

これは、単に無駄なだけでなく、
注意が散漫になることで、かえって判断が遅れるのです。

他のどの指標でも同じです。

すべて値動きがテクニカル指標を動かします。
その値動きを1番詳細に見せてくれるのが、ティックや1分足なのです。

それだと振り回されると思うとすれば、
よく見えると恐いというのと同じです。

私などは眼鏡を外すとぼんやりして恐いですが、
見える方が恐いという人もいます。

とはいえ、
私はテクニカル指標を否定しているのではありません。

転換点の見極めや、行き過ぎを知るのに、
参考となるテクニカル指標はたくさんあります。

気になるテクニカル指標があれば、
値動きがどう動けば、それがどう変化するのかを学んで下さい。

そうすれば、
それが何を言いたいのかが分かるようになります。

それが分かれば、もうそのテクニカル指標は卒業です。

1分足の値動きでテクニカル指標の次の動きが見えるようになるのですから。

1分足の画面に集中してのドテン売買は、
最も効率的な運用につながるものですので、
是非、慣れるようにしてください。

頑張りましょう。

それでは本日の出来高急増銘柄です。

<講師プロフィール>

矢口新(やぐち あらた)

1954年生まれ。
金融業界の第一線で30年以上にわたり活躍し続け、
プロディーラーにも師と仰がれる天才ディーラー。

東京・ニューヨーク、ロンドンと世界3大金融市場で活躍し、
さらには為替、債券、株のすべてに関わるという
非常に稀有なキャリアを持つ。

相場を動かすプロの裏の裏まで知り尽くしており、
投資を真剣に学びたいという意欲ある方々との交流にも熱心。

■ 本日の出来高急増銘柄

※上昇銘柄の推奨などではありません。

※投資の学校の全講師の手法に使える、
 銘柄選びの考え方です。

なぜ、
出来高急増銘柄が注目なのか、その理由と、
本銘柄を抽出した根拠はこちら。
https://youtu.be/xAVWjxMIq4c

売買の際には、ご自身でチャート分析、
ファンダメンタルズ分析を行っていただき、
売買をする際には自己責任にてお願いします。

【1】日本郵政(6178)
株価(終値):837
日付:10月25日
売買代金(千円):90,749,550

【2】中外製薬(4519)
株価(終値):4,246
日付:10月25日
売買代金(千円):39,523,550

【3】パナソニック(6752)
株価(終値):1,446
日付:10月25日
売買代金(千円):16,127,330

【4】フェローテックHLDGS(6890)
株価(終値):3,680
日付:10月25日
売買代金(千円):11,474,310

【5】BASE(4477)
株価(終値):929
日付:10月25日
売買代金(千円):11,121,140

*ランキングは売買代金の
 総額に基づく順位を示したものです。

*この銘柄一覧は、
 特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

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