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専業トレーダーと同等の「稼ぐ力」を身に付ける方法

From:ニコラス・グールド
東京のトレーディングルームより、、、

「どうしたらトレードだけで稼ぐことができますか?」

「専業トレーダーになるためにはどうしたらいいですか?」

投資家の方とお会いして話すと、何人かに一人からは、
必ずと言っていいほど、聞かれる質問です。

日本人で投資をされる方は、
いつかは専業トレーダーとして生活していきたい
と考えている方がたくさんいらっしゃるのだと感じます。

もちろん、専業トレーダーになることは不可能ではありません。

実際に「プロップショップ」という専業トレーダーが集まって
収益を上げているトレーディングチームがありますし、

そこに所属している人間は、トレードで生活している
専業トレーダーばかりです。

私自身、現在もオーストラリアのプロップショップに所属し、
プロップトレーダーとして活動していますから、
専業トレーダーと言ってもよいでしょう。

しかしながら、
本当に専業トレーダーとして活動していくためには、
絶対的にコンスタントな収益を上げられるだけの
実力がなければなりません。

収益を上げることが専業トレーダーの存在価値ですから、
稼げない専業トレーダーなんてありえないのです。

もっとも、
専業トレーダーを目指す日本人投資家は、
その実力を身に付けるために必要なことを
しっかりと理解していないようなのです。

何か魔法のような方法があって、
短期間で簡単に専業トレーダーになれるものだと
勘違いしている感じがします。

インターネットが普及して、いろんな情報が出回るなかで、
投資で稼いでいる人の情報がとてもたくさんありますから、
そういうものを見て「自分もこうなりたい」
と思っているのかもしれません。

専業トレーダーになるための最重要ポイント

専業トレーダーになるために必要な要素はたくさんあります。

・チャート分析
・ニュースの情報収集
・マーケットの分析
・トレーディング戦略の構築
・自己分析、セルフコントロール

などなど、、、

ですが、専業トレーダーになるための最重要のポイントは、
「トレーニングを継続すること」です。

トレードは、たくさんのチャート分析、
たくさんのニュース、たくさんの手法を勉強しても
残念ながら上達しません。

知識を身に付けることはとても大切ですが、
それがそのままトレードの実力をアップさせることにはならないのです。

また、どんなに優れたトレーディング戦略が作れたとしても、同じです。

素晴らしいトレーディング戦略があっても、
それはあくまで机上の理論、マーケットはいつも想定外のことが起こります。

ですから、準備しておくことはもちろん大切ですが、
柔軟性のある、臨機応変な対応ができることが求められます。

つまり、トレードが上達して、
専業トレーダーにふさわしい実力を手に入れるための
魔法のような方法、近道は存在しません。

身に付けた知識を実際のトレードで活かせるようになるために、
トレーニングが必要になります。

作り上げた戦略を忠実に実行するためには、
トレーニングが必要になります。

そして、日々トレーニングをしていく中で
問題点を洗い出し、その問題を克服し、
改善するための努力をします。

その繰り返しだけが、トレードの実力を向上させ、
コンスタントに稼げる実力を身に付けられる
唯一の方法なのです。

ただし、いつになったら専業トレーダーとして
ふさわしい実力が身に付くか
という期間は決まっていません。

ある人は2,3ヶ月かもしれないし、
ある人は6ヶ月かかるかもしれない。
またある人は1年以上かかるかもしれない、と・・・

投資家ごとに知識もメンタルも実力も違うので、
実はこれは当たり前のことなのですが、
ほとんどの人が途中で挫折して、諦めてしまいます。

だから、専業トレーダーになるためには、
継続することがもっとも大切なのです。

努力を継続した人だけが
専業トレーダーとしてふさわしい実力を手に入れることができます。

今から始めたい人にオススメの方法

もし今、この記事を読んでいる方が専業トレーダーになりたい、
もしくは、専業トレーダーと同等レベルの実力を手に入れたいと思っているなら、、、

トレーニングを継続して、
専業トレーダーとしてふさわしい実力を身に付けるために
オススメの方法がありますので、紹介しておきます。

これは、とてもシンプルですが、
トレーニングを継続するモチベーションにもなりますし、
トレードの実力をアップさせるために必要な改善点も見つけられるので、
専業トレーダーになるためには、必ず取り組むべき方法です。

それは「トレードの記録を付けること」です。

もしかしたら、拍子抜けした人もいるかもしれませんね。
ところが、実際にはほとんどの投資家が
記録を付けることを怠っているのが現状です。

それに、すでに記録を付けている人も、
せいぜい取引している銘柄、通貨ペアと
損益の結果くらいで、細かい分析ができないような
大雑把な記録の付け方しかしていません。

