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上昇相場って何ですか?

「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅のデスクより

 
相場投資を始めて間もない方、
或いはこれから志す方であれば、

上昇相場では買い取引を、
下落相場では売り取引を、
するのが鉄則

という話くらいは
聞いたことがあるかもしれませんね。

 
この鉄則は、
いわゆるトレンドフォローといって、

相場に上下どちらかの方向が出た時に、
その方向に準じた取引をした方が、
収益にしやすいということなのですが…。

 
皆さんの中には、この知識があってもなお、

いざ取引をしようとなると、
買っていいのか、売っていいのか、
判断しきれない方も多いと思います。

 
今日はそんなみなさんに、
ワンポイントのアドバイスを
させていただければと思います。

 
 
おはようございます。
今週も早や、金曜日がやって参りました。

西日本が大雪に見舞われています。

関東地方は、気温こそ低く、風も冷たいのですが、
概ね毎日快晴が続いており、
結果、空気は異常に乾燥しています。

風邪などひかぬようにお気を付けください。
そして、西日本の皆様におかれましては、
どうか踏ん張って、
この大雪をやり過ぎして頂きたいと思います。

分かっていても動けない一因

さて、

上昇相場では買い取引を、
下落相場では売り取引を、

すれば良いだけですが、
なぜ、特に初心者の方々は
これを行動に移せないかを考えてみました。

 
もちろん、
失敗への恐怖心もあるかと思いますが、

そもそも
買う根拠になっている上昇相場
売る根拠になっている下落相場

の判断がつかないからでは?
と推測します。

 
ここ数年の傾向として、

基本的な相場分析は知らなくても、
移動平均線のことは知っている

という方も多く、
例えば、移動平均線が

右肩上がりなら上昇相場
右肩下がりなら下落相場

という判断基準は、お持ちなのかもしれません。


これなら、
チャートを見るだけで相場の方向が分かり、
売買判断もつきやすい、と感じるでしょう。

上のチャートでいえば、この区間は
買い取引となるわけです。

確かに、この判断にも一理あるのですが、
この考えが全てになってしまうと、

移動平均線が上昇していたから
買ったにもかかわらず、
値動きは下落して結局、損をした

という、
いわゆるダマシにも遭いやすくなります。


そして、一度でもそんな経験をしてしまうと、
もはや移動平均線が信じられず、

ただただ、
チャートを見て終わってしまう状況は、
私も通った道ですから、よく理解します。

 

知っておくべき本質

移動平均線の傾きを、
トレンドと判断するのは簡単ですが、

その前に、もしかすると、
上昇相場または下落相場という定義が
自分の中であいまいだから、
何かに頼ってしまうのではありませんか?

 
上昇相場というのは、買ったものが高く売れる
下落相場というのは、売ったものが安く買い戻せる

という状態が本質です。

 
話を分かりやすく、前日と当日の比較に限ると、
上昇相場であれば、

たとえ昨日の最高値で買ってしまった
一番不利な人でも、
利益が出る状態があること。


つまり、上昇相場と判断するには、
最低でも
昨日の高値を切り上げている必要があります。

 
一方、いくら高値を切り上げても、
昨日の安値を割り込んでしまった場合、


ここまで最安値で買えていた、
一番有利だった人でさえ、
損失になってしまう状況になるのですから、
これではもはや上昇相場とは言えません。

つまり上昇相場の本質は、
移動平均線が右肩上がり…でもなく、
RSIが上昇しているから…でもなく、

高値を切り上げ、
安値も切り上げることなのです。

 
そうではない時に、
買い取引を行う行為そのものが、
定義に反していると言わざるを得ず、

少しでも定義と矛盾する時こそ、
取引を見合わせるべきでしょう。

 
順番としては恐らく、
こちらの定義が先にあり、

判断しにくい状況に
移動平均線が補助的に使われていた
というのが本来だとは思いますが、

まあ、あとさきは別にして、
この定義を付け加えてから
移動平均線などと一緒にチャートを見れば、


きっと、もう少し楽に、

そして、少しでもダマシに遭わない判断が
下せるようになると思います。

 
 
浅野敏郎

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  • コメント ( 2 )

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  1. 万尾獅子

    今週から少し進化したのでハンドルネームを妖怪にしてみました。
    今週号は移動平均線の怪なのですねw
    あの緑の線は20日なのでしょうか?
    悩ましい…
    (-“-)まだまだ相場に化かされそうなわたくしです。

  2. 浅野敏郎

    万尾獅子 様、
    妖怪と言えば…恐らく、かの方ですね。
    おはようございます。

    MAはテクニカルツールとして、
    比較的入りやすく、触りかいがあるので、
    勉強するにはもってこいです。

    どんなテクニカルツールでも、弱点はあり、
    それを知った上で、釣られないようにする
    ことも大切ですね。

    あの緑の線は26日の単純MAですが、
    この対話にも根本的なMAの弱点がありますよね。

    つまり、各個人によって使うパラメータが異なり、
    共通認識が取りにくいということです。

    念のため、26日が自分の最強というのではなく、
    均衡表との違いを比較するために、基準線と同じ
    数値を使って、稀に表示して研究しています。

    コメントありがとうございました。

    浅野

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