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プロの武器を手に入れる

こんばんは、矢口新です。

サッカーのレジェンドでありながら現役選手でもある三浦知良が、
日経新聞オンラインにコラムを連載している。

今回はプロについて他分野の職業の人たちにも共感できるものがあると思うので、
ここに紹介する。

(以下に部分引用、URLまで)

40年やってきて、どんなやり方がベストなのかの答えは出せない。

成功したからOK、失敗なので間違いというものでもない。
正解が1つではない世界で、目標や問いにどう臨んだかというプロセスに僕らは注力する。

常日ごろの行動や準備をそれに費やせてこそ、プロじゃないかな。

プロは「これで勝負できる」という武器を携えて生きる。
それ以上に大事なのは、その武器を肝心な場面で出せるかどうか。

プロ駆け出しのブラジル時代、ブラジル代表とピッチで対峙し、
ドリブルで尻餅をつかせて抜き去れたとき、
自分のドリブルと切れ味は通用するんだと実感ができた。

どんなDFだろうと、この武器には相手を怖がらせる効き目がある。
勘違いだったかもしれないけどね。

監督は僕の武器そのものより、
失敗しようがめげずにドリブルを挑むメンタリティーを高く買った。

うまい選手ならばプロにはごまんといる。

巡ってくる機会で武器を繰り出した僕は、勝負し続け、
小さな成功体験を積み上げてプロの道を切り開いていった。

特長、やれることやれないこと、得手・不得手。
おしなべて自分をよく理解できているか。それがいい選手の条件なんだ。
僕の場合、ちゃんと考えるようになったのは体が20代のようには
動かなくなって以降だったんだけど。

最近の日本代表、例えば久保建英選手を見てみてください。

立ち振る舞いや言葉ににじみ出るもの。
トップレベルは体・技があるだけでなく、
よく考えることのできる人でもある。

24歳、
会社員ならまだ重要な仕事は任されないかもしれない年齢だとしても、です。

参照:武器を武器として繰り出せているか(三浦知良)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH186ZB0Y5A610C2000000/

プロはスポーツ選手たちだけではない。

各分野の職人や、
あるいは「経理のプロ」と呼ばれる人たちもプロだ。

その中には、「成功したからOK、失敗なので間違いというものでもない」
ではない分野のプロもいるだろう。

例えば、失敗が基本的には許されない「人の命を預かる」分野のプロたちは、
その時点では限りなく正解に近い1つを突き詰めていくことになると言える。

相場はどうだろうか? 

相場は成功と失敗の繰り返しの中で、トータルの利益を狙っていく。

また、相場のリスクは時間の経過による環境の変化、
つまり何が起きるか分からないというリスクなので、
本質的には自分が求めるリターンと、時間のリスクとの兼ね合いになる。

その意味では、短い時間で大きな利益が狙えれば、
正解に近付けることになる。

ここで、相場の世界ではプロと個人投資家とで、本質とは離れたところに違いが生じてくる。プロは情報量や資金量の差から生じる利益を狙うことが出来るのだ。この優位性による利益は基本的に個人投資家たちからもたらされるものなので、個人投資家はプロよりも厳しく正解を突き詰める必要があることになる。

個人投資家にとってのやり方は1つではないが、市場の仕組みや投資商品の性質などの最適解を突き詰めていくと、正解は近付いてくる。結論を言えば、私見とはなるが、日経225先物に1分足で挑む短期トレードが正解に一番近い。プロとの情報量の差がなく、少額の資金でも、短時間で大きな利益が狙えるからだ。

三浦知良は、プロは「これで勝負できる」という武器を携えて生きる。と述べる。そこで相場の場合、個人投資家は並みのプロ以上の武器が必要だと言うことになる。また、特長、やれることやれないこと、得手・不得手、おしなべて自分をよく理解できているかが、いい個人投資家の条件となるとも言える。

とはいえ、ひるむことはない。プロのスポーツ選手になるには秀でた身体能力が必要だが、相場にはいらない。ごく普通の老若男女に平等に開かれているのが相場なのだ。また、他人と競争するものではないので、自分を知り、プロと同等の武器を手にすれば十分に戦えると言える。

私は相場のプロだが、日経225先物に1分足で挑む短期トレードでは2年弱の経験しかない。商品に慣れる、証券会社によって違うプラットフォームに慣れる、1分足チャートに慣れるために、数々の失敗を繰り返している。先週も売りオーダーの箇所をクリックして成り行きで買うつもりが、1枠下の買いオーダーの箇所をクリックしてしまい、利益を取り損ねた。

それでも、私は折に触れて不特定多数の一般向けに2時間ほどのトレード実演を公開している。何故なら、相場のプロは天才ではないことを知って貰いたいから。数々の失敗を繰り返しながら徐々に成長していく姿を見て貰いたいから。そして近い将来には、必ずすべての個人投資家の手本となるように成長できると信じられるからだ。短期トレードとはそういうものだからだ。

「勘違い」でいい、「勝負し続け、小さな成功体験を積み上げ」ることが出来ればいいのだ。そして、「その武器を肝心な場面で出せる」ように自分を鍛えるだけで、どんな環境でも、何が起きても、短時間で大きな利益が狙えるようになれるのだ。

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