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【2024年11月7日】江守哲のコモディティコメント

こんにちは、江守哲です。

6日の金相場は、 米大統領選の結果判明後の米金利、ドル指数の上昇に圧迫され大幅反落した。10月中旬以来、約3週間半ぶりの安値水準。5日投開票の米大統領選では、共和党候補のトランプ前大統領が6日未明の時点で当選を確実にした。同時に実施された連邦議会選でも野党共和党が上院で4年ぶりに過半数を奪還、下院でも多数派維持が濃厚の情勢となっている。
トランプ氏は輸入品への関税引き上げを公約に掲げてきた。中国など諸外国に対する強 硬な通商政策が実行されれば、物価高を招き、高金利環境が続くとの観測から、この日は米金利とドル指数が急上昇。海外勢にとり、ドル建てで取引される金の割高感が意識された一方、インフレヘッジとしての金投資は限られ、利回りを生まない資産としての観点から手仕舞い売りが優勢となった。

選挙結果を巡る不透明感の後退も弱材料。金相場は一時2660ドル付近まで下げ、その後は翌7日にFRBが公表する政策決定待ちで小動きとなった。今会合では、0.25%ポイントの利下げがほぼ確実視されているものの、FOMC声明やパウエルFRB 議長の記者会見での発言から、今後の金融緩和ペースに関する手掛かりを得たいとの思惑 が強まっている。

さて、金相場は大きく調整した。トランプ勝利を理由にドル高になったことで、金に売りが出たようである。大統領選挙を利益確定の材料にした向きが多かったようにみえる。この日の下げで重要なサポートの20日線の2698ドルを割り込んだ。2700ドルの節目を下回ったことで、新興国などの買いが入ってくるかを見極めることになる。もっとも、すでに十分に売られすぎになっていることもあり、50日線の2638ドル水準で下げ止まれば、再び上値を試す可能性が高まるだろう。

ゴールドは短期トレードよりも、長期投資の方が向いている。
一方、シルバーは短期トレードに向いている。

いまは両方ともトレンドが下向きだが、私自身はゴールドをロングし、シルバーをヘッジとしてショートする形にしている。
ゴールドは長期投資をベースにロングにしているため、この点を十分に理解したうえでポジションを管理していきたいと考えている。

なお、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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