遅刻のリスクと相場、関係なさそうで実は…

浅野敏郎

From「投資の学校」浅野敏郎
自宅のベッドルームより

 
今日は休日、
久しぶりに昔の友達A君など数名と、渋谷で待ち合わせ

 
 
だとしましょう!
(まだ金曜日ですよ!)

 
こんな時、
家から待ち合わせ場所が遠い人ほど時間に正確で、
逆に、近い人ほど遅刻してくるものだ
という話をよく耳にします。

 
実際、私もこの話には同感なのですが、

近い人のほうが移動時間も読みやすく、
近いということはきっと、
待ち合わせ場所の地理にも明るいはずですから、

地下鉄の一番遠い出口に出てしまった…
ということもないのに、
考えてみれば変な話です。

 
遅刻に関しては、
おそらく性格的な問題も大きいとは思いますが
相場の話にも共通点がありそうだったので
独断と偏見を交えてお送りいたします。

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

出遅れ気味だった為替相場も、
動きがみられたようにも見えましたが長くは続かず、
早々にもレンジに突入しそうな気配を感じます。
ちょっと動き出すタイミングが早すぎましたかね?

ただ、ファンダメンタルズは圧倒的に円売りですから
クロス円の押し目買い意欲は根強いはずだと思います。

 

時間の見積もり

 
さて待ち合わせだけに限らず、
何かの目的で移動しなければいけないとき、
正味の移動時間に多少の余裕を持たせて、
行動を決めると思います。

 
どんな交通機関を利用するか?
乗り換えは何回あるか?
などで一概には言えませんが、
2~3回程度の乗り換えを含めて
首都圏の通常的な移動を考えた場合、

私は移動時間の大体50%位の余裕を持つようにしていて、
正味60分だと、90分前後を基本としています。

これだけ見ておけば結構深刻なアクシデントも、
かなりの確率で飲み込むことができていますが、
移動に織り込む時間的余裕は、
主に交通機関の遅延を見込んだものだと思います。

 
渋谷へ出るには、
東横線を使う私のケースと比較するために
友人のA君は自由ヶ丘に在住だとします。

自由ヶ丘から目的地の渋谷へは
特急で約10分程度だと思いますが、
皆さんなら何分程度の余裕を見るでしょうか?

 

2種類の遅延

 
A君は5分の余裕をもって
15分という移動時間の見積もりをしたとしましょう。

 
電車の遅延に特有なのかもしれませんが、
ラッシュ時間などで目的地に近くなるほど、
乗降時間のわずかな増加が積み重なり、
最終的には15分遅れで到着するようなケースは
珍しくありません。

この場合、
所要時間に比例して遅延時間が伸びますので
自由ヶ丘-渋谷間の乗車時間増加分は、
5分で十分かもしれません。
ましてや、待ち合わせが休日だとすれば
混雑遅延すら発生するリスクは小さいはずですね。

 
 
一方、例えば車両故障のような、
東横線全体の運行が遅延してしまう場合、
所要時間にかかわらず、一律に遅延時間がかかります。

復旧に20分かかれば、
横浜から乗ろうと自由ヶ丘から乗ろうと
20分遅れとなります。

実はこの2種類の遅延時間を、
損失などのリスクやコストと考えれば、
相場で見積もるべき余裕のイメージを
共有できるかもしれません。

 

一律かかるコスト

 
自由ヶ丘からだろうと横浜からだろうと
どこから乗っても一律にかかってくる遅延は、
例えばスプレッドや手数料といった、
取引をすれば必ずかかってくる損失要素と同じです。

 
言い換えれば、
スキャルピングだろうとスイングだろうと
一回のリスクは同じですから、
ここでのカギは、なるべく少ない取引回数で
エントリーの精度を高めることが重要です。

 
一方、所要時間に比例して時間も長くなる遅延は、
時間的な運用リスクにも似ています。

実際に今、遅延時間が伸びているにも関わらず
違うラインに乗り換えなかったり、
リスクが発生しやすいラッシュ時間に
通勤することを変更しないにもかかわらず、
見積もる余裕を変更しなかったりすれば、

遅刻を当然視していることにもなり、
運用で言えば、塩漬けだったり、
ロスカットラインを都合よく変更する行為を
悪いと思わない状態と同じでしょう。

 

交通機関を流動性だとすれば

 
首都圏の電車網は発達していて本数も多いため、
並行して走っている別のラインに乗り換えることも可能で、

また実際には大きく遅延していても、
遅延している前の電車にちょうど乗れることもあり、
実感できないかもしれません。

 
しかしこうした事実は、
やはり相場で言えば流動性と重なる点が多いと思います。

実際に利用する交通機関に問題がある場合、
修正するのはさすがに無理なことも多いと思いますが、
相場であれば自由に選ぶことができますから、

荒れやすく乗り換えが効かないような薄い相場よりも、
損切や利益確定がいつでも可能な
流動性が高い相場を選ぶことで、

こうした流動性リスクを最小限にとどめることは
十分可能だと思います。

 
話を最初に戻すと、
「近い人ほど遅刻しやすい」をご自身だと思われる方は
是非一度、
リスクの見積もりを修正されてみてはいかがでしょうか。

 
 
浅野敏郎

 
<<編集部よりおススメ>>

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