記録を付けなければ、「何が良くて、何が悪いのか」
「問題がある場合、その原因はどこにあるのか」
「問題を解決するためには何をしたらいいのか」ということがまったくわかりません。

そのため、トレードを改善することができずに、
上達もしないし、実力も身に付かないのです。

ですから、トレードの記録を付けるときには、

・取引している銘柄・通貨ペア
・取引した日付と曜日
・取引したポジションの量
・エントリーした時間
・エントリーした価格
・エントリーした根拠
・手仕舞いした時間
・手仕舞いした価格
・手仕舞いした根拠
・損益の結果
・トレードした際の精神状態などの感想

こういった項目を最低限記録していくことをオススメします。
もちろん、他に記録することがあれば追加して構いませんが、
トレードを分析して改善していくためには、
最低でもこれくらいの情報が必要になります。

これを1回の取引ごとに記録します。
そしてある程度データが蓄積されたら、分析していきます。

そうすると「どの曜日の成績が悪い」とか「ある時間帯の成績が悪い」とか
「精神状態が悪い中でトレードをしている」「根拠が明確でないのにトレードしている」
などの問題点が明確になってくるので、

次はそこを改善できるように意識して
トレードをしていく、ということになります。

この努力を繰り返し、継続することで、
トレードは着実に上達していきます。

もっと言うと、これ以外に自分のトレードの問題を見つけ、改善して、
トレードを上達させる方法はないと言ってもいいくらいです。

もちろん、この記録を付ける作業も、最初は大変だと思います。

ただし、何事もはじめからうまくできるということは世の中に存在しませんし、
その壁を乗り越えられる人だけに、専業トレーダーへの道が開けているのです。

継続して取り組んで行けば、
慣れていきますし、できるようになっていきます。

ぜひ、専業トレーダーを目指していきたいと考えている方は
さっそく今日からでも記録を付けることに取り組んでみてください。

間違いなく、トレードを上達させるためにやるべきことが
これまでよりもはっきりとわかるようになり、
トレードの実力がアップすることでしょう。

―ニコラス・グールド

  • コメント ( 18 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. 林  晃次

    ニコラス・グールドさんが来られてからよく聞くようになった「取引の経験が上達の早道」この言葉は昔から「習うより慣れろ、門前の小僧習わぬ経を読む・・・」など耳にしていた言葉と同じような意味です。職人さんの腕も同じですね。取り掛かりがなかなか出来なくて、つい後回しになっています。意を決して先ず始めることにします。

    • ニコラスグールド

      >林  晃次さん

      コメントありがとうございます。

      そうですね、トレーニングすることはとても大切です。
      すぐ上手になるの方法は、残念ですがありません。

      でも、トレーニングを続ければ、
      上手になることができます。

      うまくいかないとき、うまくいくとき、いろいろあると思います。
      でも、頑張りましょう!

  2. 笠原俊之

    売買日記をつけるという方法は、知っていました。しかし、つけ続けることが
    出来ず今もつけていますせん。コンスタントに利益も上げらず、毎日頭を抱えてます。

    トレードした日、動きを起こしたときに付けることすらできない私にイライラしています。

    自分でこれだけは絶対やろうと決める。決断する。それができないでいましたが、
    今、コミットします。

    やるぞ!!!

    • ニコラスグールド

      >笠原俊之さん

      最初は大変と思います。
      だから、少しずつで大丈夫。

      そのかわり、トレードもたくさんにしないでください。
      できる範囲で、続けられる範囲でやることがとても大切です。

      頑張りましょう!

  3. 吉田 将人

    専業トレーダになるには、日々の地道な努力の継続なんですね。
    あきらめないで、トレーニングをすること、日誌をつけること
    自分もあきらめないでやってる決心をしました。

    • ニコラスグールド

      >吉田 将人さん

      コメントありがとうございます。

      私は20年くらいトレードしてきましたので、
      どうやって上手になるの方法、よくわかっています。

      上手になるために、特別な方法はありません。
      練習、練習、練習、練習、そのうち、少しずつ上手になっていきます。

      上手になれば、稼げるようになります。
      頑張ってください!

  4. yk

    原理原則にのっとったトレードと記録と思います。

    • ニコラスグールド

      >ykさん

      ありがとうございます。
      トレードが上手になるためには、
      難しいことあまり必要ありません。

      シンプルでわかりやすい方法が一番いいと思います。

  5. 大河原末男

    オニールが取引の検討すると言っていたが、またある人は勝つか学ぶかだと言っていた。自分は全て不完全でした。記録はとっているがそこまでだ。反省検討がされていない。本日から始めよう 

    • ニコラスグールド

      >大河原末男さん

      そうですね。
      ただ記録付けるだけはあまり意味がありません。

      大事なことは、記録が教えてくれることがあるので、
      そこから勉強することです。

      頑張ってください!

