レバレッジ、テコの原理と言うけれど…

浅野敏郎

From「投資の学校」浅野敏郎
自宅のリビングより

 
投資は利益を出さないと意味がない!

確かにその通りなのですが、
特に相場投機をする際に、この意識が強すぎると、
どうしてもチャート分析が主眼になってしまいます。

チャート分析はプロ級で、
デモ取引では常に収益が出せるような人も、

いざ自分の資金を使った本取引になると
今まで通りにいかない、というのが世の中の常です。

 
その原因は何か?

最近になってやっと、メンタルが重要な一因である
という教えが少しずつ増えてきましたが、
実はポジション管理とメンタルは
表裏一体である側面が強いと思います。

 
にも拘わらず、

レバレッジとは何か?を調べても、
まるで英和辞典のように、その説明は
「テコの原理」とだけに留まるケースが多いと思います。

資金の25倍の取引が可能?

その仕組みが本当に理解できなければ、
大切な自分の資金を、安心して投じることなど
到底できるわけもありませんね。

 
 
おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

このブログを読まれている方の中には、
正に帰省の最中という方もおいでだと思いますが、

中途半端なポジションを抱えたままでは
せっかくのお休みもゆっくりできません。
一旦はポジションを閉じて、
身も心も、お休みになってはいかがでしょうか。

 
 
レバレッジを数式で表せば、

取引額の円換算額÷円額の証拠金

になります。

 
つまり証拠金額が、実際の取引に必要な資金額に
近づけばレバレッジは下がり、
遠ざかればレバレッジは上がり、

証拠金の額が同じであれば取引額が、
少なくなればレバレッジは下がり、
多くなればレバレッジが上がる、
ということが見えてきます。

 
まずはこの関係をしっかりと覚えましょう。

 
 
さて証拠金は、
無いと取引を開始できないという点で、
確かに投資資金という側面はありますが、

名称が物語っているように、もし損失を出した時に
支払い義務を果たせる信用があるかどうかを
証拠として預託する金銭だというのが真意です。

 
では、
証拠金が投資資金ではない事実を考えてみましょう。

 
1ドルが110円の時、

10万ドルを買うためには、1100万円が必要です。
そこで、
レバレッジが10倍となる
110万円を証拠金に取引する場合と

レバレッジが100倍となる
11万円を証拠金に取引した場合、
それぞれどうなるでしょうか??

 
1円値上がりすればどちらも10万円の収益になり
1円値下がりすればどちらも10万円を損失しますね。

つまり、もし証拠金が投資資金ならば、
100倍の損益は、
レバレッジが10倍の損益の、10分の一になるべきですね。

 
それがどちらも同じだということは、
実は実際に投資している額は、
どちらも10万ドルで同じと考えたほうが自然です。

 
 
日本のFX取引は、
最高のレバレッジが法律で25倍と定められていますが、

それは証拠金が投資資金だという勘違いから、
多くの人が証拠金全額を使って取引できる額を取引するため
あっという間に損失額が証拠金に達してしまい、
多額の資金をいっぺんに失うケースが後を絶たないことから、

政府が損失額の上限を取引額に応じて定めた、
という意味合いが強いのです。

 
実際に、10万ドルの取引は1100万円ないとできませんから、
特にFXの場合は、証拠金を信用として、
1100万円を銀行から借りて取引していることになり、
その銀行は、いわゆるカバー先と呼ばれているところなのです。

スワップ金利という金利差利回りが発生することから見ても
実際に借りた資金で外貨を買って、
その銀行が保有しているという仕組みが理解できるでしょう。

 
そんな簡単に、数千万円もの資金を貸してもらえるわけがない
と思うかもしれませんが、

通貨はいつでも取引できる市場があって、
取引価格も比較的変動が少ないため、

例え損失決済でも、それで戻ってくる資金と
買った時に必要だった資金の差額を証拠金で補完できれば、
基本的に貸し手は損をしませんね。

 
つまり、例えば証拠金の25倍の取引が可能なのは、
通貨取引という特徴が背景にあるのですが、

冒頭に示したレバレッジの計算式自体、
あまり意味をなさないようにも見えますね。

しかし逆数を考えると、実は取引通貨に対して、
取引レートから許容できるボラティリティを意味しており、
金銭面から、ストップロスが置ける最大の水準と
一致していることがお分かりいただけると思います。

 
そう考えると、
レバレッジは高いほうが利便性は高く、
自分が置きたいストップロス水準に足りない資金を
足せばよいということになります。

 
証拠金と取引額の関係をよく理解できれば、
25倍のレバレッジはさほど恐れる必要がないことが
お分かりいただけると思いますから、

あとは精神的に安定していられる取引額を取引するように
心かけると良い結果も期待できるでしょう。

 
 
浅野敏郎

 
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2 thoughts on “レバレッジ、テコの原理と言うけれど…

  1. トキ

    浅野さんのレバレッジの話し本人の言いたい事伝わらない。特に私みたいな素人には!読解力が無いのだろうがわかりにくい事を分かりやすく話してくれるのがプロと思うか?積極的に学びたいとは思えない。
    分かりやすく説明してもらえるのかな?

    返信
    1. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

      コメントありがとうございます。

      このブログでは、
      テーマを決めて専門的に皆様へ何かをお教えすることが
      目的ではありませんが、
      もし、わからない点がございましたら、
      是非、具体的にどの部分かを一点ずつ、ご指摘ください。

      最大限、分かり易いようご回答に努めます。

      いずれにしても、証拠金は投資資金という概念を捨て、
      全額を取引に回さない方が良い、
      というのが、このブログの論点です。

      ひと昔前になりますが、
      まだ日本でも100倍程度のレバレッジが可能という時代がありました。
      1000ドル相当の金銭で10万ドルが取引できます。
      なぜ、そんなことができるかと言えば、
      その金銭を担保に、銀行から間接的にポジションを借りているからです。

      さておき、そんな昔、ある初心者の方が1000万円を入金し、
      全額を使って1000万ドルの取引をしたそうです。
      現物の株などで投資資金と言えば、株の購入額を指しますから
      1000万円が投資資金なら、その分の株を購入しているので、
      誤解は仕方ないでしょう。

      しかし、FXはレバレッジが効いていますから、
      1000万円を投入してできる取引は100倍の10憶円相当ですから、
      1ドル100円であれば1000万ドルもの額を運用することになります。
      ですから、僅か1円反対に動いただけで、損金は1000万円になり、
      その初心者の方は一夜にして1000万円を失った、ということです。

      トキさまにおかれましては、
      この意味が分かるまで、入金の全額を高倍率で使い切るようなことは何卒、
      されぬようにお願いいたします。

      返信

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