シンプルに考え、利益を上げる
From:矢口 新
先日の3連休ですが、私は17日(日)、18日(月・祝)の
2日間「矢口新の株漬け投資合宿2016」と題しまして、
株式投資に特化した
1泊2日の合宿セミナーを行っていました。
2日間で合計11時間にも及ぶセミナーでしたが、参加者の方々の真剣な眼差し、
学ぶ意欲に溢れた姿を見て、疲れを感じることなく講義を行うことができました。
写真は、合宿の講義中の1コマです。
この合宿の講義で、私が何度もお話させていただいたことがあります。
それは、「シンプルに考える」ということです。
相場にもKISS(Keep It Silly Simple)アプローチといい、
複雑に考えることを戒める言葉があります。
そして、投資とは別の業界ではありますが、
将棋の羽生善治氏が著書の中で、
「簡単に、単純に考える」
勝者は、複雑なものの考え方をしない!
情報は「選ぶ」より「捨てる」
この手はあり得ないと、瞬間的に消していく
シンプルに考えることが勝負に勝つ直観を呼び覚ます
このように述べています。
ここで、「相場で理論や理性は必要なのだろうか。感性だけでこと足りるのではないか?」
という疑問を抱く人がいるかもしれません。
感性で相場に取り組むとは「上がりそうだから買う。重そうだから売る」という
感覚に頼ることであり、
理性での取り組みとは
「割安を買って、割高を売る。逆に行けば損切る。利食いはできるだけ引き延ばす」
というように、一種のシステム化ができ、
誰もがそれを守ってさえいれば一定の成績が上がるというやり方です。
私は言うまでもなく、「相場は理性だ」と信じています。
ですが、感性の鈍い人は相場で生き残ることはできません。
そもそも感性は誰にでも備わっており、
感性は磨けば磨くほど輝きを増すことができます。
そして、相場で利益を上げる方法は、シンプルに考えればとても単純ですよね。
安い値段で買って、値段が上がれば売る、
高い値段で売って、値段が下がったら買い戻す。
その売買のタイミングを知る手段として、
ファンダメンタルズ分析や、
移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンドといった
テクニカル分析の見方や使い方を学ぶのですが、
これらの正しい見方・使い方といった理論を学んだところで
利益を上げられるわけではありません。
だからと言って、感性だけでトレードしたところで
経験を積むことで多少の上達はあったとしても
正しい手法を知らなければ
それ以上の上達はありません。
本能や直感といった感性は誰しもが持って生まれたものであり、
それは、訓練によって鍛えることができます。
また、後天的に理論や学習によって得たものも、
訓練によって、実践のトレードをするときに、
より磨かれた感性として
無意識に、瞬時に判断できるレベルまで成長することができます。
そして、そのために必要な訓練というものが、
つまり、「谷越えを待って買い、山越えを待って売る」ことの、
“転換点の見極め”の精度を高めるということです。
転換点を見極める精度を高めることで、
買いと売りのタイミングを容易に判断することができます。
この訓練を積むことだけに集中することで、
自らの相場に対する感性が高まります。
単純すぎると感じるかもしれませんが、
転換点を見極めること、
その精度を高めることが
相場で利益を上げることを可能にするのです。
実践トレードを通じて訓練を繰り返し、
転換点の見極めの精度を高めるという、
単純なことに集中してトレードに取り組んでみてください。
― 矢口 新
先生、皆さん、合宿お疲れさまでした。
シンプルだけど、ベストな方法ですね。
肝に銘じます。
大変勉強になりました。訓練していきます。
高値を取って高値で売る事も必要だと思うのですがどうですか?
矢口先生の山越えで売り・谷越えで買うにと云うお教え非常にシンプルで判りやすく
実際にトレードを通じスキルとして会得すべく取り組んでいますが、恥ずかしい事ですが事後のチャートからは成程と実感出来るのですがいざやって見ると一番右端から先が
自信が無く人が出来ている事が出来ない事に自信喪失状態です。
先生のレクチャーを繰り返し勉強しています。それとは別に矢口先生のお名前をnet上で拝見し国際問題の勉強もさせて戴いております。
今までご尊名を存じ上げていなかった事不思議に思っています。
with many thanks