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【2023年2月27日】江守哲のオプションコメント

こんにちは。江守哲です。

日経平均先物はシカゴ市場で一時大きく下げました。
今日は下落で始まりましたが、米株価指数の時間外取引の動きに注目しておく必要があります。
円安が株価を支えるのかにも注目しておきます。すでに円安は日本株の押し上げ要因にはなっていません。
この点を市場はまだ理解できていないようです。
円高になるのは来年と考えていますが、そのときに投資家が日本株を買うという選択ができるかが、長期的な最重要ポイントになるでしょう。

24日に実施された次期日銀正副総裁の所信聴取では、当たり障りのない発言に終始しました。
当然でしょう。
ただし、明確なことは、黒田氏の10年債買い入れが誤った政策だったことであり、これを修正されるのは確実です。
それで円高に一時的になるでしょうが、金利調整は短期金利で行われるべきです。この点を無視した黒田氏の責任は重すぎるといえます。
植田氏による政策修正に向けた手腕が問われることになります。
市場との対話に失敗すれば、日本株も崩壊する可能性もあるでしょう。

目先はトレンドが弱いといえます。
24日の大幅高を修正する動きになれば、再び売り込まれる可能性もあります。
とはいえ、27250円水準を維持できれば、株価回復の可能性は残ることになります。
一方で、騰落レシオが高止まりしており、調整していない点は気になります。
これらを無視して上昇できるほどの好材料が出てくるかは不明です。
いずれにしても、直近高値の27800円を明確に上抜けることが、日本株の上昇の必要最低条件であることは変わらないでしょう。

オプションは3月限のSQ算出日まで2週間になりました。
これらの状況を踏まえ、いまはニュートラル戦略を組むのがよさそうです。
コールとショートを同時に売却します。
オプションのショートですので、注意深く行います。

私は28250円のコールのショートと、26000円のプットのショートを保有し、いわゆる時間稼ぎの戦略を行っています。
つまり、時間価値の低減(タイムディケイ)を狙った戦略です。

売却したプレミアムが2倍に拡大すれば、機械的に逆指値で買い戻します。
そのうえで、もともと売却していたプレミアムと同額で取引されている権利行使価格のオプションを売却し直します。

反対側のショートのオプションは同時に買い戻して利益を得ます。
そのうえで、同様に売り直し、ニュートラルポジションを維持します。

こうやっておけば、オプションのショート戦略でも大きな損になる可能性は大きく抑えられます。
いまは従来の戦略が効きにくくなっていますので、オプションのショートにもぜひチャレンジしてみてください。

ただし、最終的な投資判断はご自身で行ってください。
また、損益はすべて投資家ご自身に帰属しますので、よろしくお願いいたします。

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