  6. 青いりんご

    トレード日記をつけるのは本当に根気が要りますね。
    千里の道も一歩から、、、、、がんばります

    • ニコラスグールド

      >青いりんごさん

      こんにちは、コメントありがとうございます。
      最初は大変、でも慣れてきたら大丈夫になります。

      ポイントは、できる範囲でやること、
      続けられる範囲でやっていきましょう。

  7. bangkokeel

    昨日は通算2勝1敗だった。ドル円が凄まじい値動きを
    一日中していた。昨日の深夜にフランスのテロと
    トルコのクーデターが解決したのを市場が知ると
    火柱高を深夜から演じていた。104.7辺りで先週末は
    終わったが、いきなり105.5半ばまで噴き上げた。
    結局105.993の高値を付けてからダラダラ下げだした。
    東京タイムは、105.387まで下げて小反発をした。
    そこが5MAと13MAの1分足や5分足のゴールデン・クロスが出て
    ”稼ぎ時”だったが、まだ104.7まで下落するだろうとタカをくくっているうちに
    105.84まで上げて行ってしまった。
    忠実にルール通りLongしていれば10PIPSか20PIPSくらい
    取れていたのに、大変残念だ。
    午後にそこでも105.84辺り長い上ヒゲ足を出してデッドクロスが出たのに
    Shortを仕掛けられなかった。やはり、現実に”ダマシ上げ”というのは
    存在するのだ。ピンバー(上ヒゲ足)と陰線のカブセで”高ナグレ”という
    典型的な売りサインをしばしば出しながら
    昨夜105.266から106.194まで上がって行った
    ケースがあるのだ。
    1分足の5MAに沿ってどんどん93pipsも上がっていくのだ。
    傍観しながら気分が悪くなっていった。
    あの時間帯には売り方が手酷い目にあったと思う。
    テロやクーデターが市場を賑わせているので乱高下が激しくて
    ”定跡”通り平常心で取引できないのがもどかしい。
    取引が終わるとチャートをプリントアウトして
    そこに通貨ペアと取引価格と所有時間と生の感想を
    書くようにしている。
    半年前からトレードノートを書き続けている。
    過去のトレード日記を読むと何故こんなところで
    トレードしたのかと不思議に思うようになった。
    根拠も書くようになってから
    我ながら少し上達した感じがしている。

    • ニコラスグールド

      >bangkokeelさん

      とても詳しい記録、素晴らしいですね!
      トレードではメンタルコントロールがとても大切です。
      イライラしているとき、疲れたのときは無理しないほうがいいと思います。

      記録があれば、自分のことから勉強できます!
      頑張りましょう!

  8. なるち

    数年前から丁寧なトレード記録をつけるようになりました。
    最初は面倒で、ロスカットになった時は自己嫌悪でしたが
    いつの間にか、利益が増えていて驚きました。
    以前、記録するだけダイエットで成功した時も感じたのですが
    自分の行動を分析することは、本当に大切ですね。

    • ニコラスグールド

      >なるちさん

      コメントありがとうございます。

      はい、そうですね。
      記録を付けて、分析することは上手になるために
      とても大切と思います。

      これからも頑張ってください!

  9. 岡崎洋子

    先生の記事と皆さんのコメントで、本当に記録と検討が、大切なのだなと思いました。

    すべてを記録するためにも、安易に取引せず、狙い済ました取り引きができていくように思います。

  10. bangkokeel

    今回は完璧に上手く定跡通りできた。
    ドル円が早朝にかけて大暴騰を演じて
    107.490からダラダラ下げて来ていた。
    一瞬107.058のダブル・ボトムもどきから
    一回目は107.200を越えて戻して来て
    二回目は107.140付近で再び戻して来た。
    私は、107.080で一旦Longを仕掛けようとマウスに
    手をかけた。しかし、今朝の安値が106.862と
    ボードに表示されていた。
    ”ここで買いを入れたら、Stop Lossを106.862に設定しなければならない。
    そうなるとー22pipsもリスクを背負う事になってしまう。
    ここは一旦様子見だ・・・”
    それから30分後、もう一度チャートを見たら、
    106.862に1分足で2本のピンバーが出ていた。
    これは直感的に”買いサイン”だと確信した。
    押し目買いでUSD/JPY 106.963 Longとクリックした。
    Limit Orderは控えめに107.010に設定した。
    勿論Stop Lossは、106.862だ。
    リスクがー10.1Pipsで利益が+4.7Pipsで
    損益比率が合っていないが、そんな事を考えている暇はなかった。
    結局4分後にドル円は107.010を越えて来た。
    本当は後4分間待てば、107.080まで上がったので
    +10pipsは取れたけれども、まあ、結果論だろう。
    利益が出ているうちに市場から逃げるのが私の戦法なのだ。

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