(水上紀行)時間で調整、価格で調整
こんばんは、
水上紀行です。
相場に調整局面はつきものです。
売り過ぎれば買戻しの調整が入りますし、
買い過ぎれば反落して調整します。
これは、トレンド方向の動きが進むことで、
そのトレンドを形成してきたエネルギーを使い果たしてしまい、
エネルギーの補給のために調整が必要になるためだと見ています。
調整の仕方にはふたつあり、
ひとつは時間による調整、もうひとつは…
価格による調整です。
時間による調整とは、
それまでのトレンド相場からレンジ相場に移行し、
レンジ相場の中でエネルギーを補給します。
これは、痛みはそれ程ではありませんが、
場合によっては、半年とかといったかなりの時間がかかります。
時間を掛けて、
それまでに出来ていた諸々のポジションがこなれるのを待ちます。
一方、価格による調整とは、急騰、急落といった短時間に
大きく価格変動することにより、
ロスカットが一気に出て、マーケットに残っていたポジションを一掃されます。
そのため、痛みは伴ないますが、
短期間で調整が済み、
またトレンド相場に戻りやすいと言えます。
時間による調整は、ドル/円で多く、
価格による調整は、
EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルやクロス円で多いと言えます。
個人的には、価格による調整の方が、
痛みは伴なっても、調整期間が短くて済み、好みです。
<講師プロフィール>
水上紀行(みずかみ のりゆき)
バーニャマーケットフォーカスト代表。
1978年三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
1983年よりロンドンや東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。
東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かせる。
1995年より外資系銀行において為替ディーラー及び外国為替部長などの要職を経て、
現在は、外国為替ストラテジストとして雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍中
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